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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology
2009 2010 2011 2012
 
(~ 2008年以前)
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Archives of Ophthalmology (2009~)
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Ophthalmology (2009~)
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(~ 2008年以前)
 
Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

 250巻 (1号~4号)、2012
新生血管緑内障に対するbevacizumab治療の合併症:殊に眼虚血症候群
Adverse events associated with intraocular injections of bevacizumab in eyes with neovascular glaucoma.
Higashide T et al(金沢大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(4): 603-10, 2012
・70例84眼(63.5±13.3歳)のbevacizumabの初回硝子体内注射を受けた新生血管緑内障について検討した。
・基礎疾患は増殖性DMRが58眼(69%)、CRVOが17眼(20%)、眼虚血症候群4眼(5%)、CRAOが3眼(4%)、BRVOが1眼(1%)、放射線網膜症が1眼(1%)であり、合計で116回の注射(1.4±0.8回/眼)が行われた。
・この内、2例2眼(2%)に注射後3日から4日目にCRAOを発症した。
・この2眼はいずれも眼虚血症候群に対するbevacizumab注射であり、1眼は前房内注射であった。
・この検討では、注射後3カ月経過をみているが、その他の合併症はなかった
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脈絡膜上への人工眼電極の埋め込みの可能性
Develoment of a surgical approach for a wide-view suprachoroidal retinal prosthesis: evaluation of implantation trauma.
Villalobos J et al(Australia)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(3): 399-407, 2012
・人工眼開発の我々の目的は安全で再現性のある広範囲に渡って網膜を刺激する電極配列を眼内に埋め込むことである。
・今回、8x13x0.4mmの72個のプラチナ電極を持った電極を作成し猫の9眼に埋め込んだ。
・10眼目は大出血の為、中止した。強膜を輪部から5ミリで切開し、中心窩網膜上の上脈絡膜腔に埋め込んだ。
・2眼で大出血があり、網膜皺襞も発生した。
・切開部に6眼で脈絡膜陥頓が発生したが、網膜、脈絡膜などに穿孔した例はなかった。
・組織を調べると、網膜剥離が1例、硝子体出血が5例、前房出血が7例あったが、網膜刺激電極として、可能性はある。
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角膜潰瘍の細菌所見と発症のリスクファクター
Microbiological findings and predisposing risk factors in corneal ulcers.
Prokosch V et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(3): 369-74, 2012
・細菌性角膜炎346例(5-105歳 median=64歳)のうち、43%(148/346)で計199菌が検出された。
・多い順に、G+黄色ブ菌63(32%)、G+表皮ブ菌30(15%)、G-緑膿菌15(8%)であり、患者の状態で多い順は、糖尿病、CL使用者、皮膚や眼瞼異常のある人、外傷であった。
・薬剤耐性は低い順にクロラムフェニコール(0%)、フシジン酸(12% フシジンレオ軟膏)、シプロフロキサシン(22% シプロキサン)、トブラマイシン(23%)、レボフロキサシン(24%)であった。
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緑内障OCT画像に対する乱視の影響
Astigmatism and optical coherence tomography measurements.
Hwang YH et al(Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(2): 247-54, 2012
・Cirrus HD SD-OCTでのRNFL厚測定に乱視が影響するかどうかを検討した。
・30例の若い正常者に直乱視WTR、倒乱視ATRの -3.25DのトーリックSCLを装着して測定した。
・乱視度は実測値でWTRでは2.92D、ATRでは3.18Dであった。
・WTRでのRNFL厚は、平均、上方、12時、6時で1.58~6.88μm減少し、ATRでのRNFL厚は、平均、鼻側、耳側、2,3,9時で0.75~5.11μm減少していた(全てp<0.05)が、黄斑部厚は乱視に影響されなかった(p>0.250)。
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アスタキサンチンの脈絡膜血流速度を増加させるか
Astaxanthin increase choroidal blood flow velocity.
Saito M et al(北大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(2): 239-45, 2012
・Astaxanthin(AXT)は抗酸化、抗炎症作用、血流速度を早める効果を持っている。
・AXTは鮭やイクラ、エビやカニなど、赤い色素が外見的にも特徴的な魚介類に多く含まれており、高い抗酸化作用を持ち、紫外線や脂質過酸化反応から生体を防御する因子として働いている。
・光障害から目を保護するとも言われており、サプリメントとして販売されている。
・また、調節力改善、眼精疲労改善にも有効である。
・Laser speckle flowgraph(LSFG)を利用して、AXTを1日12mg、4週間連続摂取した時の脈絡膜血流速度を測定した。
・正常ボランティア20名(AXT群10名38.2±11.7歳、プラセボー群10名38.8±6.8歳、いずれも体重は54±7Kg)で、摂取前、摂取2週後、4週間後で、血流速度の定量的な指標であるLSFGの square blur rate(SBR)値を測定した。
・AXT群では4週間後に黄斑部のSBR値は有意に増加していた(p=0.018)が、プラセボー群では有意はなかった(p=0.598)。
・AXTの4週以上の摂取は、副作用がなく、脈絡膜血流速度を増加させることができた。
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3D SD-OCTによる網膜-脈絡膜血管吻合の検出
Three dimensional spectral domain optical coherence tomography features of retinal-choroidal anastomosis.
Querques G et al(France)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(2): 165-73, 2012
・網膜-脈絡膜血管吻合(RCA)についての、3次元SD-OCT画像と従来の血管撮影との比較を行い、網膜やRPEのマップが作成できる3D SD-OCTのB-scan、3D網膜マップの診断能力を、18例18眼(年齢79.5±19.4歳)で検討した。
・血管撮影で局所的な染色のあった3例では、3D OCTでは網膜内層表面の軽度の突出とRPEの半球状の膨隆が、初期RCA所見としてみられた。
・血管撮影でPEDのない"hot spot"のみられた7例では、網膜内層表面の突出と急峻な縁を持ったRPEのしっかり分離された。
・PEDのある"hot spot"の8例では、網膜内層表面の突出と先端にピークを持ったRPEの突出が見れらた。
・3D OCTでは、病態の進展により異なった病態を示しており、RCAの診断で血管撮影を補完するものと評価できる
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悪性緑内障の治療法の比較
Outcomes of different management options for malignant glaucoma: a retrospective study.
Debrouwere V et al(Belgium)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(1): 131-41, 2012
・21例24眼の悪性緑内障につき、9眼は薬物治療を行った。
・21眼は手術となり、そのうち15眼は全硝子体切除-(PEA)を行い、硝子体カッターで、硝子体側から10-2時の位置で、チン氏帯と虹彩を切除した。
・再発率は薬物治療では100%、YAG後嚢切開+前硝子体膜切開では75%、通常の硝子体手術では75%、前部硝子体切除+虹彩チン氏帯切除では66%であったが、全硝子体切除+虹彩チン氏帯切除+(PEA)では再発例はなかった。
・この方法では平均61日間の経過観察期間中の眼圧は10-22(mean 16)mmHgであった。
・Aqueous misdirection syndrome治療には、この全硝子体切除+虹彩チン氏帯切除+(PEA)が最も良い方法であった
 
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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

 249巻 (1号~12号)、2011
 
網膜色素変性症における網膜血流速度
Retinal blood flow velocity measured by retinal function imaging in retinitis pigmentosa.
Beutelspacher SC et al(Israel)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(12): 1855-8, 2011
・5例5眼の網膜色素変性症RP(55.7±8.6歳)と年齢をマッチさせた健康人で後極部網膜の血管流速を測定した。年齢で補正すると、健康人:RPでは、網膜静脈は3.0(2.8-3.3):1.6(1.3-1.9)、網膜動脈は4.2(3.7-4.8):2.3(1.7-2.8)cm/sであり、いずれも有意にRPでスピードが遅かった
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hydroxybenzoateを含んだ球後麻酔薬の副作用
Retinal vascular occlusion after vitrectomy with retrobulbar anesthesia- observational case series and survey of literature.
Tappeiner C et al(Switzerland)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(12): 1831-5, 2011
・球後麻酔を行った網膜硝子体手術後に網膜動脈閉塞症を発症した6例を報告する。
・網膜中心動脈閉塞は3ヶ月以内に3例、網膜動脈分枝閉塞は2-14日後に3例発症した。
・麻酔には防腐剤としてmethyl-, propyl-parahydroxybenzoateを含んでいる1%mepivacaineを使用した。
・パラオキシ安息香酸エステルを総称してパラベンと呼称されており、主に飲料向けの防腐剤として使用されているが、食品・医薬品あるいは化粧品の防腐剤としても使用されている
・麻酔注射液のキシロカイン注射液はクロロブタノール含有であるが、マーカイン注射液はメチルパラベン、プロピルパラベンを含有している
・この内3例は、3-12ヶ月の間隔で行われた2回目の網膜硝子体手術後に発生しており、何らかの長期的な蓄積効果が疑われる。
・防腐剤なしのmepivacaine使用例では血管閉塞症の発生はなく、防腐剤が血管閉塞に影響を与えた可能性がある。
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20G, 23G,25G 硝子体手術の術中合併症
25-, 23-, and 20-gauge vitrectomy in epiretinal membrane surgery: a comparative study of 553 cases.
Sandali O et al(France)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(12): 1811-9, 2011
・553例の黄斑上膜剥離手術に25G(347例), 23G(91例), 20G(115例)硝子体システムを使用し、安全性などを検討した。
・手術時間は23G,25G群で20G群より有意に短かった(p<0.001)。
・術8日目の視力改善は25G群で20G,23G群より有意に良かったが(p=0.035)、6週間目には有意差はなくなっていた(p=0.186)。
・術翌朝の眼圧は20G群で有意に高く(15.25±3.04→16.22±5.62 p<0.001)、23G群では低くなっていたが(15.93±3.15→15.15±4.68 p=0.073)、25G群では有意な変化はなかった(15.55±2.58→15.36±4.73 p=0.807)。
・網膜裂孔の発生は、PVD作成群では20G=20/163(12.4%), 23G=6/43(14.3%), 25G=2/38(5.3%)、非作成群では20G=9/185(4.9%), 23G=1/73(1.4%), 25G=0/53(0%)であり、PVD作成が有意に裂孔発生に関連があったが、術中の合併症発生率に関しては有意差はなかった。
・総合的に判断すると、25G、23G手術が有利である。
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コーツ病に対するアバスチンの効果
Resolution of toral reteinal detachment in Coat's disease with intravitreal injection of bevacizumab.
Zhao T et al(China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(11): 1745-6, 2011
・2年前から左眼内斜視が発生した3歳の男児で、網膜全剥離を来たしているstage3Bのコーツ病患者に、bevacizumab(1.25mg/0.05ml)を6週おきに3回硝子体注入を行った。
・最後の注入15週間後には網膜剥離はほぼ消褪し、視力も20/125に上昇した。
・その時点では網膜剥離の再発はない
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自己測定Icare ONE眼圧計
A new rebound tonometer for home monitoring of intraocular pressure.
Rosentreter A et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(11): 1713-9, 2011
・緑内障患者が自分で眼圧を測定できるように新規に開発されたIcare ONE rebound眼圧計(RTONE)とゴールドマン圧平眼圧計(GAT)との比較を緑内障でない患者52名と緑内障患者74名の右眼で検討した。
・この内、95名では、RTONEで自分自身で眼圧を測定して貰い(RTONE[p])、眼科医のRTONEで測定した眼圧と比較した(RTONE[o])。
・平均眼圧はRTONE[o]は17.1±5.9、RTONE[p]は17.3±5.6、GATは16.5±5.1であり、相関係数はRTONE[o]とRTONE[p]はρ=0.916、RTONE[o]とGATはρ=0.901で有意な相関があった。
・差と95%範囲は、RTONE[o]-RTONE[p]=-0.2(-5.0~4.5)、RTONE[o]-GAT=0.6(-4.4~5.6)、RTONE[p]-GAT=0.8(-4.6~6.1)であった。
・RTONE[o]とGATの差は、CCTの増加に伴って増えており(p=0.004)、CCTの10%増加はRTONE[o]とGATの差の1.8%の増加となっていた。
・RTONEは自己測定でも十分に信頼できるが、GATに比較して眼圧が高めになる傾向があり、CCTに影響を受けていた。
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HIV陽性者の運転能力について
Relationship between retinal nerve fiber layer thickness and driving ability in patients with human immunodeficiency virus infection.
Cheng S et al(CA USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(11): 1643-7, 2011
・22例のHIV陽性者と、年齢をマッチさせた16例のHIV陰性者で、網膜神経線維層厚を測定し、広い視野の模擬運転装置を用いた運転能力を測定した。
・模擬運転装置では約20分間、10.2マイルを運転し、交通法規を守っているか、衝突を避けうるか、追い抜き能力、スピード違反や、車線が守れるかなどを運転ミスとしてスコア化した。
・HIV陽性者ではコントロールに比して有意に運転エラースコアが高かった(18.4±9.2:11.1±4.5 p=0.0006)。
・RNFL厚は運転エラースコアと有意に相関していた(r=-0.51 p=0.025)。
・ヘルパーT細胞の膜表面にある抗原であるCD4数は、HIV感染症では減ってくるが、このCD4値が100未満の場合は、100以上の人に比べ有意にエラースコアが大きかった(29.7±13.2 vs 19.3±8.4 p=0.056)。
・また、エラースコアが最大の群はCD4が100未満で、RNFL厚が80μm未満のHIV陽性者であった。
・RNFL厚が薄くなる程、運転能力は低下傾向があり、HIV感染者では眼科的な機能低下があることに注意すべきである。
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視神経乳頭ドルーゼン切除の試み
Unsuccessful surgical excision of optic nerve drusen.
Pfriem M et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(10): 1583-5, 2011
・両眼の視神経乳頭ドルーゼン(OND)による進行性の視野欠損があり、左眼は光覚弁、右眼は20/25の53歳女性の左眼で、ONDが切除できるかどうかやってみたが、失敗した。
・その理由は、表層の単純なOND様に見えても、表層に多数の突起をもった一つの大きな塊であり、網膜血管もその中を貫通していた。
・剪刀、鑷子なども用いて除去しようと試みたが、視神経乳頭を完全に覆った石灰化した表面の、多数の小葉で構成されており、切除できなかった。
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嚢内固定IOLの脱臼原因の検討
Occurrence of capsular delamination in the dislocated in-the-bag intraocular lens.
Hirata A et al(佐賀医大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(9): 1409-15, 2011
・嚢内に固定されたまま脱臼し、摘出された19例の眼内レンズを電顕で調査した。
・7例がPEX、高度近視が3例、外傷の既往が2例、硝子体術眼が2例、網膜色素変性症が1例、ぶどう膜炎が1例、既往歴なしが3例である。
・7例のPEX例では全例、嚢の収縮と嚢径の縮小、チン小帯繊維の断裂が見られた。
・PEX以外の12例では3例に軽度の嚢収縮があったが、嚢径の縮小はなく、嚢の赤道部に嚢の層間剥離があり、その部分のチン小体繊維は完全に消失していた。
・この嚢の層間剥離は慢性炎症、加齢、術中のストレスによるものと推測した。
・嚢内IOL脱臼は、PEXでみられるチン小体の弱体化と、非PEX眼でみられる嚢の層間剥離による嚢自体の弱体化の2つの原因があるだろう。
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黄斑下出血に対する
tPAの効果と副作用
Pneumatic displacement of submacular hemorrhage with or without tissure plasminogen activator.
Mizutani T et al
(名市大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(8): 1153-7, 2011
39眼のAMD14眼の網膜動脈瘤破裂による53眼の黄斑下出血に対し、硝子体内へSF6ガス注入を行った。
SF6は純粋を0.3-0.6ml注入、tPA40kIUを注入した。AMDでは36/39眼でtPA注入。
・網膜動脈瘤破裂では最初の4例のみtPA注入し、その後の10例は使用しなかった。
・注入前の経過観察期間は18.4±16.6(3-61)ヶ月、年齢は72.6±10.2(50-90)歳。
・視力改善が0.3 logMAR以上改善が3464.2%0.3 logMAR以内のやや改善が1528.3%、悪化が47.5%であった。
・注入後の硝子体出血を含んだ再出血は、AMDではtPA使用例では8/36(22.2%)tPA未使用例では1/3(33.3%)であったが、網膜動脈瘤ではtPA使用例では4/4(100%)、未使用例では1/10(10%)であり、有意差があった(p<0.005)
AMDによる黄斑下出血にはtPAは有効であったが、動脈瘤破裂では硝子体出血を発生することが多く、推奨される治療ではない。
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緑内障性視神経障害と視神経乳頭リム
Trans-lamina cribrosa pressure difference correlated with neuroretinal rim area in glaucoma.
Ren R et al(China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(7): 1057-63, 2011
・篩板前後の圧差と、緑内障性視神経障害を示唆する視神経乳頭リムの面積とが相関するかどうかを検討した。
・眼圧の高い緑内障22名、正常眼圧緑内障13名、高眼圧症17名で、乳頭解析、脳脊髄圧CSF圧などを測定し、篩板前後圧差は<眼圧-CSF圧>とした。
・篩板前後圧差は、乳頭リム面積(r=-0.38 p=0.006)、視野欠損のMD値(r=0.38 p=0.008)と、有意に相関していた。
・このことから、篩板前後圧差は緑内障性視神経障害に関与していると考えた。
・高眼圧症:POAGで比較すると、中心角膜厚 581±27:546±31μm(p<0.001)、脳脊髄圧 16±3:11±3mmHg(p<0.001)、篩板前後圧差 6.5±2.5:10.5±5mmHg(p<0.001~p=0.006)、リム面積 1.65±0.3:1.25±0.4(p<0.001~p=0.001)
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ボケの網膜部位と近視の進行
Is the peripheral retina an important site for myopic development? [Liu Y & Wildsoet C. The effect of two-zone concentric bifocal spectacles lenses on refractive error development and eye glowth in young chicks. [IOVS 52:1078,2011]
Chan HH(Hong Kong)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(7): 955-6, 2011
・同心円状の2焦点眼鏡を若いひよこにかけさせた。
・中心部の直径が2.5-6.5mmの5種類で、4種類の度数の以下の組み合わせ:中心が0Dで、周辺が-5D~+5D、周辺が0Dで、中心が-5D~+5Dの組み合わせとした。
・結果は中心のボケよりも、周辺のボケの方が近視にも遠視にも屈折の進展に影響があり、周辺のボケの影響は、単焦点レンズよりも大きかった。
・眼球発達にとって、周辺部のボケが中心部のボケの影響より大きいことが分かった。
・また、中心と周辺部との有効視野の相互効果が屈折異常を発症させるのに大きな影響があった。
・ひよこの網膜にはボケに効果的に反応する範囲があるだろう。
・人にも同じことがあるようで、Hoら(Vision Res 51:367,2011)は、電気生理的実験から、10~26゚の視野であろうと考えた。
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座位-仰臥位での眼圧変化は緑内障進行を予測できるか
Postural changes in intraocular pressure are associated with asymmetrical retinal nerve fiber thinning in treated patients with primary open-angle glaucoma.
Mizokami J et al(神戸大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(6): 879-85, 2011
・66名132眼のPOAG(年齢55.2±13.4)で、TonoPenで眼圧を最初は座位で測定し、その後、10分おきに仰臥位で60分間測定し、最後に座位で測定した。
・ハンフリー視野30-2、OCTでのRNFL厚みも測定し、視野のMean deviation(MD)とRNFL厚を座位と仰臥位での眼圧差の大きい群と小さい群とで比較した。
・MD値は眼圧差の大きい群(6.21±3.18mmHg)は-1.2±7.63dB、小さい群(3.02±0.37)では-9.67±6.80dBで有意差があり(p=0.018)、RNFL厚みは、それぞれ、64.33±17.83μmと68.56±15.10で有意差があった(p=0.049)。
・座位眼圧は13.59±4.38と、14.02±3.28で有意差がなかったが、最高眼圧は19.80±5.01と、18.02±3.64で有意差があった(p<0.0001)。
・中心角膜厚には有意差がなかった。
・MD値もRNFL厚みも、座位での高眼圧群、低眼圧群との間には有意差がなかった。
・このことから、姿勢変化による眼圧上昇量は機能的、構造的な障害量と比例することが分かった。
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角膜屈折手術後のパスカル眼圧計の優位性について
Comparison between Pascal dynamic contour tonometer and Goldmann applanation tonometer after different types fo refractive surgery.
Aristeidou AP et al(Greece)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(5): 767-73, 2011
・PRK、LASIK後のパスカル眼圧計(PDCT)とゴールドマン眼圧計(GAT)のデータを比較した。
・近視矯正PRK患者84例(CCT減少は-61.3±28.1μm)、近視矯正LASIK患者182例(-71.7±28.6μm)、遠視矯正LASIK患者43例(-16.4±23.9μm)について、眼圧を術1日前、1, 3, 6, 12ヶ月後に測定した。
・超音波眼軸長測定は術後1ヶ月で行った。
・術前、術後とも、GAT値はPDCTよりも全群で低かった(p<0.05)。
・術後はPRK群ではGATでは 1,3,6,12M後の変化は-1.4, -1.7, -1.7, -1.9mmHgであった(全部 p<0.05)。
・近視LASIK群でのGAT変化は、-3.6, -3.6, -3.6, -3.5mmHg(全部 p<0.05)、遠視LASIK群では、-1.1, -0.7, -1.1, -0.9mmHg(全部 p<0.05)。
・12ヶ月後のGATとPDCTの差(GAT-PDCT)は、近視PRKで-3.8、近視LASIKで-4.1、遠視LASIKで-1.5mmHgであった。
・PDCTでは、どの群でも有意な変化はなく、角膜屈折手術後の眼圧測定には有効であった
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黄斑症患者におけるETDRSチャートの有効性
Visual atuity as measured with Landolt C chart and Early Treatment of Diabetic Retinopathy Study(ETDRS) chart.
Kuo HK et al(Taiwan)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(4): 601-5, 2011
・正常者、白内障者、黄斑症患者(黄斑円孔、AMD、近視性黄斑症、RVO黄斑症)で、ランドルト環とETDRSチャートで、視力測定を行った。
・正常者、白内障者では両者間に差はなかった
・黄斑症患者ではLogMARでは、有意差はなかったが、ランドルトC視力よりETDRS視力の方が良かった。0.845(小数点0.14)±0.579:0.714(小数点0.19)±0.393。
・ただ、視力0.1未満と0.1以上の2群に分けてみると、0.1未満群では、1.419(小数点0.038)±0.385:1.014(小数点0.097)±0.319で、有意差があり(p<0.001)、平均視力差は4ラインであった。
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睡眠時無呼吸症候群と緑内障との関連
Decreased retinal nerve fiber layer thickness in patients with obstructive sleep apnea/hypopnea syndrome.
Lin PW et al(Taiwan)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(4): 585-93, 2011
・睡眠時無呼吸症候群OSAHS患者で、程度判定も行った105人と、正常者22名について、RNFL、視神経乳頭形状解析、早期緑内障診断の為の黄斑部のRNFL厚みを測定した。
・正常:軽度OSAHS:中等度:重度で、OCTでのRNFL厚みは、平均値では、109.0±7.7:107.5±8.1:105.0±8.1:101.8±9.6でp<0.0001で有意差があり、上方ではp=0.0007、耳側ではp=0.036で有意差があった。
・正常者と軽度OSAHSを合わせたG1群(AHI<15)と、中等度・重度を合わせたG2群(AHI≧15)で比較すると、RNFL厚みは平均値で、G1:G2では、108.1±7.9:103.1±9.1(p<0.0001)、上方でp=0.0001、耳側でp=0.007、下方でp=0.029で有意差があった。
・Polysomnography(睡眠ポリグラフ計PSG)での最低酸素飽和度とRNFL厚みとは、平均でr=0.26、上方でr=0.200、鼻側でr=0.156で、正の相関関係があった。
・このことから、中等度あるいは重度のOSAHSは、緑内障のリスクが高いことが分かった。
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落屑緑内障と血清ホモシスチン
Levels of plasma homocysteine in pseudoexfoliation glaucoma.
Tranchina L et al(Italy)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(3): 443-8, 2011
・36名の落屑緑内障(PEXG)、40名のPOAG、40名の正常コントロールで血清のホモシスチン(Hcy)、ビタミンB12、葉酸を調べた。
・PEXGでは血清のホモシスチン量が16.55±7.23μm/Lで、POAG:13.91±3.61、コントロール:13.12±5.13に比較し、有意に高かった(それぞれ、p=0.03, p=0.0007)。
・血清ビタミンB12、葉酸には有意差がなかった。
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カフェイン摂取による眼圧上昇
The effect of caffeine on intraocular pressure: a systematic review and meta-analysis.
Li M et al(Shanghai)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(3): 435-42, 2011
・カフェイン摂取の正常者、緑内障者、高眼圧者に対する影響についての、6つの無作為比較試験を文献的に検討した。
・対象は合計144名(正常:103名、緑内障か高眼圧症:41名)である。
・カフェイン摂取後、0.5h、1h、1.5hの眼圧上昇(平均、95%CI)は、正常者では -0.740(-2.45~0.97)、0.522(-0.57~1.61)、0.580(-1.524~2.68)であったが、緑内障かOHでは、0.347(0.08~0.62)、2.395(1.74~3.05)、1.998(1.52~2.47)であり、高くなっていた。
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糖尿病網膜症における網膜保護機構
Differential diameter responses in macular and peripheral retinal arterioles may contribute to the regional distribution of diabetic retinopathy lesions.
Jensen PS et al(Denmark)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(3): 407-12, 2011
・糖尿病網膜症は網膜の自動制御機構(圧と代謝)が破綻したと考えられている。
・糖尿病網膜症には部位的な差があり、黄斑部では過灌流があり、周辺部では網膜虚血を伴った毛細管の閉塞が見られる。
・このような網膜症の差は網膜動脈径の自動制御機構に差があるためであろうと考えている。
・正常者、糖尿病黄斑症(DM)、増殖性糖尿病網膜症(PDR)、それぞれ17名づつで検討した。
・2Kgの錘を腕で持ち上げた刺激による動脈血圧の上昇、あるいは、8Hzのフリッカー光を与えた時の網膜代謝の増加、あるいは両方で刺激している時の黄斑部と網膜周辺部網膜動脈径の変化を、dynamic vessel analyzer(DVA)を用いて測定した。
・網膜動脈圧の上昇%は、3群で有意差はなく、運動時は18.8-19.77%、光刺激では0.7-1.6%、両刺激では17.3-19.8%であった。
・運動刺激では、正常者とDMでは黄斑部、周辺部ともに網膜動脈径は減少したが、PDRではやや増加しており(N:-2~-3%、DM:-1%、PDR:+1%)、PDRは他の2群と有意に異なっていた(p=0.03)。
・光刺激での網膜動脈径の増加は正常者、DMに比して、PDRでは有意に少なかった(p=0.01)(N:+3~+4%、DM:+2%、DMR:+0.5~+1.0%)。これらは黄斑部と周辺部に有意差はなかった。
・両刺激では、黄斑部では3群間に有意差はなかったが(N:+1.3%、DM:1.5%、PDR:+2.9%)、周辺部ではN:+3.3%、DM:+0.5%、DMR:+0.5%とDM、DMRでは正常者よりも有意に少なく(p=0.01)、黄斑部と周辺部を比較すると、正常者では有意に周辺部で大きく(p=0.02)、PDRでは有意に黄斑部で大きかった(p=0.049)。
・これらのことは、黄斑部では虚血から守るような自動制御機構が働いているが、周辺部では働いていないと考えられる。
・これらの検討は、DMの病態を考える上で有益である。
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眼底像の大きさ測定
Determination of absolute size of fundus objects.
Dawczynski J et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(3): 381-7, 2011
・Retina fringe projector(RFP)を用いて干渉縞を網膜に写し込み、眼底像の大きさを実測する方法を考案した。
・モデル眼でチェックした後、様々な屈折度の52例の患者眼で、Zeiss FF450眼底カメラで計測した。
・大きさの分かったものをモデル眼で計測した場合、平均1-2%以内の誤差で、全て3%以内には入っていた。
・臨床的にも偏位は2.5%であった。
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BRVOにアバスチンは有効か

Intravitreal bevacizumab vs. sham treatment in acute branch retinal vein occlusion with macular edema: results at 3 months (Report 1).
Moradian S et al
Iran)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(2): 193-200, 2011
8181眼のBRVOIVB(6週間おきに1.25mg2回注射の42)sham(39)に分けて、6週間後、12週間後に検討した。
IVB群では視力、中心網膜厚CMTともに改善しており、6週目での最良視力はIVB群ではsham群より有意に改善していた。
・しかし、12週目ではlogMARでの改善は、IVB 0.74±0.38(小数点:0.18)0.42±0.33(小数点:0.38)で、-0.33±0.3の改善、sham 0.8±0.38(小数点:0.16)0.66±0.56(小数点:0.22)で、-0.15±0.3の改善と、両群間に有意差はなくなっていた。
IVBは視力の初期改善を加速させるが、12週目では有意な効果はなくなっていた。
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原田氏病に対するアバスチンの効果

Intravitreal bevacizumab injection for persistent serous retinal detachment associated with Vogt-Koyanagi-Harada disease.
Park HS et al
Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(1): 133-6, 2011
・全身的なステロイド治療に抵抗し、網膜剥離が持続した原田氏病の42歳女性に、Bevacizumabの硝子体注射を行ったら、短期間で軽快した症例の報告。
・視力は両眼とも30cm指数弁で、OCT上では中心窩の網膜剥離高は右1119μm、左1161μmあり、3日間のステロイドパルス療法と、50mg(1mg/Kg)40mg predonisolone内服治療 5週間で、全身状態は軽快、左眼の視力は0.6まで改善したが、右眼は網膜剥離高は884μmと軽快せず、視力も0.1であった。
1.25mg Avastin注入で、1週間後にRDは消失し、網膜厚は189μmに改善。視力も0.7まで改善した。
 
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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

 248巻 (1~12号)、2010
 
乳頭縁出血患者での一時的な血流量の変化
Alterd temporal peripapillary retinal flow in patients with disc hemorrhages.
Kurvinen L et al
Finland)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(12): 1771-5, 2010
・神経乳頭辺縁出血のみられた2121眼(うち14眼は緑内障)で、出血がみつかった時と、その6か月後に傍乳頭部の血流を scanning laser Doppler flowmetry(Heidelberg Retinal Flowmeter)で測定した。
・測定は視神経耳側の上下で、視神経縁を含む2.8x0.7mmの矩形域2か所とそれに接する矩形域2か所の計4か所である。
MF(平均血流量)SF(収縮期最大血流量)DF(拡張期最小血流量)pulsation index:PI=(SF-DF)/SFの4項目を測定。
・6か月後の変化は、4か所の平均ではMF229339(p=0.008)SF299407(p=0.014)DF154228(p=0.011)PI0.500.44(p=0.007)といずれも有意に増加していたが、辺縁出血のあった部位では、MF221309(p=0.043)SF299399(p=0.070)DF142182(p=0.134)PI0.500.49(p=0.623)と、MFのみで有意に改善するだけにとどまっていた。
・このことから、辺縁出血が発生した時点では血流が有意に減少し、出血の吸収と共に血流が改善していくことが分かった
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網膜疾患患者での脈絡膜OCT
Choroidal imaging in inherited retinal disease using the technique of enhandced depth imaging optical coherence tomography.
Yeoh J et al
UK)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(12): 1719-28, 2010
Enhanced depth imaging (EDI) OCTで、脈絡膜変化、視力、ERGなどとの関連を検討した。
Stargardt黄斑ジストロフィー、原因遺伝子が分かった遺伝性黄斑ジストロフィー、原因不明の黄斑ジストロフィー、ベスト病、脈絡網膜萎縮、Bietti crystallin網膜ジストロフィー、コロイデレミアの20例で検討した。
・いずれの症例も両眼のEDI-OCT所見は近似していた。
10例では脈絡膜菲薄化はなく、5例は軽度から中等度の菲薄化、3例は限局性の高度の菲薄化、Bietti病とコロイデレミアの2例は瀰漫性の高度な脈絡膜菲薄化がみられた。
・脈絡膜菲薄化と視力やERGとの間には相関はなかったが、眼底所見で十分に予想可能であり、Stargardt病などで菲薄化が進行状態と相関する場合もあるが、そうでない場合は遺伝子変化によるものであった。
・限局性の軽度から中等度の菲薄化はRPE細胞の死を現わしているが、より高度の菲薄化は太い脈絡膜血管の萎縮を来たす遺伝子要因によるものであろう。
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白内障手術後の高眼圧に対する後嚢切開と
IOL前嚢キャプチャーの効果
Posterior optic buttonholing prevents intraocular pressure peaks after cataract surgery with primary posterior capsulorhexis.
Stifter E et al
Austria)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(11): 1595-1600, 2010
・両眼を同日に行った連続3060眼で、1眼にprimary posterior capsulorhexis(PPC)を行いposterior optic bottonholing(POBH、前嚢キャプチャー固定)、片眼にPPCは施行しPOBHはせず、両群間で術後の眼圧を比較した。
・眼圧は術前、術後1, 2, 4, 6, 8, 24時間後,1週間後,1ヶ月後に測定した。
・使用した眼内レンズはHOYA AF-1 YA-60BB
PPCは、Healon使用下で周辺部の前嚢を押して後嚢と一体にして、30G針で中心に穴を開け、4.5mm経迄1辺ができた時点で前硝子体膜をHealonで下げたのちにPPCを完成させた。
・最初の24時間は眼圧はPPC/POBH(17.5, 16.4, 15.9, 15.0, 14.5, 13.9mmHg)PPC(24.0, 22.3, 21.0, 20.1, 18.4, 17.1mmHg)よりいずれの時間でも有意に眼圧が低かった(p<0.001)
PPC/POBH群では眼圧が27を超えたものはいなかったが、PPC群では7例で眼圧が27を超え、4眼で30を超えていた。
1週間後、1ヶ月後では両群間に眼圧差は見られなかった。
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硝子体内アバスチン注入後の眼圧上昇に対する使用針の影響
Subconjunctival reflux and need for paracentesis after intravitreal injection of 0.1 ml bevacizumab: comarison between 27-gauge and 30-gauge needel.
Lorenz K et al
Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(11): 1573-7, 2010
0.1ml(1.25mg)のアバスチン硝子体注入後に眼圧上昇を来たし、前房穿刺が必要になる状況を調べた。
14ヶ月間に144145眼に対して行われた合計234例の注射について、使用した針(27G30G)、水晶体の状態、硝子体逆流量を検討した。
78(33%)で眼圧下降の為に前房穿刺が行われた。
27G群では26(25/96)30G群では38(53/138)で両群間に有意差があった(p=0.05)。・逆流量をGrade0Grade4に分けると、27G群の中間値はG2で、30G群ではG1であった(p<0.001)
30G針を使用すると逆流は少ないが、眼圧上昇による前房穿刺の頻度が増えた。
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Lucentis注入後の眼圧上昇
Impact of injection techniques on intraocular pressure (IOP) increase after intravitreal ranibuzumab application.
Hohn F et al
Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(10): 1371-5, 2010
・緑内障のないAMDに対して 0.05ml ranibizumab(Lucentis)を注入後の眼圧変動を検討した。
4545(平均年齢 78歳)に対し、Lucentisを通常の方法で垂直に強膜を穿孔する方法で31眼、強膜をトンネル貫通する方法で14眼に行った。使用したのは30G注射針
・シェッツ眼圧計で注射前後に眼圧測定し、結膜下への逆流量も半定量的に求めた。
・仰臥位での術前眼圧は22.4±5.5mmHgで、術直後の眼圧は47.9±15.1(2382)で、前後の差は25.5±13.6mmHgであった。
・垂直穿孔群では22.5±5.943.4±15.6(2382)、トンネル穿孔群では21.2±4.154.7±10.0(4072)で、その差は、垂直群では22.3±14.3、トンネル群では34.8±7.3であり、有意に差があった(p=0.001)
・逆流は、垂直群では19/31(61.2%)で大量の逆流、12/31(38.8%)で逆流なし、トンネル群では1/14(7.1%)で軽度逆流、13/14(92.9%)で逆流なしであった。
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Trifocal
回折型IOL
Initial results of trifocal diffractive IOL implantation.
Voskresenskaya A et al
Russia)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol, 248(9), 1299-1306, 2010
・回折型の3焦点眼内レンズ MIOL-Record を作成し、36眼に移植した。
・眼内レンズ形状はAcrySofとほぼ同じ。結果は良好。
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DME
に対するQスイッチレーザー治療
Selective retinal therapy (SRT) for clinically significant diabetic macular edema.
Roider J et al
Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol, 248(9), 1263-72, 2010
Selective retinal therapy(SRT)phase studyである。3939眼の未治療の虚血性ではないDMEに対して、Qスイッチ Nd:YLFレーザー治療を行った。
・波長527nm、凝固時間1.7μs、最高出力400μJ247±50で、200-325μJ)1部位に対して100Hz30パルス発射、照射時間300ms、サイズ210μm、発射数は35.2±24(11-125)
・出力は、10-20のテストスポットを発射した1-2時間後にFAGを行い、決定した。
・このレーザーは選択的にRPEを凝固し、視細胞レベルには障害を来たさないと考えられる。
・凝固斑はFAGでは検出できるが検眼鏡的には観察不能である。
6か月後のETDRS視力は、43.7±9.1文字→46.1±10.5文字に改善(p=0.02)
5文字を超えて改善あるいは5文字以内で不変であったものが84%。10文字以上改善が13%、5文字以上悪化が16%。15文字以上悪化例はなかった。
・視力改善は硬性白斑の減少(p=0.01)、中心網膜厚の減少(p=0.01)と相関していた。SRT治療は安全で有効な方法である。
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術後
2週間目の瀘過泡で半年後の瀘過泡機能が予測できるか
Early trabeculectomy bleb walls on anterior-segment optical coherence tomography.
Nakano N et al
(京大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(8): 1173-82, 2010
48眼のMMCを使用した線維柱帯切除後2週間目の瀘過泡の前眼部OCT(AS-OCT)所見と、6か月後の瀘過泡機能について検討した。
2週間目の瀘過泡は単純型(10/48 20.8%)と複雑型(38/48 79.2%)に分類できた。
2週間目に単純な反射率をもったものは有意に6か月後の機能が悪かった(p<0.001)
・複雑型の瀘過泡壁は低反射領域がみられた。これは、緩く配置された結合織、結膜下の分離や微小なチストであった。
6ヶ月目の瀘過泡機能は、良(30):点眼なしで14mmHg以下、並(6):点眼薬なしで15-18mmHg、不良(12):点眼なしで19mmHg以上か点眼薬使用)とすると、良群と不良群では単純型は0/30(0%)8/12(66.7%)、複雑型は30/30(100%)4/12(33.3%)で、複雑型の内、多層構造は23/30(76.7%)1/12(8.3%)、結膜下分離は5/30(16.7%)1/12(8.3%)、微小チストは12/30(40.0%)3/12(25.0%)であった。
2週間目に瀘過泡に多層構造がみられる場合には有意に6ヶ月目の瀘過泡機能は良好であった(p=0.025)
2週間目の眼圧は6ヶ月目の瀘過泡機能と相関がなかった(p=0.471)
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特発黄斑円孔と外傷性黄斑円孔との形態上の違いについて
Comparison of full-thickness traumatic macular holes and idiopathic macular holes by optical coherence tomography.
Huang J et al
China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(8): 1071-5, 2010
・外傷性黄斑円孔(TMH)と特発性黄斑円孔(IMH)OCT上の特徴を検討した。
・連続する73例のTMHと、片眼性のIMH 182例のうち、OCTを記録した60例について、OCT上で、先端径、底辺径、辺縁の網膜厚を測定した。
IMHと比較すると、TMHでは、網膜厚は薄く(248.32±130.31 vs 408.76±64.40μm)、底辺径が大きく(1338.45±758.35 vs 958.57±290.57μm)、底辺面積が大きく(176.85±242.23 vs 77.92±44.07 x 10,000μm2)、円形みが少なく、視力が悪かった(logMAR 1.23±0.51(小数点0.059) vs 1.06±0.40(小数点0.087))
・硝子体剥離はIMHでより多かった。
IMHTMHも縦径よりも横径が大きかった。
IMHでは視力は円孔径と負の相関があったが、TMHでは何とも相関していなかった。
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睡眠時呼吸障害の改善による中心性網脈絡膜症の改善例について

Bilateral central serous chorioretinopathy resolving rapidly with treatment for obstructive sleep apnea.
Jain AK et al
CA USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(7): 1037-9, 2010
45歳男性で、両眼性の中心性網脈絡膜症で、視力は右20/30、左20/40
CPAP(continuous positive airway pressure)治療を開始直後から視力改善を自覚し、治療1週間後には視力も右20/20、左20/25に戻り、OCT上、網膜剥離は消失し、2週間後には両眼とも視力は20/20、変視症もなくなった
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進行した緑内障患者のスタイルス・クラウフォード効果
Foveal cone phtorecetor involvement in primary open-angle glaucoma.
Kanis MJ et al
Netherlands)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(7): 999-1006, 2010
・中心視野欠損のある緑内障患者19(中間値:60.1歳)と年齢を合わせたコントロール群34(中間値:55.1)で眼底反射率測定を行い、水晶体濃度、黄斑色素濃度、錐体の指方向性、内境界膜の反射率などを測定した。
・緑内障患者では、Rd(指方向性錐体反射率 p=0.003))RILM(内境界膜の反射率 p<0.001)のみが有意に低かった。
・進行した中心視野欠損のある緑内障患者では、錐体の指方向性(Stiles-Crawford effect)が障害されていることが分かった
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BRVO
に対するケナコルトとアバスチン治療の比較
Intravitreal triamcinolone acetonide versus bevacizumab therapy for macular edema associated with branch retinal vein occlusion.
Byun YJ et al
Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(7): 963-71, 2010
BRVOに伴った黄斑浮腫に対し、硝子体内triamcinolone acetonide(IVTA)注射とbevacizumab(IVB)注射との優劣を連続する134例で比較した。
・視力、OCT1,3,6,9,12か月後に測定し、治療後の黄斑浮腫再発時期について検討。
12ヶ月後には視力logMARITVAIVB群で、0.87±0.140.49±0.330.91±0.130.45±0.36に上昇(p<0.001)
・黄斑厚は491±135242±75477±213245±103μmに改善(p<0.001)
・両群間に視力、網膜厚変化には有意差はなかった。
・再発については、ITVA群では12.6ヶ月で7.6%が再発し、平均注射回数は1.08であったが、IVB群では5.3ヶ月で26.0%が再発し、平均注射回数は1.89であり、有意にIVB群で多かった(p<0.0001)
・両者は効果では優劣はないが、IVTA群では治療効果が長く続き再発は少なかった。
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網膜剥離内陥手術前のデキサメタゾン結膜下注射の効果
The effect of a preoperative subconjunctival injection of dexamethasone on blood-retinal barrier breakdown following scleral buckling retinal detachment surgery: a prospective randomized placebo-controlled double blind clinical trial.
Bali E et al
Netherlands)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(7): 957-62, 2010
・網膜剥離手術後の血液網膜柵の破綻は増殖性硝子体網膜症(PVR)発症の要因である。
・術前のデキサメタゾンの結膜下注射で術後の血液網膜柵の破綻を阻止できるか検討した。
34例の経強膜内陥手術を行う網膜剥離患者を、術前5-6時間前に0.5mlデキサメタゾン(10mg)0.5mlplacebo注射群に二重盲検で振り分けて、1,3,6週後にKOWAlaser flare photometryで炎症程度を測定した。
6例がdropout
・術後1週目では、デキサメタゾン群はプラセボ群に比して48.3%(95%CI=-72.1%-4.4% p=0.017)のフレア値の低下があった。
3週目、6週目では有意差はなかった。
・デキサメタゾン(0.5%液:3.8mg/ml)
・文献的には2.5mgデキサメタゾンを3-6時間前に結膜下注射すると、硝子体内には72.5ng/ml、網膜下には367ng/mlの濃度となるので、今回の方法では手術時に網膜下に700-1000ng/ml濃度となっており、PVR発症リスクを減らせたのではないかと考える。
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糖尿病性硝子体出血に対する硝子体手術時のアバスチンとケナコルトの効果

Intravitreal injection of bevacizumab and triamcinolone acetonide at the end of vitrectomy for diabetic vitreous hemorrhage: a comparative study.
Park DH et al
South Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(5): 641-50, 2010
・糖尿病性硝子体出血に対する硝子体手術後の硝子体内注入で、bebacizumab(IVB:1.25mg/0.05ml)Triamcinolone acertonide(IVT:4mg/0.1ml)注入とどちらが良いかの比較を行った。
139156眼で、6066眼にはIVB3133眼にはIVTを行い、4857眼は何も注入しなかった。
・視力(BCVA)、眼内圧(IOP)、術後VHの頻度、12ヶ月以内の再手術について検討。
1ヶ月以内のVHの頻度は、IVBでは8(12.1%)IVTでは3(9.1%)、コントロール眼では21(36.8%)であり、IVB(p=0.002)IVT(p=0.006)では有意に少なかった。
1ヶ月以降の晩期のVH頻度は、IVBでは11(16.7%)IVTでは3(9.1%)、コントロール眼では12(21.1%)であり、3群間に有意差はなかった。
IVT群では術1日目のIOPが有意に高かった(p=0.002)が、3群間でBCVA、再手術率には有意差がなかった。
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BRVO
に対する硝子体手術前後の黄斑部の毛細循環
Macular microcirculation before and after vitrectomy for macular edema with branch retinal vein occlusion.
Noma H et al
(東京女子医大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(3
: 443- 5, 2010
66眼のBRVOに対し硝子体手術PPVを行い、術前、術6か月後に、傍中心窩毛細血管の血流速度(BFV)scanning laser ophthalmoscopeを使ったFA蛍光眼底検査で測定し、logMAR視力、網膜厚も測定した。
・網膜厚は有意に減少(464±98224±55μm p=0.0082)BFVは有意に増加(1.14±0.141.46±0.21mm/sec p=0.0013)logMAR視力は有意に低下(0.57±0.340.17±0.21 p=0.0036:小数点視力では0.270.68)
PPVは傍中心窩の毛細血管血流を改善し、視力も改善させることができる
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前房内への抗生剤投与は安全か?
Are cefuroxime and vancomycin really safe on the corneal endothelial cells?
Ozlem TY et al
Turkey)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(3
: 415- 20, 2010
・角膜組織の酸化/抗酸化の生化学的な変化から、前房内への抗生剤投与の角膜内皮への毒性について検討した。
New Zealand rabbitsを使用し、cefuroxime群、vancomycin群、コントロール群(生食)を各10頭で検討した。
・片眼のみ使用し、それぞれ、0.1mlづつ注入。前、3時間、6時間後に摘出し、角膜厚と透明度、酸化ストレスのパラメータとして、malondialdehyude(MDA)total thiol(SH)のレベルを測定した。
・角膜厚、透明度は問題なかったが、cefuroxime群では、SHが有意に低下し(p=0.001)MDAレベルが有意に増加(p<0.001)していたが、vancomycin群ではこの酸化ストレスのパラメータには有意な変化はなかった。
・殊にCefuroximeを使用するときは、濃度に注意すべきである
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白内障、緑内障同時手術、
2step手術の角膜内皮への影響について
Corneal endothelial cell loss after trabeculectomy or after phacoemulsification, IOL implantation and trabeculectomy in 1 or 2 steps.
Soro-Martinez MI et al
Spain)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(2): 249-56, 2010
2段階手術での角膜内皮細胞障害について検討した。
60歳から83歳の6280眼を手術を受けないコントロール群(n=21)、線維柱帯切除群(Group 1; n=21)、線維柱帯切除+IOL手術併用one step(Group 2; n=21)two step(Group 3;n=17)に分けて検討。
・手術は6ヶ月から5年前に施行されており、two stepの場合、間は3カ月以上離れている。
・角膜内皮密度と%cell lossは、それぞれ、2619±3192447±425(6.35%)1968±342(24.85%)1551±323cells/mm2(40.78%)で、併用手術は有意に低下していた。
Hexagonalityの%は、51.10±8.4151.4±6.8845.13±8.4042.37±9.53であったが、有意差はなかった。
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正常眼圧緑内障での眼圧測定の問題点
Intraocular pressure measured by dynamic contour tonometer and ocular response analyzer in normal tension glaucoma.
Morita T
(北里大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(1): 73-7, 2010
・健康人1630眼と正常眼圧緑内障1630眼で、Goldmann applanation眼圧計(GAT)Pascal dynamic contour眼圧計(DCT)Reichert ocular response analyzer(ORA:角膜hysteresisを考慮した眼圧測定)で、測定した。
・解析はGAT-IOPDCT-IOPORAからの2つの出力値:角膜補正した眼圧 IOPccGoldmann補正した眼圧 IOPgと、中心角膜厚CCCである。
・正常者では GAT=13.2±1.4DCT=13.0±1.6IOPcc=13.6±2.0IOPg=12.4±2.0CCT=524.6±27.3μmで、眼圧値に有意差はなかった。
・正常眼圧緑内障では、GAT=13.1±1.3DCT=13.7±1.3IOPcc=15.2±2.0IOPg=12.7±2.0で、この4つの測定値には有意差があり(p<0.01)IOPccが有意に他の3つの値より高かった。
CCT=515.4±32.9で正常者と有意差はなかった。
・このことから、NTGでは眼圧は低く査定されている可能性があると考えた。

 
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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

 247巻 (1~12号)、2009
角膜移植時のアバスチンの有効性
Avastin use in high risk corneal transplantation.
Vassileva PI et al
Bulgaria)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(12): 1701  6, 2009
・ハイリスクな角膜新生血管のある全層角膜移植PKP後の1414眼(平均年齢63.4歳:30-83歳)に対して、Avastinの結膜下、傍輪部、実質内注射(Graft failure例のみ)の効果を検討した。
・対象は角膜ヘルペスあるいは角膜火傷、進行した表面と深層に新生血管のある偽水晶体性水疱性角膜症、円錐角膜、遺伝性角膜変性での重症な角膜感染、角膜移植後の角膜症で新生血管のある角膜白斑である。
・1/4象限に対して 2.5mg/0.1mlのアバスチンを注入。
graft failure2例は移植前に新生血管部に、10例は移植直後に、そして、4例には経過観察中に注射した。
2-8ヶ月(平均7.1ヵ月の経過観察で、新生血管消失は11(78.6%)で、high riskであったにも拘わらず、12(85.7%)で観察終了時に角膜は透明であり、視力も良好であった。合併症はなかった
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シリコンオイルによる眼圧上昇機序
Silicone oil induced glaucoma: A review
Ichhpujani P et al
PA USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(12): 1585  93, 2009
・シリコンオイル注入後の眼圧上昇、視神経症のメカニズムと対策をまとめたreview
・眼圧上昇の機序は4つあるので、これを考慮して対処するのがよい
・1)前房にSOが満たされ、器械的な流出路閉塞による開放隅角緑内障
・2)SOによる瞳孔閉鎖による閉塞隅角緑内障
・3)SOが変性して微小滴になり線維柱帯を覆うことによる続発性開放隅角緑内障
・4)炎症あるいは前から存在した緑内障の悪化
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小口氏病の病態
Shortening of the rod outer segment in Oguchi disease.
Hashimoto H et al
(群馬大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(11): 1561  3, 2009
31歳の小口病の網膜をOCTで調査した。
・黄斑部は正常であったが、中央から3ミリ離れたところでは、IS/OSRPEとの間隔が突然狭くなり、IS/OSラインが検出できなくなっていた。
・そこでは外顆粒層(ONL)の厚みが薄くなっていた。
6mm程離れると、IS/OSラインは検出されるようになるが、IS/OSRPEとの間隔はまだ狭くなっていた。
・周辺部の網膜厚は正常。この間隔の減少は視細胞外節が短くなっていることを示しており、それが、金箔様反射となっているのだろう。
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黄斑円孔手術時のSF6ガスと空気の効果は同じか
Equivalent tamponade by room air as compared with SF6 after macular hole surgery.
Hasegawa Y et al
(九州大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(11): 1455  9, 2009
35歳から88(平均65.1)151156眼の黄斑円孔に対し、ILM剥離を併用した硝子体手術を行った。
・ガス群(91)では20SF6ガスを注入、空気群(65)では部屋の空気を注入した。
・術前円孔直径はガス群は352μ空気群は370μで有意差なし。
・初回閉鎖率はガス群90.1(うつぶせ期間7.44±1.66)、空気群92.3(うつぶせ期間3.83±0.97)で期間には有意差があったが(p<0.0001)、初回閉鎖率には有意差はなかった(p=0.132)
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角膜新生血管に対するアバスチンの効果と安全性
Short- and long-term safety profile and efficacy of topical bevacizumab (Avastin) eye drops against corneal neovascularization.
Koenig Y et al
Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 247(10): 1375-82, 2009
2730眼の通常の抗炎症治療に反応しなかった各種の進行性角膜新生血管眼に対し、bevacizumab点眼(5mg/ml)15, 0.5-12ヵ月使用し、角膜デジタル写真を解析した。
55眼では新しい角膜上皮障害が発生、全例で薬剤に関連する眼局所、全身合併症はなかった。
1921眼で写真判定ができ、治療中の平均新生血管面積の減少は61%であり、血管径は24%減少した
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脳脊髄圧と緑内障との関連には科学的根拠が少ない
Cerebrospinal fluid pressure and glaucomatous optic disc cupping (response to Berdahl and colleagues)
Hayreh SS
IA USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(9): 1291  4, 2009
・私の結論は「CSFPは緑内障による視神経乳頭陥凹に関与していない」というものであるが、それに対する Berdahlらの「低CSFPが篩板の後退と陥凹をつくる」という意見にはいくつかの根本的な欠陥がある。
・それは、緑内障性陥凹は脳圧亢進の時の乳頭浮腫の反対であるとの憶測から始まっていることだが、これはaxoplasmic flowの欝滞であり、無関係だ。低CSFPが視神経乳頭陥凹を来たすとの科学的根拠は何もない。
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脳脊髄圧と緑内障との関連についての論点
Cerebrospinal fluid pressure and glaucomatous optic disc cupping.
Berdaho JP et al
MN USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(9): 1289  90, 2009
・本誌247(6)Hayreh SS論文:[Editorial: Cerebrospinal fluid and glaucomatous optic disc dupping]が載っている。
Hayrehは「脳脊髄圧CSFPが下がることによる、IOPCSFPとのバランスのくずれが、篩板を後ろに下げ、緑内障性の視神経症を発症させるという理論には妥当性がない」と結論しているが、これにたいして、私は異議がある。
Hayreyの結論は急性の変化だけを考えており、慢性の変化は考慮していない
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網膜剥離術後の遷延性黄斑浮腫に対するSF6ガス注入
Intravitreal injection of 0.3ml of SF6 gas for persistent subfoveal fluid after scleral buckling for rhegmatogenous retinal detachment.
Itakura H et al
(群馬大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(8): 1147  50, 2009
・強膜内陥手術後(3か月目と5ヶ月目)に黄斑部のみに網膜剥離が残存した2症例に0.3mlSF6ガスを注入し、3日から4日間うつぶせ姿勢を取った所、黄斑下の液はすぐに周辺部に移動し、その後、徐々に吸収した。
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虚血性CRVOにおける硝子体内酸素飽和度
Measurement of PO2 during vitrectomy for central retinal vein occlusion, a pilot study.
Williamson TM et al
UK)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(8): 1019  23, 2009
・虚血性CRVOで硝子体手術、RONを行った6例と、黄斑円孔などで硝子体手術を行った6例で、酸素probeを硝子体手術開始前と終了後に硝子体内(硝子体中央部と網膜前硝子体)に挿入してPO2を測定した。
・コントロール眼の術前のPO2は、網膜直前は15.0±5.7mmHgで、硝子体中央部 33.7±12.8より有意に低かった。
CRVO眼でも、術前は網膜直前は 8.1±3.5で、中央部 19.8±7.3より有意に低く、コントロール眼よりも有意に低かった。
・術後はPO2は有意に上昇し、コントロール眼は網膜直前 75.8±9.1、中央部 61.5±13.9CRVO眼は網膜直前 59.8±15.8、中央部 53.7±17.9であった。 -------------------
片眼性の原田氏病
Presumed Vogt-Koyanagi-Harada disese with unilateral ocular involvement: report of three cases.
Usui Y et al
(東京医大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(8): 1127  32, 2009
・単眼のみに典型的なVKH病を持った3例を報告した
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眼軸長が長いことはNTGのリスクファクターか
Long axial length as risk factor for normal tension glaucoma.
Oku Y et al
(千原眼科)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(6): 781  7, 2009
・白内障手術単独あるいは、緑内障手術併用手術を受けた患者のレコードを調査した。
87例のNTG137例のPOAG978例の正常者である。
・眼軸長はNTG群:24.2±1.6POAG群:24.3±1.7、正常群:23.6±1.4であり、NTG(OR=1.24 p=0.002)POAG(OR=1.28 p=0.001)で有意に眼軸が長かった。
POAGNTGでは、眼軸長が25mm以上の比率が多かった(odds=2.29 p<0.001)
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アバスチン注入量の検討
Comparison of two doses of primary intravitreal bevacizumab (Avastin) for diffuse diabetic macular edema: results from the Pan-American Collaborative Retina Study Group(PACORES) at 12-month follow-up.
Arevalo JF et al
Venezuela)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(6): 735  43, 2009
・初回治療で、Avastin 1.25mgあるいは2.5mgを使用し、12ヶ月後(平均57.6±8.4週)のDMEの変化を検討した。
・対象は82101眼の平均年齢59.7±9.3歳のDMEである。
IVB注射は平均3回(1-6回)で間隔は14.1±10.5週である。
2.5mg群と1.25mg群とに改善量には差がなかった。
・合併症は1例で一過性血圧上昇、1例で一過性眼圧上昇、1眼で牽引性網膜剥離があった。
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CRVO
患者の黄斑浮腫の日内変動
Diurnal variation of macular oedema in CRVO: prospective study.
Gupta B et al
UK)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(5): 593  6, 2009
CRVO患者は朝、見にくさを訴える場合がある。
OCT9, 11, 13, 15, 17時に中心網膜厚(CMT)を測定し、9時、17時では視力も測定した。
・症例は4080(m=59.4)で、CRVO持続期間は平均5.4カ月(3-9か月)
median CMTは朝9時は571が、17時には475μで有意に低下(p<0.05)していたが、視力には影響がなかった。
・血圧変動、網膜代謝、起立姿勢などが関与しているだろう
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偽黄斑円孔の経過観察結果

Evolution of lamellar macular hole studied by optical coherence tomography.
Theodossiadis PG et al
Greece)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 247(1): 13-20, 2009
lamellar macular hole(LMH)4141眼で検討した。
・経過観察期間は平均37.1ヵ月(24-54カ月)で、最高視力BCVALMH開口の直径、中心窩厚、網膜前膜ERMPVD、硝子体網膜牽引について検討した。
LMH開口の直径は平均13.7%開大し、その増大量とERMの存在は統計学的に有意な関連があった。
・中心窩厚は最初と最後の観察では有意に薄くなっており、これは視力低下と相関していた。
BCVA30(78%)で不変、11(22%)で低下していた。
11眼中8眼では視力低下は2-15 lettersであった
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