結膜疾患

さまざまな目の病気について、
その内容や治療方法などをご紹介します。

結膜炎とは

結膜でおきた炎症をさします。

■原因

細菌、ウイルス、クラミジアなどの病原体や、アレルギーによるもの

■症状

  • 結膜の充血
  • 眼脂(めやに)
  • 眼の痛みや異物感(ころころする)など

■治療方法

原因に応じて抗生物質や抗炎症剤の点眼などを投与します。
ウイルス性結膜炎のなかでも一部の種類が引き起こすものは感染力が強く、注意が必要です。

ウイルス性結膜炎のなかで感染力が高いもの

下記の結膜炎は感染力が強く、時に家庭内感染や学校内・病院内の集団感染などの原因になります。
発症した場合は家族や他の人にうつさない様に注意が必要です。
同居の家族や身の回りに結膜炎の方がいて、その後に発症した場合は下記の結膜炎を疑う必要があります。

流行性角結膜炎(潜伏期は約1週間)

俗に「はやり目」と呼ばれている結膜炎です。
アデノウイルスの一部の型(8型、19型、37型)が引き起こします。

■症状

  • 充血などの結膜炎の症状に加え、異物感や流涙、さらさらした眼脂など
  • 耳の前や顎の下にあるリンパ節が腫れる

炎症が強い場合、角膜に濁りが出来たり、まぶたの裏に強い炎症性変化(偽膜)が現れることがあります。細菌性などの通常の急性結膜炎と異なり、発症してから数日〜約1週間が病状のピークになります。

咽頭結膜熱(潜伏期は約1週間)

俗に「プール熱」と呼ばれています。

■症状

結膜炎の症状に加えて、発熱やのどの痛みが現れます。

咽頭結膜熱(潜伏期は約1週間)

エンテロウイルスやコクサッキーウイルス(によって起こる結膜炎です。

■症状

  • 急に眼痛や目やにが出現
  • しばしば白目が出血する

アレルギー性結膜疾患

■症状

  • 掻痒感(眼のかゆみ)
  • 眼脂(めやに)
  • 流涙(なみだ)など

原因や変化によって以下のように大きく分けられます。

  1. アレルギー性結膜炎

    季節性アレルギー性結膜炎 ある季節に症状が発現するものをいいます。スギ花粉によるものなどが有名です。
    通年性アレルギー性結膜炎 一年中症状があるものをさします。ダニやハウスダストなどが原因です。
  2. アトピー性結膜炎

    顔面にアトピー性皮膚炎を伴う患者に起こる慢性のアレルギー性結膜疾患です。

  3. 春季カタル

    結膜に増殖性変化という強い変化をきたすアレルギー性結膜疾患です。炎症が角膜にも影響して角膜障害をきたすことがあります。

  4. 巨大乳頭結膜炎

    コンタクトレンズ,義眼,手術用縫合糸などの機械的刺激によって引き起こされます。上まぶたの結膜に増殖性の強い変化をきたします。

■治療方法

  • 抗アレルギー薬の点眼・内服
  • 非ステロイド性抗炎症点眼薬やステロイド点眼薬

最近は免疫抑制剤の点眼が開発され、重症のアレルギー性結膜炎や春季カタルなどに対して使用する事があります。アレルギーの変化を引き起こす物質(抗原)がはっきりしている場合、発症の予防としてその抗原を回避する事も効果があります(減感作療法)。

減感作療法

通年性 掃除によるダニの除去
花粉性 花粉防御用メガネの装用や人工涙液による洗眼など

アレルギー反応の特性上、抗アレルギー薬は効果が出るまで日数がかかる事があります。花粉飛散の予測される約2週間前から抗アレルギー点眼薬の投与を開始すると効果的であるという報告もあります。

結膜下出血

結膜下の細い血管が破れて出血した状態であり、白目が血のりのようにべたっと赤く染まります。
さまざまな原因がありますが、特に思い当たる誘引がなくても出血します。(まばたきをするだけで結膜がこすれて出血する人や、咳、くしゃみなどで出血する人もいます)
基本的には視機能に影響はなく、経過をみていれば、自然に吸収してきます。
ただし、眼に外傷を受けて出血した場合や、眼の痛みや眼脂(目やに)・発熱を伴う場合、あるいは、出血を繰り返す場合などは、眼科医を受診するのが良いと思います。

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