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British Journal of Ophthalmology
2009 2010 2011 2012  
(~ 2008年以前)
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 (~ 2008年以前)
 
British Journal of Ophthalmology
   96巻 (1号~4号)、2012
 
糖尿病網膜症における網膜血管内酸素飽和度
Retinal oxygen saturation is altered in diabetic retinopathy.
Hardarson SH et al(Iceland)
Brit J Ophthalmol 96(4): 560-3, 2012
・網膜血管の酸素飽和度が糖尿病者と正常者で異なるかどうかを検討した。
・眼底カメラに取り付けた測定装置で586nmと605nmの色光の吸収度を測定することで、網膜酸素濃度を調べた。
・正常者では動脈は93±4、静脈では58±6%であったが、DM者では動脈が101±5、静脈が68±7であり、いずれも有意に高かったが(p<0.001)、動静脈差には有意差がなかった(p=0.53)。
・これは、毛細血管のnon-perfusionや短絡、毛細血管壁の肥厚、糖尿病者での糖化されたヘモグロビンの酸素への親和性の高さが影響しているだろう。
・糖尿病では網膜組織の一部は酸素不足に陥っているのに、大血管では酸素飽和度が高いことがわかった。
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NTGにおける視神経クモ膜下腔灌流
Cerebrospinal fluid exchange in the optic nerve in normal-tension glaucoma.
Killer HE et al(MD USA)
Brit J Ophthalmol 96(4): 544-8, 2012
・正常眼圧緑内障(NTG)では脳脊髄液(CSF)圧が低く、眼圧と視神経ONのクモ膜下腔(SAS)との篩板前後圧勾配が大きい事が軸索の死亡に関与すると考えられており、NTGではPOAGよりも頭蓋内圧(ICP)が低く、高眼圧症ではICPが正常者よりも高いことも報告されている。
・今回は、頭蓋内と視神経のクモ膜下腔(SAS)との間でのCSFの交換について、NTGとコントロールとの間に差があるかどうかを検討した。
・18名のNTG(男11、女7、64.9±8.9歳)と4名の正常者(62.8±18.4歳)で脳、眼窩のCT撮影を大槽造影法cisternographyと一緒に行った。
・脊髄穿刺を行い、圧が20cm水柱以下であることを確認後、10mlの造影剤を髄腔内に注入し、頭蓋内腔とON周囲のSAS内の造影剤濃度を測定した(単位はHU)。
・正常者ではON周囲のSAS内の濃度は529±286HU、視交差部の槽内濃度は531±208HUであったが、NTGではON周囲のSAS内濃度は144±88HUと有意に低かったが、槽内濃度は566±166HUで有意差がなかった。
・このことは、NTGでは基底槽とON周囲のSAS間のCSFの交換が低下しており、ON周囲のCSFのturnoverが減少していると考えられる。
・これは髄膜上皮細胞MECの数や体積が増え、ON周囲のSASを狭くし、CSFの流れに対する抵抗を増やしていることによるかもしれない。
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眼窩眼瞼の血管腫に対するプロプラノロールの効果
Efficacy of systemic propranolol for severe infantile haemangioma of the orbit and eyelid: a case study of eight patients.
Thoumazet F et al(France)
Brit J Ophthalmol 96(3): 370-4, 2012
・眼科の重症な毛細血管腫8例に対してプロプラノロール内服を投与しその効果を調べた。
・propranololはアドレナリン作動性β1受容体とβ2受容体を遮断する降圧剤で、狭心症や頻脈治療にも使用される。
・3例は眼窩血管腫が生命にかかわる程度に強く、最初に全身的ステロイドとβ遮断剤で治療。
・5例はpropranololだけで治療した。全例1日当たり2mg/体重kgのpropranololを投与した。
・治療開始年齢は2-36ヶ月で、投与期間は3-10ヶ月、経過観察期間は6-30ヶ月。
・効果が十分あり、第1選択として使うのが良いと考えた。
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コーツ病に対するbevacizumabの効果と副作用
Bevacizumab for Coats' disease with exudative retinal detachment and risk of vitreoretinal traction.
Ramasubramanian A et al(PA USA)
Brit J Ophthalmol 96(3): 356-9, 2012
・Coats病で、全あるいは部分網膜剥離があり、網膜血管拡張部は通常の光凝固 and/or 冷凍凝固と硝子体内bevacizumab(1.25mg/0.05ml)を行った8症例を検討した。
・平均年齢は88カ月(7-240)で、5名は男児で、stageは2(1例)、3a(3例)、3b(4例)である。
・全例に網膜剥離(平均8時間分)があり、FAGでの周辺網膜虚血が7例、血管新生は0例である。
・治療は冷凍凝固が8例、光凝固が4例、bevacizumabが8例(注射回数の中間値は1回:平均1.75回:1-4回)で、平均経過観察期間は8.5ヶ月、全例で網膜症の軽快があり、全例で網膜下液の軽快、6例で網膜滲出の軽快がみられた。
・しかし、Bevacizumab注射後、平均5ヶ月後、平均1.75回の注射後に、硝子体線維化が4例で発生し、3例では牽引性網膜剥離に進展した。
・Bevacizumabを使用しない場合には、通常、この様な牽引性変化は見られないので、注意が必要。
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虹彩腫瘍の侵襲の少ない生検法
Trans-corneal fine cannula aspiration: Rycroft cannula aspiration technique for sampling iris tumours.
Matthews BJ et al(UK)
Brit J Ophthalmol 96(3): 329-31, 2012
・25GのRycroft cannulaを用いた、経角膜吸引での虹彩腫瘍の生体検査方法の有効性について述べた。
・前房穿刺後、前房虚脱が発生しないように粘弾物質を注入し、生検を行った。
・12例全例で組織検査が可能であり、10例が虹彩メラノーマと診断された。
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高度近視性の黄斑円孔治療に対する網膜分離の影響
Retinoschisis: a predictive factor in vitrectomy for macular holes without retinal detachiment in highly myopic eyes.
Jo Y et al(大阪大)
Brit J Ophthalmol 96(2): 197-200, 2012
・高度近視性の黄斑円孔(HMMHs)に対する硝子体手術を行った22眼で、網膜分離を伴った10眼と、網膜分離のない12眼とで予後を比較した。
・網膜分離群は年齢が有意に高く(66.7±7.1:57.4±4.2 p<0.01)、術前logMAR値が悪く(0.81±0.21:0.55±0.31 p<0.05)、後部ぶどう腫が大きかった(1639±396:1129±295μm p<0.05)。
・術前の最高視力と網膜分離症の有無は有意に術後最高視力と相関していた(それぞれ、p<0.01 p=0.01)。
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静脈閉塞症に対する抗VEGF治療時の黄斑浮腫への考慮
Macular ischaemia: a contraindication for anti-VEGF treatment in retinal vascular disease?
Manousaridis K et al(UK)
Brit J Ophthalmol 96(2): 179-84, 2012
・VEGFを阻害することは、理論上は網膜の完全性に対して有害である可能性がある。
・黄斑浮腫と黄斑虚血が混在する患者は多数おり、どちらが、どの程度、視力障害に関与しているかを決めることは困難である。
・殊に基礎に虚血がある患者、あるいは抗VEGF剤が頻回投与された患者では、長期的にみれば黄斑虚血を悪化させている可能性がある。
・黄斑虚血のある患者で、抗VEGF剤を長期間投与するかどうかの判定には、黄斑厚測定だけでは不十分で、FA眼底検査を繰り返す必要があるだろう
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裂孔原性網膜剥離の他眼の疫学調査結果
The fellow eye in retinal detachment: findings from the Scottish Retinal Detachment Study.
Mitry D et al(UK)
Brit J Ophthalmol 96(1): 110-3, 2012
・Scottish Retinal Detachment Studyとして、2年間のScotland全体の初発の裂孔原性網膜剥離RRDの全例1202例と、1130眼(94%)の他眼の臨床所見を調べた疫学調査である。
・8.4%(95/1130)の他眼に網膜全層裂孔があり、格子様変性は14.5%(164/1130)にみられた。
・13%(148/1130)の他眼の最良視力は6/18以下であり、その原因の2位は以前に存在したRRDであった。
・7.3%(88/1202)は両眼にRRDがあり、そのうちの約60%は黄斑部が剥離する前に見つかっていた。
・両眼のRRDと片眼のRRDとの比較では、黄斑部ON率は、62.8%:40.2%、偽水晶体眼率は、40.0%:20.1%であった。
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British Journal of Ophthalmology
   95巻 (1号~12号)、2011
   
弱視者の黄斑部厚は薄くなっているか
Analysis of spectral-domain optical coherence tomography measurements in amblyopia: a pilot study.
Park KA et al(Korea)
Brit J Ophthalmol 95(12): 1700-6, 2011
・20名の片眼弱視の黄斑部の水平、垂直断をとり、網膜厚を測定した。
・中心窩、黄斑部内部(上下鼻耳側の490と500μmの平均値)、黄斑部外部(上下鼻耳側の1490と1500μmの平均値)を測定し、健眼の同部位と比較した。
・弱視眼では神経節細胞層+内網状層が、鼻耳側では黄斑部内外部とも、上下側では黄斑部外部で、有意に薄かった。
・網膜の他の層(神経線維層、内顆粒層、外網状層、外顆粒層)でも、いくつかの網膜部位で有意差があった。
・この仕事では、両眼の屈折度差が1.5D未満の症例を集めたためか、黄斑部厚には弱視眼と健眼とには有意差は見られなかった。
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糖尿病患者と緑内障発症との関連
Diabetes: a risk factor for glaucoma?
Primus S et al(IN USA)
Brit J Ophthalmol 95(12): 1621-2, 2011
・2020年には全米で、緑内障患者は330万人、糖尿病患者は720万人に達し、DMのうち、45%近くが網膜症を発症すると推計されている。
・球後や網膜微小循環の異常は糖尿病と緑内障の両者にみられる。
・一酸化窒素(NO)とエンドセリン-1(ET-1)の影響が考えられている。
・NOは血管平滑筋拡張を来たす。低NOは血管収縮を来たすが、異常に高いNOは網膜神経毒となる。
・DMでの高血糖はNO産生を抑制するとともに血管平滑筋細胞のNOに対する感受性を低下させ、血管収縮を来たす。
・OAG患者はNOの血中濃度が異常であるとの報告もある。
・また、内皮のNO生成酵素のいくつかの遺伝子多型は緑内障発症のリスクを上昇させることに関連し、緑内障病態におけるNOの機構的な重要性を示している。
・NOと反対に血管収縮を来たすET-1は、緑内障患者の前房水中に高濃度であることが分かっている。
・NOとET-1の緑内障とDMにおける役割は両疾患の血管機能不全における潜在的な機構である可能性がある。
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OCT測定時の頭部傾斜に対する注意
The effect of head tilt on the measurements of retinal nerve fibre layer and macular thickness by spectral-domain optical coherence tomography.
Hwang YH et al(Korea)
Brit J Ophthalmol 95(11): 1547-51, 2011
・30名の若い健常者の右眼で、OCTを用いてRNFLと黄斑厚を測定した。
・測定は頭をまっすぐにした時と、頭を右傾斜ならびに左に傾斜させて行った(測定時には視神経乳頭の回転は平均で8度から9度)。
・RNFLは上方50度、下方200度当たりが一番厚いが、頭傾斜によって測定値がずれるため、結果の評価に注意が必要である。
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涙嚢・涙小管のUBM検査
Anatomical utility of ultrasound biomicroscopy in the lacrimal drainage system.
Al-Faky YH(Saudi Arabia)
Brit J Ophthalmol 95(10): 1446-50, 2011
・UBMを用いて正常者や様々な疾患につき、涙液通水路(LDS)の検査を行った。
・水泳のゴーグルの前面を外して、UBM検査用の水溜とした。
・年齢14歳から54歳(31.2±14.1)の12名の正常者の両側のLDSを検査した所、涙嚢(RS)の長径は検査できる上限(15mm)より常に長く、幅は1.87-3.36mm(2.56±0.43)であり、水平断面積は5.74±2.61mm2であり、涙小管の直径は0.52-0.88mmであった。
・以下のLDS疾患:慢性涙嚢炎、涙嚢瘻、嚢胞、涙小管閉塞などでも検索した。
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虹彩欠損に対する角膜入墨治療
Keratopigmentation (corneal tattooing) for the management of visual disabilities of the eye related to iris defects.
Alio JL et al(Spain)
Brit J Ophthalmol 95(10): 1397-401, 2011
・虹彩欠損による重篤な視機能障害に対して角膜に小さな鉱物色素を注入し、その機能的、美容的な結果について検討した。
・Femtosecondレーザーや、角膜実質内や表面に色素注入のできる自動化された装置を用いた。
・11眼に行ったが、全例で有意に視機能が改善し、8例では自覚症状が消失した。
・外傷性無虹彩症の1例で3ヶ月後にもグレアがあったため再手術を行い、瞳孔径を4mmまで小さくした。
・使用した鉱物色素はSalvador Cordoba SL, Spainのものである。
・目標瞳孔径は他眼の薄明視の瞳孔径とした。
・放射線状に角膜厚の40-50%に切開を入れ、そこから層状にKTP corneal spiral dissector(Epsilon, USA)を用いて切開を入れ、27G針で色合わせをした色素を注入した。
・Femtosecondを用いた場合は、表面から250μmに層状切開を行った。
・自動極小穿孔装置を用いた場合は、表層から120μmまで穴をあけて色素を注入した。
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・細菌性眼内炎に対するステロイド硝子体内注入の効果
Adjunctive use of intravitreal dexzmethasone in presumed bacterial endophthalmitis: a randomised trial.
Albrecht E et al(South Africa)
Brit J Ophthalmol 95(10): 1385-8, 2011
・細菌性眼内炎に対し、硝子体内dexamethason注射の追加治療が有効かどうかを検討した。
・対象は白内障術後眼内炎(32例)、瀘過泡関連眼内炎(13例)、その他の眼内炎(17例)で、硝子体内へceftazidime (2.225mg/0.1ml)、vancomycin (1mg/0.1ml)と、dexamethason (0.4mg/0.1ml:30例)あるいはプラセボー注射(32例)を行った。
・この注射は、必要があれば48時間後に再投与した。
・真菌などの非細菌性眼内炎が疑われた場合や、硝子体手術を行った場合は対象としていない。
・Snellen視力の改善はdexamethason群で2.79ライン、プラセボー群で1.8ラインであり、有意差はなかった。
・原因疾患群で分けた場合、白内障術後眼内炎では、dexamethason群は4.1ラインで、プラセボー群は2.7ラインより有意に良くなっており(p=0.33)、3ヶ月後の視力0.33以上の率はdexamethadon群が65%、プラセボー群が36%であった。
・Dexamethason投与による副作用もなかった事から、白内障術後眼内炎にはdexamathason硝子体内投与が安全で有効な方法と考えた。
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白内障手術時のベガモックス点眼とガチフロ点眼との前房移行の差
Aqueous humour penetration of moxifloxacin and gatifloxacin eye drops in different dosing regimens before phacoemulsification surgery.
Gungor SG et al(Turkey)
Brit J Ophthalmol 95(9): 1272-5, 2011
・0.5%ベガモックス点眼(B点)と0.3%ガチフロ点眼(G点)の眼内移行を調べた。
・いずれかの点眼薬を手術2日前から1日4回点眼し、各群を手術1時間前から30分おき2回点眼群(subgroup1)と10分おき4回点眼群(subgroup2)に分けた。
・手術開始時に0.1ml前房水採取して濃度測定を行った。
・subgroup1ではB点:0.72±0.40、G点:0.47±0.29μg/ml、subgroup2ではB点:1.95±1.05、G点:0.77±0.52μg/mlで、いずれの点眼でもsubgroup間では有意差があった(p=0.006 p=0.000)。
・またB点はG点よりも、いずれの群でも有意に前房内濃度が高かった(p=0.000 p=0.036)。
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両眼の急性網膜壊死の4症例
Four cases of bilateral acute retinal necrosis with a long interval after the initial onset.
Okunuki Y et al(東京医大)
Brit J Ophthalmol 95(9): 1251-4, 2011
・急性網膜壊死(ARN)は7割以上が片眼性であるが、最初の発症から3年以上の長期間を経てから他眼に急性網膜壊死(ARN)を発症した4例を報告した。
・4例の両眼間の発症期間は、12年3ヶ月、9年7ヶ月、8年7ヶ月、3年6ヶ月である。
・第4例目の患者では、3年6ヶ月後に後から発症した第2眼に17年6ヶ月後に炎症の再燃があった。
・この4例では両眼に同じウイルスが検出されている(varicella-zoster virusか、herpes simplex visus)。
・また最終視力は全例で後から発症した眼の方が良かった。
・初発眼:LS(-),LS(-),20cmHM,LS(+)、後発眼:18/20,20/20,20/20,12/20。
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初期糖尿病網膜症での網膜神経線維層厚の変化
Early diabetic changes in the nerve fibre layer at the macula detected by spectral domain optical coherence tomography.
Park HYL et al(Korea)
Brit J Ophthalmol 95(9): 1223-8, 2011
・DM網膜症のない37名の糖尿病患者(NDR)、様々な重症度のDM網膜症を持つ89名の患者(DR)と40名の正常者において、Cirrus HD-OCTで視神経乳頭周囲のNFL厚みと同様の方法での黄斑部のNFL厚みを測定した。
・視神経乳頭周囲のNFL厚みは重症度に応じて薄くなっていた。
・平均NFL厚みは、正常者118.5±11.1:NDR 119.2±13.6:軽症NPDR 100.1±14.2:中等度NPDR 96.3±19.4:重症NPDR 92.1±13.0μm(ANOVA p=0.031)。
・黄斑部のNFL厚みも重症度に応じて薄くなっていたが、有意差のみられたのは、上方の黄斑部NFL厚みで、正常者49.9±8.4:NDR 39.1±8.2:軽症NPDR 38.2±7.7:中等度NPDR 37.7±8.2:重症NPDR 33.4±6.9μmであった(ANOVA p=0.032)。
・この黄斑部上方網膜のNFL厚みは、殊に正常者とNDRとの間の差が大きかった。
・このことから、視神経乳頭周囲のNFL厚みを測定する方法を黄斑部に応用し、黄斑部上方のNFL厚みを測定すれば、糖尿病者の最も早期の網膜症の変化をとらえる事に有効であろう。
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抗VEGF薬硝子体内注入後の持続的眼圧上昇について
Sustained elevation of intraocular pressure after intravitreal injections of anti-VEGF agents.
Good TJ et al(CO USA)
Brit J Ophthalmol 95(8): 1111-4, 2011
・抗VEGF製剤の何度もの硝子体内注入による眼圧上昇の頻度と、緑内障がこの現象のリスクファクターになるかどうかを検討した。
・抗VEGFの硝子体内注入を行った215眼の滲出性AMDについて、緑内障の既往がある群とない群に分け、注入頻度、注入回数と眼圧値について調査した。
・215眼中13眼(6%)に持続的な眼圧上昇があり、薬剤投与あるいはレーザー治療が必要となった。
・Bevacizumabだけを投与された群では9.9%(10/101)が、ranibizumabだけの投与群では3.1%(3/96)で、有意差があった(p=0.049)。
・緑内障のある群では33%、既往なし群では3.1%で有意差があった(p<0.001)。
・注射回数の中間値も緑内障のある群では6回(25%-75%値は5-10回)、緑内障既往なし群では9.5回(25%-75%値は6-13.7回)で有意差があった(p=0.031)。
・抗VEGF薬の硝子体内注射で持続的な眼圧上昇例は有意に発生しうることであり、事に緑内障既往者で多いことが分かった。
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ダウン症候群での屈折度の変化
Development and distribution of refractive error in children with Down's syndrome.
Al-Bagdady et al(UK)
Brit J Ophthalmol 95(8): 1091-7, 2011
・Down症候群(DS)で正視化の過程が不活化されているかどうかについて、幼児あるいは10代の小児について検討した。
・屈折異常はMohindra retinoscopyを用いて、182名の小児についての屈折度と、12名の小児については屈折度の経時変化について調べた。
・小学校入学前は半年に1度、その後は年1度測定した。全年齢で平均的には遠視であった。
・球面、円柱、軸を表示する為に、屈折異常値はベクトル成分としてM、J0、J45値を計算した。
・M:平均球面屈折値、J0:90゚と180゚のクロスシリンダー値と等価、J45:45゚と135゚のクロスシリンダー値と等価とした。
・この3つの値と1.0D以上の乱視の有無を検討した。
・M値とJ0値には年齢差はなかったが、J45値には有意な差がみられた。
・年齢とともに有意に斜乱視が増えており、10歳代では45%にみられた。
・経時変化をみた群では、球面度数に関しては有意な変化はなかった。
・この斜乱視の増加は眼瞼による機械的な誘発が疑われた。
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ワーファリン内服者の硝子体手術
Warfarin in vitreoretinal surgery: a case controlled series.
Chandra A et al(UK)
Brit J Ophthalmol 95(7): 976-8, 2011
・硝子体手術患者の2%を占めていた60名のワーファリン治療中の患者(中間値72.5歳)について60名のコントロール眼と比較検討した。
・経過観察期間は0.88年で、INR値は0.94~4.6(中間値2.3)であった。
・コントロール群では2名の上脈絡膜出血があったが、ワーファリン群では0名であった。
・裂孔原性網膜剥離では、ワーファリン群では12名が硝子体出血を伴っていたが、コントロール群では4例だけであった(p=0.04)。
・online surveyを行ったところ、47回答(81%)が、INR値に則って、硝子体手術前にワーファリンを中断することを求めていた。
・ワーファリン内服者で特に合併症が多くなることはなかった。
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視神経乳頭形状の経年変化
Change in optic nerve head topography in healthy volunteers: an 11-year follow-up.
Harju M et al(Finland)
Brit J Ophthalmol 95(6): 818-21, 2011
・36名の正常者の片眼をHeidelberg Retina Tomograph Ⅰ(HRT-Ⅰ)で11年間(7-13年間)経過観察した。
・全例で視野正常、緑内障性変化なく、NFLDなく、眼圧は22mmHg未満で、経過観察中も同様であった。
・HRTパラメータの優位な変化は、陥凹面積(0.372→0.394mm2、p=0.013)、Cup/Disc面積比(0.208→0.213、p=0.015)、リム面積(1.390→1.401mm2、p=0.015)、陥凹深さ(0.207→0.218mm、p=0.006)、陥凹の3次元的な全体形状(-0.206→-0.149、p<0.001)などがみられ、HRTで視神経乳頭の経時的変化の検出が可能であった。
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黄斑部網膜厚の在胎週数による変化
Central macular thickness is correlated with gestational age at birth in prematurely born children.
Akerblom H et al(Sweden)
Brit J Ophthalmol 95(6): 799-803, 2011
・未熟児で誕生した5歳から16歳の65名の黄斑部の厚みをOCT3を用いて調べ、満産の55名と比較した。
・黄斑厚みは、ETDRS黄斑部に則った9部位(A1-A9)、中心窩最薄部、全黄斑容積で求めた。
・中心黄斑厚(A1)は満産児に比較して未熟児では有意に厚かった(204±19:226±24μm)が、黄斑厚と視力あるいは屈折度には有意差がなかった。
・未熟児網膜症ROPの重症度、有無に応じて、中心網膜厚A1は厚くなっていた(重症ROP:251、中度ROP:229、ROPなし:219、満産児:204μm)。
・中心窩最薄部でも同様であった(重症ROP:231、中度ROP:203、ROPなし:187、満産児:166μm)。
・多変量解析では生下時の在胎期間が黄斑厚の唯一のリスクファクターであった。
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近業後の眼軸長の延長について
Axial elongation following prolonged near work in myopes and emmetropes.
Woodman EC et al(Australia)
Brit J Ophthalmol 95(5): 652-6, 2011
・近業が眼軸長に影響を与えるかどうかを検討した。
・20名の近視(-3.11±2.24D)と20名の正視(-0.10±0.23D)の18-33歳(平均23.4±4.0歳)。
・近視は12歳以前に発生した10名の若年発症EOMと、12歳以上で発症した10名の後発発症LOMに分け、更に、過去2年以内に-0.5D以上近視が進行した進行群8名(LOM=1名、EOM=7名)と、停止群12名(LOM=9名、EOM=3名)に分けた。
・眼軸長はIOLMasterで、近業前、5D調節仕事を30分間行った直後とその10分後に測定した。
・近業作業直後には有意に眼軸長は長くなった。
・EOMでは0.027±0.021、LOMでは0.014±0.020、正視では0.010±0.015、進行群では0.031±0.022、停止群では0.014±0.018mmであった。
・近業終了10分後には有意差はなくなっていた。
・EOMと進行群では眼軸長の増加は正視群より有意に大きかった。
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眼圧24時間モニターについて
Monitoring intraocular pressure for 24 h.
Liu JHK et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol 95(5): 599-600, 2011
・我々の睡眠研究室での未治療の緑内障患者では、夜間睡眠時の仰臥位での眼圧は、日中の座位での眼圧よりも有意に高かった。
・ただ、夜間の眼圧測定は、眼圧測定の為に患者を起こすことによるartefactの可能性もある。
・睡眠中の房水流量は、覚醒中の半分であり、体位が一定であれば夜間眼圧は日中眼圧より低い筈である。
・上強膜静脈圧の上昇や体液の灌流の為、座位での眼圧より測臥位での眼圧の方が数mmHg高いことなども分かっている。
・24時間眼圧モニターの有効性がここにある
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緑内障患者の24時間眼圧測定
Continuous intraocular pressure monitoring with a wireless ocular telemetry sensor: initial clinical experience in patients with open angle glaucoma.
Mansouri K et al(Switzerland)
Brit J Ophthalmol 95(5): 627-9, 2011
・連続して眼圧測定が可能な新しいwireless測定器Ocular Telemetry sensor(OTS)を開発し(Sensimed AG, Switzerland)、15名のPOAG患者の眼圧を測定した。
・OTSは眼圧変動によってもたらされる角膜形状変化を電気的に測定する小さなシステムを組み込んだディスポのシリコンコンタクトレンズである。
・OTSに組み込んだセンサーは直径11.5mmで、強角膜縁辺りに位置しており、中央部で600μm、周辺部で250μm厚である。
・CLのベースカーブは9.0, 8.7, 8.4の3種類を用意した。
・測定は10分おきに60秒間測定した。
・15名中13名(87%)で24時間眼圧測定が可能であった。
・1名はCLがはめられず、もう1名はモニター不良のために測定できなかった。
・13名中9名で最高眼圧は夜中であった。この測定器では、日中は瞬きによる眼圧変動や眼脈波も測定できる。
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アバスチン硝子体内注射とERMの発症
Intravitreal bevacizumab for retinal vein occlusion and early growth of epiretinal membrane: a possible secondary effect?
Marticorena J et al(Spain)
Brit J Ophthalmol 95(3): 391-5, 2011
・RVOの25例25眼(CRVO 16眼、BRVO 9眼)で2.5mg/0.1mlのアバスチン硝子体内注入を行い、6週間おきに8.3ヶ月(4.5-13.5ヶ月)経過観察し、黄斑前膜の状況を調べた。
・4眼で注射後6-7週間でERMを発症したが、視力低下、変視症は出なかった。
・黄斑浮腫の再発はERM眼の1例、ERM発生しなかった眼の2眼でみられた。
・原因は分からないが、アバスチンの硝子体内注射はERMの早期の発症に関連しているだろう。
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硝子体分離と黄斑円孔、黄斑前膜
Vitreoschisis in macular diseases.
Gupta P et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol 95(3): 376-80, 2011
・硝子体分離は黄斑円孔(MH)、黄斑パッカー(MP)で存在し、他の黄斑症では発生しない病的なメカニズムだと考えた。
・サル14眼、MPの患者の病理組織も検討し、OCT/SLOでは45眼のMH、45眼のMP、51眼の乾性AMD、53眼の非増殖性糖尿病網膜症患者と45眼のコントロール眼で検討。
・サル眼では86%に後部硝子体皮質の薄膜が見られた。
・OCT/SLOでは、硝子体分離はMHの53%、MPの42%にみられたが、NPDRでは13%、AMDでは6%、コントロール眼では7%しか見られず、有意差があった(p<0.001)。
・分離した後部硝子体皮質の再結合はMHの36%、MPの33%でみられた。
・これらの所見は硝子体分離を伴った正常とは異なったPVDが、MHやMPの病因になっている可能性を示唆する。
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近視矯正の為の角膜微小凸レンズ片除去について
Small incision corneal refractive surgery using the small incision lenticule extraction (SMILE) procedure for the correction of myopia and myopic astigmatism: results of a 6 month prospective study.
Sekundo W et al(Germany)
Brit J Ophthalmol 95(3): 335-9, 2011
・48例91眼、年齢35.3歳、術前屈折度-4.75±1.56D、乱視度-0.78±0.79Dに対し、small incision lenticule extraction (SMILE) 方法を用いた近視のfemtosecond lenticule extraction (FLEx)の可能性について検討した。
・Carl Zeiss Meditec AG VisuMax femotosecond laser systemを使用して角膜実質の微小凸レンズ片を切りだし、McPherson鑷子で小切開部から切除した。
・6ヶ月目の屈折度は-0.01±0.49D、95.6%では±1D以内、80.2%では±0.5D以内で、83.5%ではUCVAは1.0以上、Satandardised questionnaireの質問では93.3%が満足していた。
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高度近視眼での網膜神経線維層厚:OCTGD
The effect of myopia on retinal nerve fibre layer measurement: a comparative study of spectral-domain optical coherence tomography and scanning laser polarimetry.
Wang G et al
China)
Brit J Ophthalmol 95(2): 255-60, 2011
OCT3(Zeiss)enhanced corneal compensator付きのscanning laser polarimetry(GDx ECC:Zeiss)で、近視眼の網膜神経線維層厚を比較した。
149149眼の近視を高度近視群(-6D以上)、中等度近視群(-3D以上-6D未満)、軽度近視群(-0.5D以上-3D未満)に分け、RNFL厚みとIOLMasterでの眼軸長、屈折度との関連を検討した。
149眼の平均は年齢23.0(18.0-40.1)、屈折度-5.05D(-1.0-11.1D)、眼軸長25.58mm(22.62-28.77mm)である。
OCTでの平均RNFL厚は眼軸長(r=-0.322 p<0.001)SE(r=0.291 p<0.001)と有意に相関があったが、GDx ECCでの平均RNFL厚は眼軸長(r=-0.068 p=0.497)SE(r=0.109 p=0.187)で相関がなかった。
OCTでの網膜厚は近視の度合いと共に薄くなっていたが、GDx ECCでは関連がなかった。
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網膜生検の為の鑷子の試作
Intraocular biopsy using special forceps: a new instrument and refined surgical technique.
Akgul H et al
Germany)
Brit J Ophthalmol  95(1): 79-82, 2011
・眼内腫瘍を生検するための 23G硝子体鑷子 Essen biopsy forcepsを開発し、20名に使用した。眼内腫瘍の厚みは平均3.48mm(1.1-9.8mm)で、全例で0.3-2.1mmの生検を行った。
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狭隅角眼では虹彩は厚くなっているか
Increased iris thickness and association with primary angle closure glaucoma.
Wang BS et al
Singapore)
Brit J Ophthalmol  95(1): 46-50, 2011
167名の閉塞隅角の人を対象にして、通常の暗所での前眼部OCTを測定し、強膜峡から750μm2000μmの部位での虹彩の厚み(IT750IT2000)と、虹彩の最大の厚み(ITM)と虹彩全体の切断面積(I-Area)を測定した。
167名の内訳は、PAC50名、PACG73名、急性PACの遼眼:44眼であり、1153名の正常者を対象とした。
・平均IT7500.499 vs 0.451mm p<0.001IT20000.543 vs 0.479mm p<0.001ITM0.660 vs 0.602mm p<0.001I-Area1.645 vs 1.570mm2 p=0.014で、狭隅角眼でいずれも有意に大きかった。
・各パラメータの調整ODは、IT750OR=1.7 95%CI=1.1-2.7 p=0.032IT2000OR=2.2 95%CI=1.3-3.8 p=0.006ITMOR=2.2 95%CI=1.3-3.6 p=0.003であったことから、狭隅角では虹彩は厚くなっていることが分かった。
 
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British Journal of Ophthalmology
   94巻 (1~11号)、2010
   
Pascal 光凝固と通常汎網膜光凝固の自覚症状の違い
Pain responses of Pascal 20ms multi-spot and 100ms single-spot panretinal photocoagulation: Manchester Pascal Study, MAPASS report 2.
Muqit MMK et al
UK)
Brit J Ophthalmol 94(11): 1493-8, 2010
Pascal20msecmulti-spotと、100msecの単発での汎網膜光凝固(PRP)の痛みを調査した。
2440眼の増殖性糖尿病網膜症の初回治療者を両群にランダムに振り分けた。
・光凝固1時間後にnumerical pain score(NPS)で痛みの調査を、1ヶ月後にnumerical headach score(NHS)で羞明感の調査を行った。
・平均レーザー光量は20msec PRP 4.8J/cm2で、100ms PRPはの11.8J/cm2より有意に少なかった(p<0.001)
・平均NPS値は、20msecでは2.4±2.3(mild)で、100msecでは4.9±3.3(moderate)で、有意差があった(p=0.006)
・平均NHS値は、20msecでは1.5±2.7で、100msecでは3.2±3.5で、有意差があった(p>0.05)
・凝固後の羞明感の持続は、20msecでは3時間、100msecでは72時間で、有意差があった(p>0.001)
20msecの方が不安感、頭痛、痛み、羞明感ともに少なかった
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緑内障眼の灌流圧の日内変動
Twenty-four-hour ocular perfusion pressure in primary open-angle glaucoma.
Costa VP et al
Brazil)
Brit J Ophthalmol 94(10): 1291-4, 2010
29名の原発開放隅角緑内障患者の眼圧(IOP)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、灌流圧(PP)の日内変動を24名の正常者と比較した。
・測定は2時間おきに朝8時から翌朝6時まで行った。
・眼圧は8時から22時まではゴールドマン眼圧計、24時から6時までは仰臥位でPerkins眼圧計を用いた。
POAGIOPは有意に正常者より常に高かった(p<0.001)
POAGIOPは、18時ころ最低19.93±4.034時ころ最高22.62±3.44、正常者のIOPは、16時ころ最低14.25±2.016時ころ最高16.17±1.58POAGSBP4時から10時までと14時から18時まで、有意に高かった(p<0.05)
SBPは、POAGの最低-最高は、116.79(2:00)-131.76(8:00)、正常者では、100.83(10:00)-116.25(20:00)DBPは、POAG68.69(4:00)-79.31(8:00)、正常者では、64.17(10:00)-75.42(16:00)であった。
・またPOAGDBP8時から10時まで有意に高く、4時には有意に低かった(p<0.05)
POAGでは平均収縮期PP(SPP)8時と10時で有意に高く(p<0.01)、平均拡張期PP(DPP)24時から6時の間で有意に低かった(p<0.05)
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増殖性糖尿病網膜症の硝子体手術後の硝子体内再出血の予防について

Entry site treatment to prevent late recurrent postoperative vitreous cavity haemorrhage after vitrectomy for proliferative diabetic retinopathy.
Steel DHW et al
UK)
Brit J Ophthalmol 94(9): 1219-25, 2010
・一人の術者で、増殖性糖尿病網膜症PDRの硝子体手術の最後に冷凍凝固あるいはアルゴンレーザーにて直接、強膜切開創の内面を処置した6482眼と、処置をしなかったコントロール6582眼とで、術後6か月以内に術後後期硝子体腔内出血POVCHの発生率を比較した。
POVCHは処置群では5(6%)、コントロール群では12(15%)で、有意差があった(p=0.03)
6か月以内に再手術が必要であったものは、処置群では2(2.5%)、コントロール群では4(5%)であった(p=0.31)
・手術は20G, 23G, 25Gで行い、硝子体を周辺部まで郭清し、間接レーザーあるいは眼内レーザーで鋸状縁まで1凝固斑を空けてしっかり凝固。
・その周辺部は冷凍凝固で固めた。強膜創を処置することは有効と思われるが、さらなる検討が必要。
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黄斑浮腫における中心網膜厚と視力との関連について
Central retinal thickness measured with HD-OCT shows a weak correlation with visual acuity in eyes with CSME.
Nunes S et al
Portugal)
Brit J Ophthalmol 94(9): 1201-4, 2010
CSMEのある2型糖尿病者62眼で、SD-OCTで測定した500μm以内の網膜厚RTと最高矯正視力BCVAとの関連を検討した。
SD-OCTCSMEがみられ、500μm以内の中心窩の網膜厚RTが増大していない19眼では、RTBCVAとの間に相関はなかった(R=0.062 95%CI=-0.4040.502)
500μm以内の中心窩の網膜厚RTが増大していた43眼では、RTBCVAとの間には中等度の相関がみられた(R=-0.459 95%CI=-0.667-0.184)
RTBCVAとは、500μm以内の中心窩が関与している時にだけ軽度の相関があるが、この場合にもたった48.8%の場合だけにみられたもので、RTは視力の代用とはならない
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黄斑前膜手術後の重篤な視力障害

Unexplained vision loss following removal of epiretinal membrane.
Roe RH et al
CA USA)
Brit J Ophthalmol, 94(8), 1033-9, 2010
2000-2007年の間に、4つの施設の網膜外来で行った黄斑前膜手術後に発生した6例の術後の重篤な視力障害例について報告した。
6例の術前視力は20/60-20/100(中間値 20/70)
・術中合併症なく、術翌朝、全例、強い視力障害を訴え(指数弁から光覚弁)、強い中心暗点がみられ、全例、黄斑部は白濁化して黄斑浮腫になっていた。
2ヶ月から5年の経過観察で、視力はやや改善したが20/200-手動弁であったが、中心暗点の原因は分からなかった。
稀ではあるが、発生することを認識しておく必要がある。
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眼内レンズの術後回転移動について
Evaluation of the long-term rotational stability of single-piece, acrylic intraocular lenses.
Kwartz J et al
UK)
Brit J Ophthalmol, 94(8), 1003-6, 2010
2種類のアクリルIOL64眼のAkreos Adapt-Baush & Lombと、58眼のAcrySof SA60AT-Alconとで、術後3ヶ月後の眼内での回転を調べた。
2年間の平均回転角は小さく、Akreos AdaptAcrySof SA60ATでは、6ヶ月目は2.53±2.40゚と2.67±2.22(p=0.83)12ヶ月目は2.57±2.28゚と3.66±3.0(p=0.08)24ヶ月目は3.2±2.57゚と3.33±3.06(p=0.83)であった。
・米国規格協会のtoric IOLの動きに対する基準で5度未満の回転であったものを検出すると、AkreosAcrySofとでは、6ヶ月は90%と89%、12ヶ月では91%と75%、24ヶ月では80%と81%であった。
・眼内レンズは24ヶ月までは多少、回転傾向があり、Akreos Adaptの方がやや少ない傾向があった。
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術後に屈折度調整のできる眼内レンズ

Use of the light-adjustable lens to correct astigmatism after cataract surgery.
Chayet A et al
CA USA)
Brit J Ophthalmol 94(6): 690-2, 2010
Light-adjustable lens(LAL)は光感受性を持つ眼内レンズで術後、365nmUV光を照射するデジタル光照射装置(DLD)を用いて屈折度が変えられるものである。
LALは光感受性を持つシリコンmacromersをシリコン器質の中に均等に分散されたものである。
DLDは必要な空間パターンで、365nm波長の光をミラー装置を使って照射できるものであり(Texas Instruments)、球面、円柱、高次収差を修正するprofile照射ができる。
5名の患者で、術後2週間目で視力、残余屈折誤差を測定して照射した。
・得られた球面等価屈折度誤差(MRSE)0.25D以内であった。
・球面度数変化は1.75D、乱視度数は1.0Dまで矯正できた。その後、9ヶ月経ても屈折度は安定していた。
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テノン嚢内に注射されたケナコルトのクリアランス

Characterisation of systemic and ocular drug level of triamcinolone acetonide following a single sub-Tenon injection.
Nan K et al
China)
Brit J Ophthalmol 94(5): 654-8, 2010
Triamcinolone acetonide(TA)1回のテノン嚢内注射後の眼内移行を検討。
・成人有色家兎21羽の右眼にTA 40mg/0.4mlをテノン嚢下注射し、3時間後、2,3,7,14,21,30日後に3羽づつ標本にし、房水、虹彩毛様体、硝子体、神経網膜、RPE/脈絡膜に分けて検討。
・全組織でTA濃度は指数関数的に減少していた。
30日後のTA濃度はRPE/脈絡膜では892.14±558.11ng/gと最高で、神経網膜は117.65±116.40、硝子体は15.65±23.06、虹彩毛様体は3.76±1.79、房水は2.64±0.96であった。
RPE/脈絡膜のクリアランスが一番遅く、房水より2.6倍遅く、半減期は10.4日であった。
・このことから、TAのテノン嚢内注射は最低30日は治療レベル以上にあることが分かった。
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加齢黄斑変性症における前腕皮膚の自発蛍光
Skin autofluorescence is elevated in neovascular age-related macular degeneration.
Mulder DJ et al
Netherlands)
Brit J Ophthalmol 94(5): 622-5, 2010
・皮膚の自発蛍光(AF:autofluorescence)は組織内のadvanced glycation endproducts(AGE)に対する非侵襲的なマーカーとなっている。
・皮膚のAFAMD患者で増えているかどうかを検討。
・皮膚AFDMや高血圧のない進行性AMD患者73例で評価し、年齢を適合させた31例の健康人と比較した。
・除外したのは腎疾患、最近の感染症、悪性疾患やSkin type VあるいはⅥである。
・皮膚AFは前腕で測定し、420-600nmでの測定強度を300-420nmでの測定をコントロールとして、平均強度の比として求めた。
・新生血管AMDでは皮膚AF値は2.57±0.68(x0.02)で、正常者は2.23±0.63で有意差があった(p=0.018)
・ただ、このAMD患者群を血管リスクファクターあるいは心血管病のない群とある群に分けて検討すると、ない群では正常群と有意差がなくなっていた。
・また、皮膚のAFは、どの群でも年齢と相関していた。
・新生血管AMDで、皮膚のAFが上昇していたことは、AMDが増強した全身的なAGEの集積に伴って発生し、AMDの病態に何らかの役割を果たしていると考えられた
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調節による眼圧変動

Changes in intraocular pressure and ocular pulse amplitude with accomodation.
Read SA et al
Australia)
Brit J Ophthalmol 94(3): 332-5, 2010
Pascal Dynamic Contour Tonometerを用いて、若い(23±3)近視眼15例と正視眼17例で、眼圧IOPと眼圧振幅(OPA:収縮期-拡張期眼圧差)を測定した。
・最初に安静時に測定し、その後、約3Dの調節負荷を2分間行った後に測定した。
・調節により眼圧は近視眼でも正視眼でも有意に低下し(平均 -1.8±1.1mmHg p<0.0001)OPAも有意に低下した(平均 -0.5±0.5 p<0.0001)
・近視眼と正視眼との間には、baseline眼圧も眼圧変動値にも有意差がなかった。
OPAbaseline値は近視眼で 2.0±0.7mmHgであり、正視眼 3.2±1.3よりも有意に低く(p=0.004)、調節によるOPAの変化量は近視眼で有意に小さかった(-0.2±0.4-0.7±0.5, p=0.01)
・このことから、近視眼では調節による眼圧変動に何らかの変化があると考えられた。
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網膜剥離治癒後の黄斑部の微小構造変化
Simultaneous spectral domain OCT and fundus autofluorecence imaging of the macular and microperimetric correspondence after successful repair of rhegmatogenous retinal detachment.
Lai WW et al
Hong Kong)
Brit J Ophthalmol 94(3): 311-8, 2010
・裂孔原性網膜剥離治癒後黄斑部の構造変化をOCTと眼底自発蛍光(FAF)で調べ、微小視野との機能的な関連についても検討した。
17名の黄斑未剥離者と20名の黄斑剥離者で検討した。
・外境界膜、IS/OSライン、あるいはVerhoeff膜が不連続であったものが16(43.2%)にみられ、このいずれかに1個以上の不連続があったものでは術後視力BCVAが不良であった(p<0.001)
・また、異常なFAFがあった者も術後視力が不良であった(p<0.001)
・しかしOCTでの変化部位とFAFでの変化部位との間には余り関連がなかった。
・微小視野障害の部位は、OCTあるいはFAF変化の部位と良く相関していた。
FAFの変化はOCT変化に遅れて現れることが多いが、反対のこともある。
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AMD
に対するBevacizumabPDTの同時治療の効果について
A randomised trial of bevacizumab and reduced light dose photodynamic therapy in age-related macular degeneration: the VIA study.
Potter MJ et al (Canada)
Brit J Ophthalmol 94(2): 174-9, 2010
AMDに対して、光量を落としたPDTbevacizumab治療と組み合わせることによって、6ヶ月間に行われるbevacizumab治療の回数を減らすことができるかどうかについて検討した。
36例の新生血管AMDを無作為に3群に振り分けた。
G1:bevacizumab硝子体内注射+光量25J/cm2PDTG2:bevacizumab+光量12J/cm2PDTG3:bevacizumabsham PDT
・再治療の決定はOCT所見によって行い、6ヶ月目まで、1ヶ月おきに判定した。
3か月目からはbevacizumab治療にに加えてPDT治療も同時に行った。
6ヶ月間で必要となったbevacizumabの治療回数は、G1では2.8±1.9(p=0.005)G2では2.5±1.5(p<0.001)G3では5.1±1.6回であった。
・視力は全群で上昇していたが、群間差については検討していない
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近視性脈絡膜新生血管に対するアバスチン治療は
PDTより優れているか
Two-year visual results for older Asian women treated with photodynamic therapy or bevacizumab for myopic choroidal neovascularization.
Ikuno Y et al
(大阪大)
Brit J Ophthalmol 94(1): 140-6, 2010
31眼の病的近視に由来した新生血管に対し、PDTAvastin療法を行い、結果を比較した。
・新生血管の大きさGLD1200-3000μmで、矯正視力は20/200-20/40IVB群では、3ヶ月,12ヶ月ではBCVAは有意に改善したが(p<0.05)18ヶ月、24ヶ月では有意差はなくなった。
PDT群では1年以内では有意な改善はなく、18ヶ月、24ヶ月では有意に悪化した(p<0.01)
BCVA6ヶ月目(p<0.05)12ヶ月以降(p<0.01)IVB群で有意に良かった。
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眼圧日内変動に対する合剤治療の優位性について
Using diurnal intraocular pressure fluctuation to assess the efficacy of fixed-combination latanoprost/timolol versus latanoprost or timolol monotherapy.
Varma R et al
CA USA)
Brit J Ophthalmol 94(1): 80-4, 2010
11回のlatanoprost/timolol合剤、11回のlatanoprost単体、12回のtimololで、日内変動を得検査した。
USA38施設とドイツの37施設で並行して、double-maskで行った。
2-4週の経過観察期間をおいて、studyに入った。
・無治療で眼圧30以上あるいは、治療中で25以上のものを対象とした。
・現行の治療を中止し、まず、0.5%timolol(12)2-4週間続け、その後、無作為に3群に分けた。
a)午前中に合剤点眼、午後placebo(n=278)b)午前latanoprost、午後placebo(ドイツ)、あるいは逆(USA)(n=287)c)午前午後にtimolol(n=289)
21326週目で、8:00,10:00,16:00に眼圧測定。朝の点眼は8:00眼圧測定後とした。
26週目の日内変動は合剤では有意に減少(p=0.002)したが、latanoprost群、timolol群では有意差がなかった(p=0.601;p=0.097)
・合剤では、26週目で眼圧変動値が開始前より48%減少(3.7±2.53.0±2.1mmHg)したが、latanoprost群では13%増加(3.5±2.63.7±3.1)timolol群では48%増加(3.4±2.33.7±3.2)していた。
・合剤治療は眼圧下降の他に日内変動を減らす効果も期待できる
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Latanoprost
から、travoprostbimotoprostへの薬剤変更について
Efficacy and tolerability of bimotoprost versus travoprost in patients previously on latanoplrost: a 3-month, randomised, masked-evaluator, multicentre study.
Kammer JA et al
CA USA)
Brit J Ophthalmol 94(1): 74-9, 2010
Latanoprost使用中の緑内障、高眼圧症患者でさらに眼圧を下げたいときに他のプロスタグランディン製剤に変更することの効果と安全性について検討。
0.005%latanoprost単剤を、無作為に0.03%bimatoprost(n=131)、あるいは0.004%travoprost(n=135)例に無作為に変更し、1ヶ月目、3か月目の効果を検討。
・平均日内眼圧はtravoprostよりもbimatoprostで、1ヶ月目(p=0.009)、3か月目(p=0.024)で、有意に低かった。
1,3ヵ月の両方で15%以上の眼圧下降が得られた率は、bimatoprost22.0%travoprost12.1%であった(p=0.033)
3か月目で、bimatoprost2.1mmHg(95%CI=0.9-1.8)(11.0%)travoprostでは1.4mmHg (95%CI=0.9-1.8)(7.4%)で有意差あり(p=0.024)
3か月目で、bimatoprost11.5%travoprost16.5%1段階以上の結膜充血の増加があった(p=0.288)
・結膜充血はbimatoprost3.1%travoprost1.5%で副作用の報告があった(p=0.445)

 
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British Journal of Ophthalmology
   93巻 (1号~12号)、2009
 

アルツハイマー病と緑内障との関連
Alzheimer's disease and glaucoma: Is there a causal relationship?
Wostyn P et al
Belgium)
Brit J Ophthalmol  93(12): 1557  9, 2009
Alzheimer(AD)の人は有意に緑内障の有病率が高いという論文や、ADでは視神経の退化、網膜神経節細胞の損失があるとの論文が出てきている。
ADの人では脳脊髄圧(CSFP)が低下して、緑内障を発症しやすいのではないかとの仮説をたてた。
POAGでは平均CSFP33%低下しており、篩板部の圧差が大きいことが視神経乳頭陥凹に関係しているとの論文がある。
ADではCSFPが非常に低いという論文もあることから、ADでは緑内障を発症するリスクが大きい可能性がある
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狭隅角眼における明所暗所時の後房容積の変化
Posterior chamber volume does not change significantly during dilation.
Dorairaj S et al
NY USA)
Brit J Ophthalmol  93(11): 1514  7, 2009
・狭隅角眼13眼(年齢63±10.0歳、屈折度+1.1±1.9D)で、暗所と明所で超音波検査を行い、後房容積を測定した。
・瞳孔直径は明所2.3±0.6、暗所3.5±0.5mmで、後房容積は名所3.76±1.09、明所3.63±0.78mm3で有意差はなかった(p=0.22)
8眼では明所で容積が大きく、5眼では暗所で容積が大きかった。
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シリコンオイル眼での眼軸長測定
Accuracy and reproducibility of axial length measurement in eyes with silicone oil endotamponade.
Roessler GF et al
Germany)
Brit J Ophthalmol  93(11): 1492  4, 2009
Zeiss IOLMasterで、通常のシリコンオイル眼(SO)15例、重シリコンオイル眼(HSO)11例で眼軸を測定した。
・測定日はSO抜去前日と、術後6週間以上後である。
・抜去前の平均眼軸長は 24.76±2.07SO24.63±2.12HSO:24.93±2.10、他眼:24.95±2.61)、抜去後の平均は 24.75±1.96で個々人内での変動値は 0.13±009SO0.13±0.12HSO:0.13±0.09、他眼:0.02±0.01)であり、ほぼ同じであった
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加齢と網膜厚
Macular thickness decreases with age in normal eyes: a study on the macular thickness map protocol in the Stratus OCT.
Eriksson U et al
Sweden)
Brit J Ophthalmol  93(11): 1448  52, 2009
67名の健康人の両眼の黄斑厚をStratus OCT3回測定し、9つのETDRS fieldに分けて検討した。
RNFLは視神経乳頭に近い一つの部位でのみ測定した。
・全ETDRS領域で全黄斑容積やRNFL厚は年齢とともに低下していた。
・網膜厚は 0.26-0.46μm/y、黄斑容積は 0.01mm3/yRNFL厚は 0.09μm/yづつ減少。
・網膜厚が薄くなる原因の20%RNFLが薄くなっていることが要因である。
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緑内障とピロリ菌との関係
Glaucoma and Helicobacter pylori infection: correlations and controversies.
Izzotti A et al
Italy)
Brit J Ophthalmol  93(11): 1420  7, 2009
Helicobacter pylori感染とシェーグレン症候群、眼瞼炎、中心性網脈絡膜症、ぶどう膜炎などの眼疾患との関連が言われている。
Helicobacter pyloriは様々な炎症前物質や血管活性化因子などを放出することによって緑内障の病態生理に関与している可能性がある。
H pylori酸化ストレスを来たし、線維柱帯や視神経乳頭に影響し、緑内障を発症する可能性もあり、緑内障患者のH pyloriの有病率を調べた論文もかなり発表されている
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瀘過泡機能の表面温度による評価
Evaluation of filtering bleb function by thermography.
Kawasaki S et al
(愛媛大)
Brit J Ophthalmol  93(10): 1331  6, 2009
3339眼の線維柱帯切除術後の瀘過泡の表面温度を測定した。
・瀘過泡の温度低下量をTDBとして表した。
TDB=(耳側あるいは鼻側の眼球結膜温度-瀘過泡の温度)、とした。
・眼圧コントロール良好群と不良群のTDB 0.54±0.20と、0.21±0.18度で、有意差があった(p<0.0001)が、Indiana Bleb Appearance Grading Scaleで表現した細隙灯での瀘過泡の形状には有意差はなかったことから、瀘過泡表面温度測定は瀘過泡機能の評価に有用である。
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妊娠中の抗緑内障点眼薬の副作用
Antiglaucoma medications during pregnancy and the risk of low birth weight: a population-based study.
Ho JD et al
Taiwan)
Brit J Ophthalmol  93(10): 1283  6, 2009
・妊娠中に緑内障点眼薬を使用していた244例について、低体重児出産との関連を検討した。
・対照は1952例の年齢、出産年、高血圧、妊娠性糖尿病をマッチさせた女性である。
・点眼薬は77.5%がベータブロッカーであった。
・乳児は在胎週数など、父や母は教育レベルなど、両親の年齢差や収入などをマッチさせている。
・ベータブロッカー点眼群はコントロール群に比較して、低体重児の出産率に有意差はなかった(n=189 OR=1.48 95%CI=0.86-2.56)が、ベータブロッカー以外の点眼使用群では有意に多かった(n=55 OR=2.15 95%CI=1.05-5.00)
・ベータブロッカー以外の点眼薬は、交感神経刺激剤20例、炭酸脱水素酵素阻害剤7例、コリン作動性薬12例、プロスタグランディン薬16例である。
・妊娠中はベータブロッカーが安全である。
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黄斑円孔手術時の
ILM剥離効果について
Value of internal limiting membrane peeling in surgery for idiopathic macular hole stage 2 and 3: a randomised clinical trial.
Christensen UC et al
Denmark)
Brit J Ophthalmol 93(8): 1005-15, 2009
78眼のstage 2,3の発症後1年未満の黄斑円孔硝子体手術を、1)硝子体手術のみ群、2)ICG染色ILM剥離群、3)TB染色ILM剥離群に分けて、結果を検討した。
・初回閉鎖率はstage2では、ICG100%ILM非剥離群55%(p=0.014)stage3では、ICG91%TB89%ILM非剥離群36%(p<0.001)で、有意にILM剥離群で良かったが、円孔閉鎖例では視力値に群間差はなかった
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戸外活動と近視進行について
Outdoor activity and myopia in Singapore teenage children. Dirani M et al
Singapore)
Brit J Ophthalmol 93(8): 997-1000, 2009
10代の子供1249名について、戸外活動と近視進行について検討した。
・近視の診断は1%cyclopentolate点眼後のautorefでの球面等価度数が-0.5D以下とした。
・戸外活動時間は平均 3.24時間/日であり、この時間が長いほど、近視は少なかった(OD=0.09, 95%CI=0.84-0.96, p=0.004)
・近視の子(868)3.09±1.92、非近視の子(381)2.74±1.61時間。戸外活動時間は、近視屈折度と有意に負の相関があり(回帰係数=0.17, CI=0.10-0.25, p<0.001) 眼軸の短さと相関があった(回帰係数=-0.06, CI=-0.1-0.03, p<0.001)
・これらは年齢、性、両親の近視、両親の教育、知能指数などで補正後のものである
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円錐角膜は慢性炎症か?

Subclinical keratoconus and inframmatory molecules from tears.
Lema I et al
Spain)
Brit J Ophthalmol 93(6): 820-4, 2009
30例の片眼の円錐角膜(KC)の両眼の涙液を10μl採取し、前炎症サイトカイン、metalloproteinase 9(MMP-9)の量を測定し、20例のコントロールの片眼の値と比較した。
Cytokines(interleukin-6(IL-6), tumour necrosis factor α(TNF-α), MMP-9ELISAで測定。
KC眼は、KC他眼、コントロールと比較して、IL-6値は 5.5(4.9-6.9)5.7(4.5-6.2:p=0.13)2.2(1.0-4.1:p<0.0001)pg/mlで、KC眼は有意に高かった。
TNF-α値は 5.4(4.1-6.8)4.8(4.2-6.0:p=0.032)1.8(1.5-2.3:p<0.0001)pg/mlで有意に高かった。
MMP-9値は 59.4(50.6-66.1)7.0(4.8-8.6:p<0.0001)6.1(3.9-8.3)で、KC他眼とコントロール眼は同程度であった(p=0.203)
・このことから、KCの病態は慢性炎症であろう
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虚血性視神経症と視神経乳頭形状について
Quantitative assessment of optic nerve head morphology and retinal nerve fibre layer in non-arteritic anterior ischaemic optic neuropathy with optical coherence tomography and confocal scanning laser opthalmoloscopy.
Chan CKM et al
Hong Kong)
Brit J Ophthalmol 93(6): 731-5, 2009
6か月以上持続する典型的な片眼性NAION 22例の両眼と正常者5252眼をハンフリー視野、視神経乳頭と網膜神経線維層厚み(RNFLT)を測定。
NAION眼、NAION健眼、コントロール眼で、
・視神経乳頭面積はOCTでは 1.849±0.3441.809±0.2851.964±0.386HRTでは 2.11±0.382.06±0.402.16±0.42mm2
・カップ面積はOCTでは 0.246±0.1870.172±0.1800.469±0.332HRTでは 0.28±0.340.25±0.180.48±0.32mm2であった。
NAIONでは、両眼とも陥凹面積とcup-disc面積比(CDAR)は有意に小さかったが(p<0.01)、乳頭面積は有意差がなく(p>0.21)、もっと大きなサンプルで検討する必要がある
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虚血性視神経症
Optic disc morphology and NAION (Editorial) Chan
論文
Jonas JB
Brit J Ophthalmol 93(6): 703-3, 2009
Non-arteritic anterior ischaemic optic neuropathy(NAION)について、Hayrehらは cup/disc比が小さく、小乳頭の人に起こりやすいとした。
Hayrehらは夜間の動脈の低血圧が視神経乳頭の僅かな循環の虚血をもたらすと考えている。
C/D比が小さい小乳頭ではこの虚血が組織腫脹をもたらし側副毛細管の閉塞を来し、典型的には乳頭の上半分の楔状の動脈閉塞を来す。
・夜間低血圧との関連については、多くの患者が朝起きた時に視力低下に気付くことで説明される。
・側副毛細管閉塞に組織浮腫が関与していることについては、早期のNAIONに対し、全身的なステロイドが有効であることで説明される
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黄斑円孔手術後のうつ伏せは1日で良いか
Sustaine postoperative face-down positioning is unnecessary for successful macular hole surgery.
Mittra RA et al
IL USA)
Brit J Ophthalmol 93(5): 664-6, 2009
・ステージ3と4の黄斑円孔手術後に1日のみ術後うつ伏せをした症例を5356眼集め、成功率を検討した。
3施設で15ヶ月間で行ったSF6C3F8ガスを用いた連続例である。
79%がステージ3であった。
7眼以外はILM剥離を行っている。
・術前のlog MAR平均視力は0.74(小数点0.18)で、平均5.2か月後の術後視力は0.41(小数点0.39)
・初回手術での円孔閉鎖は52(93%)であり、術後のうつ伏せは1日でよいと思われる
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投影OCT眼底像
Projection OCT fundus imaging for visualising outer retinal pathology in non-exudative age-related macular degeneration.
Gorczynska I et al
MA USA)
Brit J Ophthalmol 93(5): 603-9, 2009
・超高解像度(3.5μm)3OCT(3D-OCT)と、網膜外層付近を強調したProjection OCT fundus imageを非滲出性AMD患者で撮影した。
・投影OCT眼底像は3D-OCTデータから異なった深さの網膜層を選択的に集積して作られたものである。
RPE層レベル、外顆粒層レベル、視細胞外節レベル、脈絡膜レベルで再構築している
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スペクトラルOCTの表示はカラーが良いか白黒が良いか
Colour versus grey-scale display of images on high-resolution spectral OCT.
Brar M et al
CA USA)
Brit J Ophthalmol 93(5): 597-602, 2009
Spectral OCTの表示がColorがよいか、grey-scaleが良いかを検討した。
・黄斑変性症患者のOCT所見を2人のreviewerが独立に網膜構造と病態を4段階に分析した。
・統計的に grey-scale imageが網膜前膜(p<0.009)、視細胞層(p<0.001)RPE(p<0.009)の構造を colour scale imageよりも有意に観察できた。
Colour imageでは、検査眼の16.17%で視細胞disruptionを誤判定していた。
Colour imageは疑似カラーであるため、そのdramaticな色変化がOCT反射率の大きな変化であると誤解してしまうためである
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高度近視に伴うCNVに対するbevacizumabの効果
Intravitreal bevacizumab to treat subfoveal choroidal neovascularisation in highly myopic eyes: 1-year outcome.
Ruiz-Moreno JM et al
Spain)
Brit J Ophthalmol 93(4): 448-51, 2009
2829眼の中心窩下と傍中心窩CNVのある高度近視眼に、1.25mg bevacizumabを月毎に3回硝子体内注入を行い、1年間経過観察した。
16眼は初回治療、13眼は以前にPDT既往であった。
・年齢は50±15(29-82)
logMAR BCVAは開始前:0.55±0.25(小数点視力0.28:0.1-0.63)1年後:0.38±0.32(小数点視力0.42:0.06-1.0)
・全例で3ヶ月後にCNVからの漏出は減少。
・中心窩厚は282±68224±46μ(1年後 p=0.008)
6眼は再注入が必要であった(4カ月後1眼、6ヶ月後4眼、12カ月後1眼)が、眼局所ならびに全身副作用はなかった。
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Bevacizumab
硝子体内注射後の急性ぶどう膜炎
Characteristics of severe intraocular inflammation following intravitreal injection of bevacizumab(Avastin).
Georgopoulos M et al
Austria)
Brit J Ophthalmol 93(4): 457-62, 2009
1つの病院で2500回の bevacizumab(Avastin)注入に対し、8例の重篤な眼内炎が発症した。
・患者は注入後2日以内に無痛性の視力低下を来した。
・全例、前房炎症が強かったが、hypopyonはなかった。
・後眼部病変としては硝子体内細胞浸潤であった。
・眼内炎を疑い、3例は全身的な抗生剤投与を行い、5例はぶどう膜炎にみられる偽肉芽腫性硝子体浸潤で局所抗生剤投与を行ったが、全例、最終診断はぶどう膜炎であリ、全身的、局所的ステロイド治療が奏功した。
・回復はゆっくりであったが(4日から60日:平均30.5)、永続的な障害はなかった。
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Travoprost/timolol
合剤の効果
Twenty-four-hour intraocular pressure control with the travoprost/timolol maleate fixed combination compared with travoprost when both are dosed in the evening in primary opne-angle glaucoma.
Konstas AGP et al
Greece)
Brit J Ophthalmol 93(4): 481-5, 2009
POAGで、travoprost単体と、travoprost/timolol maleate fixed combination(TTFC)合剤を夕方1回点眼の効果を24時間眼圧で比較した。
32眼で6週間のwash-out期間後に、TTFCか単剤を8週間、その後、切り替えて別剤を8週間使用(randomised)
wash-out最後と治療中に24時間眼圧を測定した。
TTFCでは、travoprost単剤より、すべての時間で2.4mmHg以上眼圧が低かった(p<0.047)
24時間内の眼圧変動はTTFC3.0mmHg、単剤で4.0mmHgで有意にTTFCで少なかった(p=0.001)
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緑内障患者と外側膝状体委縮
Atrophy of the lateral geniculate nucleus in human glaucoma detected by magnetic resonance imaging.
Gupta N et al
Toronto Canada)
Brit J Ophthalmol 93(1): 56-60, 2009
・両眼の視野欠損を有する緑内障患者10名と年齢を合わせた正常者8名で、1.5-Tesla MRIを使用し、両側LGNCoronal proton density MRI像を撮影。
・診断を隠して3名のneuroradiologistLGNの高さを測定。
・緑内障でのLGNの高さを正常者と比較すると、右LGN 4.09±0.894.74±0.54mm (p>0.05)、左LGN 3.98±0.574.83±0.95mm (P=0.033)、両側を加えたものは 8.07±1.069.56±0.86mm (p=0.005)であった
LGNの萎縮は視覚システムの外傷あるいは進行した緑内障患者の指標になりうる

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