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Ophthalmology
2009 2010 2011 2012
 
(~ 2008年以前)
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Journal of Cataract & Refractive Surgery (2009~)
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 (~ 2008年以前) 
 
Ophthalmology
 119巻 (1号~3号)、2012
 
汚染されたIOL保存液により連続発症した術後眼内炎
An outbreak of acute post-cataract surgery pseudomonas sp. endophthalmitis caused by contaminated hydrophilic intraocular lens solution.
Ramappa M et al(India)
Ophthalmology 119(3): 564-70, 2012
・南インドの3次医療機関で、2010/9/6-29に発生した急性術後眼内炎の11例について検討した。
・前房硝子体サンプルから11眼中8眼でグラム陰性桿菌が検出され、11眼中5眼は緑膿菌であった。
・11例中8例では視力も0.4以上に改善した。1眼は網膜剥離を発症し、2眼は眼球癆となった。
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抗VEGF薬の硝子体内注射による眼圧上昇
Effect on intraocular pressure in patients receiving unilateral intravitreal anti-vascular endothelial growth factor injections.
Hoang QV et al(NY USA)
Ophthalmology 119(2): 321-6, 2012
・新生血管AMDの207例につき、bevacizumabとranibizumabの注射回数と眼圧経過を調査した。
・注射回数は平均 20.8回(8-48回)、平均経過観察期間は 148.6週(9.7-274週)。
・2回以上連続で、眼圧上昇していた場合を眼圧上昇と定義した。
・5mmHg以上眼圧上昇を来たした人は、治療眼で11.6%、対象眼で5.3%であった。
・平均注射回数は、5mmHg以上眼圧上昇群では24.4回(95%CI=20.9-28.0)であり、非上昇群の20.4回(95%CI=18.9-21.8)より多かった。
・5mmHg以上眼圧が上昇する人は、29回以上注射を受けた人では、12回未満の人に比べ、5.75倍(95%CI=1.19-27.8 p=0.03)、高かった。
・眼圧上昇の要因を検討すると、注射回数のみが相関があった OR=1.50 (95%CI=0.995-2.26 p<0.05)
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レーザー虹彩切開後の眼圧上昇
Immediate changes in intraocular pressure after laser peripheral iridotomy in primary angle-closure suspects.
Jiang Y et al(China)
Ophthalmology 119(2): 283-8, 2012
・狭隅角の734名(50-70歳)の中国人の片眼に対し、Nd:YAGレーザーにて周辺虹彩切開を行い、施行していない他眼との眼圧の比較を行った。
・眼圧測定は処置前、1時間後、2週間後に行った。
・処置後の眼圧8mmHg以上の上昇は、1時間後に9.8%(95%CI=7.7-12.0)、2週間後は0.82%(95%CI=0.2-1.5)であった。
・処置直後の30mmHg以上の眼圧上昇は4/734眼(0.54%)で発生した。
・1時間後の眼圧は処置眼で、17.5±4.7、対象眼で15.2±2.6(p<0.001)であり、2週間後では、15.6±3.4と15.1±2.7(p<0.001)であった。
・8mmHg以上の眼圧上昇のあった72眼と、上昇のなかった662眼とを比較すると、平均値とリスクファクターは、中心前房深度が、2.49±0.20:2.55±0.22(p=0.012)mm OR=0.25(95%CI=0.08-0.80 p=0.019)で、レーザーの全エネルギー量が、205.8±185.2:146.0±118.5mJ(p<0.001) OR=1.32(95%CI=1.14-1.53 p<0.001)、レーザー凝固数が、58.1±47.5:46.0±33.7発(p=0.039) OR=1.08(95%CI=1.02-1.14 p=0.009)と有意差があった。
・この様な症例では、処置1時間後の眼圧上昇に気を付けた方が良い。
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緑内障における篩板厚の測定
Enhanced depth imaging detects lamina cribrosa thickness differences in normal tension glaucoma and primary open-angle glaucoma.
Park HYL et al(Korea)
Ophthalmology 119(1): 10-20, 2012
・HeidelbergのSD-OCTのEDI modeで篩板を描出し、139例の様々なタイプの緑内障と49例の正常者で篩板厚を比較した。
・測定部は視神経の上方部、中央部、下方部の3ヶ所の水平断を測定した。
・中央部篩板厚はPOAG(237.8±40.2μm)、NTG(175.1±22.6)で、正常群(348.1±23.4)よりも有意に薄かった(p<0.001)。
・NTGで乳頭出血のある群(160.3±21.4)は、ない群(183.3±24.3)よりも有意に薄かった(p=0.048)。
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緑内障におけるEDI-OCTでの篩板構造の検討
Enhanced depth imaging optical coherence tomography of deep optic nerve complex structures in glaucoma.
Park SC et al(NY USA)
Ophthalmology 119(1): 3-9, 2012
・Enhanced depth imaging(EDI)-OCTで73例(139眼)の緑内障の視神経構造Optic nerve complex(ONC)を調べた。
・ONCの深層:篩板部(LC)、短後毛様動脈(SPCN)、中心網膜動脈(CRA)、中心網膜静脈(CRV)、視神経周囲の脈絡膜、強膜、クモ膜下腔を調べた。
・篩板前面は視神経中心部では全例で、視神経周辺部では91例(65%)で同定することができた。
・脈絡膜内の腔と硝子体腔とのつながりを検出できた例もあった。
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Ophthalmology
 118巻 (1号~12号)、2011
 
特発性黄斑部毛細血管拡張症type2における結晶について
Retinal crystals in type2 idiopathic macular telangiectasia. Sallo FB et al(UK)
Ophthalmology 118(12): 2461-7, 2011
・黄斑部毛細血管拡張症(MacTel) type2でみられる網膜内結晶沈着について検討した。
・443例の内、203例(46%)で結晶の沈着があり、60%で両眼性であった。
・ETDRS視力(0:20/800~100:20/12)は、結晶沈着のある眼(n=520)では70.7±15.9、沈着のない眼(n=342)では66.5±15.5で有意差があった(p<0.001)
・結晶沈着はNFLの前面にあり、NFに沿って、中心窩にも存在した。
・結晶沈着が増えるにつれ、網膜の透過性減少、黄斑色素濃度が低下、FA色素漏出が増加、網膜厚増加、IS/OSラインの破綻がみられた。
(参考)type1:黄斑部動脈瘤性で片眼性。男性に限定され、CMEがある。Coats病の一種か。lipid沈着が多いが、結晶沈着は少ない。
type2:傍中心窩性(MPT)で、両眼性。拡散性で黄斑部が白濁化し、PREの変化があり、表層の結晶沈着が多い。網脈下新生血管が発生しうる。
type3:閉塞性で、両眼性であるが、非常に稀。全身疾患と関連している(Arch O 124:450,2006)。
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黄斑部厚、視神経乳頭径の人種差、年齢差について
Variation in optic nerve and macular structure with age and race with spectral-domain optical coherence tomography.
Girkin CA et al(AL USA)
Ophthalmology 118(12): 2403-8, 2011
・黄斑部をOCTで計測し、人種差、年齢差について検討した。
・アフリカ系、ヨーロッパ系、ヒスパニック、インド人、日本人の計350名632眼の正常者について検討した。
・視神経乳頭面積はヨーロッパ系で他群より有意に小さく(p<0.0001)、インド人ではリム面積が有意に小さかった(p<0.0001)。
・インド人とヒスパニックではRNFLが有意に厚く(p<0.0001)、アフリカ系では網膜内層が有意に薄かった(p<0.0001)。
・加齢により、リム面積は減少 0.005mm2/年、RNFL厚は減少 0.18μm/年、網膜内層は 0.1μm/年薄くなっていた。
・これらの事はOCTの正常値を検討する時に大切である。
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未熟児における黄斑部の発育について
Dynamics of human foveal development after premature birth.
Maldonado RS et al(NC USA)
Ophthalmology 118(12): 2315-25, 2011
・胎生31週から41週の31例の未熟児について、ヒト黄斑部の発達をSD-OCTで検討した。
・正常な9例の小児、9例の成人をコントロールとした。無麻酔でSD-OCT検査を行い、網膜層厚を半自動化で測定し、中心窩厚と、これを中心窩から1000μm部の傍中心窩厚で割ったFP比、3次元網膜厚マップを解析した。
・未熟児では中心窩が浅く、網膜内層(NFL、GCL、内網状層IPL、内顆粒層INL)が厚く、視細胞層(外網状層OPL、外顆粒層ONL)が薄く、外境界膜ELM・IS/OS・視細胞外節OS/PRE層はみられなかった。
・中心窩では成人では消失している網膜内層が全体の1/3厚程度残っていた。
・また、未熟児では58%にCMEが存在していた。
・中心窩での各層の厚みの中間値μm(未熟児:成人)、GCL(3:0)、IPL(26:0)、INL(55:3)、総網膜内層厚(78:7)、網膜内層のFP比(0.46:0.05)。
・OPL(10:7)、視細胞層PRL(29:150)、層網膜外層厚(39:173)、PRLのFP比(0.75:1.44)。総中心窩厚(127:182)。
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硝子体手術中のOCT検査
Intraoperative microscope-mounted spectral domain optical coherence tomography for evaluation of retinal anatomy during macular surgery.
Ray R et al(GA USA)
Ophthalmology 118(11): 2212-7, 2011
・手術顕微鏡に装着できるSD-OCTを、黄斑手術時に使用してみた。SD-OCTは Bioptigen, Inc; InVivo Vue Clinic v1.2;Durham, North Carolina。
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緑内障インプラント手術の成績(1)
The Ahmed versus Baerveldt study. One-year treatment outcomes.
Christakis PG et al(Canada)
Ophthalmology 118(11): 2180-9, 2011
・18才以上の点眼、レーザー、手術等に反応しないコントロール不良の緑内障を対象として、124名のAhmed-FP7 Valve群と、114名のBaerveldt-350 implant群に別け結果を比較した。
・不成功の定義として、3ヶ月後に目標眼圧(5-15mmHgで、眼圧が20%以上低下)に届かない、視力障害を起こす合併症が発生、追加手術が必要、光覚消失である。
・調査群は、術前に3.1±1.0種の点眼薬を使用し、眼圧は31.4±10.8mmHg、視力は中間値で20/100であった。
・1年後の累積不成功例はAhmed(A)群で43%、Baerveldt(B)群で28%であった(p=0.02)。
・1年後の平均眼圧はA群で16.5±5.3、B群で13.6±4.8であった(p<0.001)。
・必要とされる点眼数は、A群で1.6±1.3種、B群で1.2±1.3種であった(p=0.03)。
・視力は両群間に差はなく、1年までの術後合併症発症率(A群45%、B群54%)で差はなかったが、処置の必要な合併症はA群で26%、B群で42%で、有意差があった(p=0.009)。
・B群は成功率ではA群よりも高いが、処置が必要な症例も多かった。
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緑内障インプラント手術の成績(2)
The Ahmed versus Baerveldt study. Design, baseline patient characteristics, and intraoperative complications.
Christakis PG et al(Canada)
Ophthalmology 118(11): 2172-9, 2011
Ahmed ValveとBaerveldt implantの両者のバルブに合併症には差がなかった
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宇宙飛行士の眼所見
Optic disc edema, globe flattening, choroidal folds, and hyperoptic shifts observed in astronauts after long-duration space flight.
Mader TH et al(Alaska)
Ophthalmology 118(10): 2058-69, 2011
・宇宙空間に6ヶ月間滞在して帰還後に眼科所見のあった7名の宇宙飛行士と、他の約300名の宇宙飛行士について宇宙飛行後の視覚変化についてのアンケート調査結果を記載した。
・所見のあった7名の内、5名で視神経乳頭浮腫、5名で眼球の平坦化、5名で脈絡膜皺襞、3名で綿花様白斑、6名でOCTでの網膜神経線維層の肥厚化、6名で近見視力の低下がみられた。
・近見障害を訴えた7名の内5名では+0.5D以上の遠視化(+0.50~+1.75D)がみられ、この5名で眼球の平坦化がMRIで検出された。
・300回の宇宙飛行後の質問では遠見ならびに近見視力低下を経験しており、人によっては飛行後、数年に渡って持続したと答えている。
・これらの所見は脊髄液の移動によると考えられた。
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視神経乳頭周囲の脈絡膜厚
Analysis of normal peripapillary choroidal thickness via spectral domain optical coherence tomography.
Ho J et al(MA USA)
Ophthalmology 118(10): 2001-7, 2011
・正常者36名36眼で視神経乳頭周囲(500,1000,1500,2000μm)の脈絡膜厚を測定した。
・上方229.4±51.0、鼻側227.2±81.4、耳側208.8±55.7、下方149.9±50.1μmで下方で有意に薄くなっていた(p<0.001)。
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近視と開放隅角緑内障との関連について
Myopia as a risk factor for open-angle glaucoma: a systematic review and meta-analysis.
Marcus MW et al(Netherlands)
Ophthalmology 118(10): 1989-94, 2011
・近視と開放隅角緑内障との関連をみた1994-2010年に発表された13論文48161症例のメタアナリシスである。
・近視と緑内障との関連は1.92(95%CI=1.54-2.38)。
・-3D未満の近視では1.65(95%CI=1.26-2.17)、-3D以上の近視では2.46(95%CI=1.93-3.15)であった。
・ただ各論文間に相違があるため、相違の指数としてI^2(全偏位の%で、<24%:不均一なし、<49%:低度、<74%:中等度、≧75%:高度の不均一)を用いて検討した。
・全ての近視と緑内障はI^2=53%、軽度近視と緑内障はI^2=29%であったが、高度近視と緑内障はI^2=0%であり、不相違はなかった。
・不相違となる論文を除外すると、全ての近視と緑内障との関連は1.88(95%CI=1.60-2.20)、軽度近視と緑内障は1.77(95%CI=1.41-2.23)と上昇した。
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着色IOLの黄斑色素の保護効果について
Macular pigment changes in pseudophakic eyes quantified with Resonance Raman Spectroscopy.
Obana et al(聖隷浜松)
Ophthalmology 118(9): 1852-8, 2011
・日本人259例259眼で、clear IOLを使用した121眼と、黄着色IOLを使用した138眼とで、黄斑色素光学濃度MPODに違いがあるかどうかを検討した。
・全例視力は0.8以上、眼底疾患のない眼である。
・MPODは術1日目、1,3,6ヶ月目、1,2年目に測定した。
・6ヶ月目までは両群間に差はなかったが、1年目からは着色IOL群では有意にMPOD値が高くなった。
・多変量解析を行うと、MPODが低いことは、術1日目の値、高齢、糖尿病に関連していたが、術1年目以降では、MPODの低さはclear IOLを使用したことと関連しており、clear IOLの使用は長期経過ではMPOD濃度を下げる事が分かった。
・これは青色光への暴露がMPOD濃度を下げるという所見に合致する。
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LASIK後の角膜フラップ剥離
Early flap displacement after LASIK
Clare G et al(CA USA)
Ophthalmology 118(9): 1760-5, 2011
・LASIK患者41845名81238眼(遠視が14555眼、近視乱視が66681眼)で検討した。
・このうち57241眼はIntraLase femotosecond laser(FL)を用い、23997眼はmicrokeratome(MK)を使用している。
・12ヶ月以内のflapの移動は10眼(0.012%)で、遠視8眼0.055%、近視2眼0.003%に発生したが、全例、術後48時間以内に発生し、外傷はなかった。
・このearly flap displacement(EFD)はMK群では8眼0.033%、FL群では2眼0.003%であり、遠視眼でMK群は7眼0.179%であった。
・論理回帰分析では、遠視LASIKにEFDは発生しやすく OR=19.29(p<0.005)、またMK群でFL群より10.53倍発生しやすかった(p<0.005)。
・遠視群ではMK群はFL群より18.87倍発生しやすかった。
・EFDを発生した10眼の内、CL処置だけの1眼を除き、9眼ではflap lift+CL処置を行った。
・4眼では縫合やTisseel fibrin glueが必要であり、1眼では視力が2line低下した。
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両眼IOL手術時のIOL誤差に対する第1眼結果による補正
Use of fellow eye data in the calculation of intraocular lens power for the second eye.
Olsen T(Denmark)
Ophthalmology 118(9): 1710-5, 2011
・両眼に同じタイプのIOLを挿入した1235名の白内障手術患者で、第1眼のIOL誤差が第2眼のIOL誤差を減らすことに貢献できるかどうかを検討。
・232眼では術後の前房深度ACDを測定した。
・使用したIOL計算式はSRKⅡ、SRK/T、Olsen式である。
・両眼間の予想誤差の相関係数はSRKⅡ、SRK/T、Olson式でそれぞれ、0.56, 0.38, 0.27であった(いずれもp<0.001)。
・屈折誤差矯正の為の回帰式を作成すると、それぞれの式で0.56→0.46D、0.47→0.41D、0.42→0.40Dに屈折誤差は減少した。
・この理由は術後のIOL位置予想における各式独自の不正確性によるものと思われた。
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両眼IOL手術時のIOL誤差に対する第1眼結果による補正
First eye perdiction error improves second eye refractive outcome. Results in 2129 patients after bilateral sequential cataract surgery.
Sristodemou P et al(UK)
Ophthalmology 118(9): 1701-9, 2011
・同じIOLモデルを使用した2129例の両眼IOL手術において、第1眼の予想屈折度誤差(PE)から第2眼の眼内レンズ度数を調整するファクター(眼軸長AL、角膜屈折度)を求め、矯正因子(correction factor:CF)を加味したA値について、第2眼の平均誤差mean absolute error(MAE)を検討した。
・両眼の屈折誤差には相関があった。
・両眼間の角膜屈折差が0.6Dを越すと、相関は弱くなった、眼軸長の差は相関がなかった。
・第1眼のPE(±0.50Dと±1.50D)の50%の矯正因子CFを第2眼に応用した場合、第2眼のPEが±0.25D、±0.50D、±1.0D以内に収まる比率は、それぞれ、30%→42%、56%→75%、92%→96%に改善した。
・第2眼の平均誤差MAEは0.49→0.37Dに改善した(p<0.0001)。
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緑内障と脈絡膜厚

Choroidal thickness measured by spectral domain optical coherence tomography. Factors affecting thickness in glaucoma patients.
Maul EA et al
MD USA)
Ophthalmology 118(8): 1571-9, 2011
・緑内障あるいは緑内障疑い(両眼とも視野正常)74名でOCTを用いて、脈絡膜厚を測定した。
・脈絡膜と強膜との境界は、黄斑部では86%で、乳頭周囲では96%で検出できた。
・黄斑部の脈絡膜は、眼軸が長いほど薄く(-22μm/mm 95%CI=-33-11)、年齢が高いほど薄く(-31μm/10 95%CI=-44-17)、拡張期眼浸透圧が低いほど薄く(-26μm/10mmHg 95%CI=-8-44)、中心角膜厚が厚いほど薄かった(-6μm/10μm 95%CI=-54+26 p=0.5)
・視神経乳頭周囲の脈絡膜厚には差は見られなかった。
・黄斑部脈絡膜厚は視野のMDや神経線維厚等から想定される緑内障の程度とは相関がなかった。
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CRVOと抗血小板・抗凝固治療
Central and hemicentral retinal vein occlusion. Role of anti-platelet aggregation agents and anticoagulants.
Hayreh SS et al(IA USA)
Ophthalmology 118(8): 1603-11, 2011
・CRVO(567例585眼:非虚血性481眼、虚血性86眼)、非虚血性hemi-CRVO(119例122眼)の、連続する合計686名を調査し、視力、ゴールドマン視野、出血の程度を調べた。
・この3種のCRVOいずれにおいても、初診時にアスピリンを内服していた者では非内服者よりも網膜出血の程度が強かった(p<0.001)。
・最初の視力、視野はアスピリン内服者では、非虚血性CRVO、hemi-CRVOでは有意に悪かったが、虚血性CRVOでは差がなかった。
・視力が20/60以上の非虚血性CRVOでは、アスピリンの使用と視力低下とは有意な関連があった。
・年齢、糖尿病、虚血性心疾患、高血圧などを補正しても、視力低下のオッズ比はアスピリン使用者では非使用者に比較して2.24倍(95%CI=1.14-4.41 p=0.02)であった。
・視力が20/70以下の非虚血性CRVOでは、黄斑浮腫が引いた後の視力改善はアスピリン使用者で非使用者より悪かった(OR=0.18 95%CI=0.04-0.72 p=0.016)。
・これらの事から、CRVOやhemi-CRVOでは、アスピリン、他の抗血小板剤、抗凝固剤を使用していると、視力低下が強いことが分かった。
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メタボリック症候群で開放隅角緑内障を発症しやすいか
The relationship between components of metabolic syndrome and open-angle glaucoma.
Newman-Casey PA et al(MI USA)
Ophthalmology 118(7): 1318-26, 2011
・メタボリック症候群の要因(糖尿病DM、高血圧症HTN、高脂血症、肥満)と開放隅角緑内障とに関連があるかどうかを検討した。
・2,182,315名の中でOAGは55,090名(2.5%)であった。
・OAGの発症のしやすさは、DMを持っている人では、hazard ratio(HR)=1.35 (95%CI=1.21-1.50)、HTNの人では HR=1.17 (95%CI=1.13-1.22)、DM+HTNの人では HR=1.48 (95%CI=1.39-1.58)であった。
・反対に、高脂血症のひとでは、OAGのHRは低下しており、HR=0.95 (95%CI=0.91-0.98)であった。
・また、高脂血症が合併した場合は、OAGの発症し易さが、HTNでは HR=1.09 (95%CI=1.05-1.12)、DMでは HR=1.13 (94%CI=1.05-1.21)と低下していた。
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2重焦点SCLで小児の近視進行は予防できるか
Effect of dual-focus soft contact lens wear on axial myopia progerssion in children.
Anstice NS et al(New Zealand)
Ophthalmology 118(6): 1152-61, 2011
・小児の近視進行を2重焦点SCLで遅らせる事ができるかを検討した。
・屈折度が-2.71±1.10Dの、11歳から14歳の40名で、他眼をコントロールとした。
・このDual-Focus SCLは、同心円の屈折度を持ち、中心を含む3ゾーンが遠方、2ゾーンが2.0Dの近焦点の治療帯となっている。
・コントロールは遠方ゾーンだけの単焦点SCL(SVD-SCL)である。
・小児は10ヶ月間、片眼にDF-SCL、他眼にSVD-SCLをはめ(period 1)、目を交換して10ヶ月間装着した(period 2)。
・調節麻痺下の自動屈折検査での屈折度の変化と、眼軸長の変化を調べた。
・Period 1では、屈折度変化は、DF-SCL:-0.44±0.33D、SVD-SCL:-0.69±0.38Dで、有意にDF-SCLで小さかった(p<0.001)。
・眼軸長は、DF-SCL:0.11±0.09mm、SVD-SCL:0.22±0.10mmで、DF-SCLで有意に小さかった(p<0.001)。
・70%の小児で、DF-SCL装着眼で30%以上近視進行が少なかった。
・Period 2でも、同様の近視進行と眼軸長の伸びの減少がDF-SCL装着眼でみられた。
・Period 2では、屈折度変化は、DF-SCL:-0.17、SVD-SCL:-0.38D(p=0.003)、眼軸長は、DF-SCL:0.03mm、SVD-SCL:0.14mm(p<0.001)。
・近視進行と眼軸長延長は、DF-SCL装着眼で減少することが分かり、継続的なmyopic defocusが近視進行を遅らせるものと考えられた。
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眼底コントロール下での光凝固治療装置の効果
Clinical evaluation and treatment accuracy in diabetic macular edema using navigated laser photocoagulator NAVILAS.
Kozak I et al(CA USA)
Ophthalmology 118(6): 1119-24, 2011
・新しく開発した網膜をナビゲートしながら光凝固治療を行う治療について検討した。
・532nmレーザー光を用いてた走査型眼底カメラシステム(NAVILAS:OD-OS GmbH, Teltow, Germany)で、蛍光眼底、カラー、無赤色、赤外像が得られる。
・61例86眼のDMR、DMEの結果について検討した。
・眼底写真とFA像から、治療部を決める。
・単発治療を行う毛細血管瘤と、グリッド治療を行う瀰漫性漏出部をきめると、NAVILASは、この部位を自動的に凝固するようプログラムされている。
・患者の眼球運動を補正するようにaiming beamはコントロールされている。
・400発のスポットを解析すると、NAVILASは92%の精度で毛細血管瘤を焼灼していた。
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Adaptive optics SLOを用いた黄斑上膜での変視症の解析
High-resolution imaging of the photoreceptor layer in epiretinal membrane using adaptive optics scanning laser ophthalmoscopy.
Ooto S et al(京大)
Ophthalmology 118(5): 873-81, 2011
・Adaptive optics SLO(AO-SLO)を用いて、特発性黄斑上膜24例25眼の視細胞構造の異常と変視症の程度をMチャートを用いて定量して検討した。
・コントロールには20例20眼を用いた。
・正常眼では視細胞層は規則正しいモザイク構造をしているが、ERMでは24/25(96%)で、正常眼ではみられない微細foldがみられた。
・個々のfoldは5-20μm幅であり、通常の眼底写真(>50μm)では見ることができない大きさであった。
・AO-SLOで中心窩に微細foldのある12/13眼ではAmslerチャートで固視点付近に変視症があったが、微細foldのない5眼では変視症がなかった(p<0.001)。
・微細foldのない群に比較して、ある群ではMチャートの変視症が縦も横も強く(p<0.001)、OCTでの中心窩厚も大きかった(p=0.01)。
・モザイクの規則性をみるVoronoi解析では、正常眼に比較して不規則であった(p<0.001)。
・ERM眼では平均中心窩厚は視力(p=0.001)、変視症スコア(横p=0.02、縦p<0.001)と相関していたが、視力、変視スコア、中心窩厚は、OCTでのIS/OSラインの断裂とは相関していなかった。
・このことから、中心窩の微細foldが変視症の原因となっていると考えた。
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糖尿病黄斑症に対するIVTAと光凝固治療の比較
Intravitreal triamcinolone prior to laser treatment of diabetic macular edema. 24-month results of a randomized controlled trial.
Gillies MC et al(Australia)
Ophthalmology 118(5): 866-72, 2011
・IVTA+光凝固(併施群)と光凝固だけとで24か月後の治療効果を検討した。
・54例84眼で、42眼づつをランダムに2群に割り振った。
・24ヵ月後まで71眼(84.5%)が調査でき、できなかった13眼は最終視力で判断した。
・24ヵ月後にlogMARチャートで10文字以上の改善のあったものは、併施群では15/42(36%)で、光凝固群の7/42(17%)より有意によかった(p=0.047 OR=2.79 95%CI=1.01-7.67)。
・ただ、平均CMTあるいは平均logMARでは両群間に有意差はなかった。
・有水晶体眼で、白内障手術が必要であったのは、併施群では17/28(61%)であったが、光凝固群では0/27(0%)で有意差あり(p<0.001)。
・高眼圧治療が必要になったのは併施群では27/42(64%)、光凝固群では10/42(24%)で有意差あり(p<0.001)。
・併施治療は2年間で10文字以上の改善するものを倍以上にするが、白内障進行、眼圧上昇の危険がある。
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脈絡膜厚からみたPCVと滲出性AMDとの差異
Choroidal thickness in polypoidal choroidal vasculopathy and exudative age-related macular degeneration.
Chang SE et al(Korea)
Ophthalmology 118(5): 840-5, 2011
・25眼のPCV、14眼のPCVの健眼、30眼の滲出性AMD、17眼の初期AMD、20眼の年齢一致の健常者でEDI-OCTで、脈絡膜厚を測定した。
・中心窩下の脈絡膜厚は、Bruch's膜から強膜内面迄とした。
・中心窩から上下耳鼻側に1500μm離れた部位も同時に測定した。
・中心窩下の脈絡膜厚は、PCVは438.3±87.8μm、PCV健眼は372.9±112.0で、正常者224.8±52.9よりも有意に大きかった(p<0.001, p=0.003)。
・滲出性AMD 171.2±38.5、初期AMD 177.4±49.7では、正常者よりも有意に薄かった(p=0.004, p=0.078)。
・傍中心窩でも同様の傾向であった。
・この結果はPCVと滲出性AMDとは違ったメカニズムで発生することを示唆している
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IFISと高血圧
Risk factors for intraoperative floppy iris syndrome: a meta-analysis.
Chatziralli IP & Sergentanis TN(Greece)
Ophthalmology 118(4): 730-5, 2011
IFISとリスクファクターを検討した17論文(17,588眼)のメタ分析 (meta-analysis:独立な研究結果の統計的な統合)である。
・Tamsulosin内服後のIFISのORは alfuzosin内服者の約40倍(あるいは約16.5倍)。
・Alfuzosin、terazosin、doxazosinも多少関連。
・IFISは高血圧と関連(OR=2.2 95%CI=1.2-4.2)していたが、糖尿病とは関連がなかった(OR=1.3 95%CI=0.7-2.2)。
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網膜静脈閉塞症と緑内障の類似点
Retinal nerve fiber layer thickness is decreased in the fellow eyes of patients with unilateral retinal vein occlusion.
Kim MJ et al(Korea)
Ophthalmology 118(4): 706-10, 2011
・片眼性の網膜静脈閉塞症79例と年齢をマッチさせた正常者71例で網膜神経線維層厚を調べた。
・RVOの健眼の眼圧は13.7±2.5(Ctrl眼は13.4±2.8)mmHgであり、RNFL厚は殊に10-11時で薄くなっていた。
・健眼:CtrlのRNFL厚は、平均99.1±13.5:103.4±10.2μm(p=0.028)、上象限、鼻象限では有意差はなく、下象限では125.5±18.5:132.2±15.0(p=0.018)、耳象限では72.7±14.2:76.7±9.9(p=0.047)であった。
・RNFL厚と相関した緑内障性の視野欠損は、RVO健眼では15眼(19.0%)、Ctrl眼では2眼(2.8%)にみられた(p=0.004)。
・このことから、RVOと緑内障は同じ様な全身的なリスクファクターを共有しているものと考えた。
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非糖尿病者における網膜症
Retinopathy signs in people without diabetes. The multi-ethnic study of atherosclerosis.
Ojaimi E et al(Australia)
Ophthalmology 118(4): 656-62, 2011
・糖尿病のない4種の人種(白人、黒人、Hispanic、中国人)6176名(45-84歳)で、網膜症の有病率と心血管のリスクファクタについて検討した。
・ETDRSに則って、毛細血管瘤、出血、軟性白斑、網膜内血管異常ARMA、硬性白斑、静脈怒脹、新生血管を調査し、網膜症を分類した。
・糖尿病のない網膜症者は全体では12.5%にみられた。
・白人11.9%、黒人13.9%、Hispanic 12.6%、中国人17.2%で、高血圧が網膜症と強く関連していた(OR=1.47 95%CI=1.09-2.06)。
・年齢性人種などを調整すると、喫煙(OR=1.50 95%CI=1.09-2.06)と、内頚動脈狭窄(OR=1.22 95%CI=1.05-1.41)が網膜症と関連していた。
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高度近視眼でのIOL度数計測

Accuracy of intraocular lens calculations using the IOLMaster in eyes with long axial length and a comparison of various formulas.
Bang S et al
MD USA)
Ophthalmology 118(3): 503-6, 2011
3653眼の眼軸長が27mm以上の高度近視眼で、IOLMasterでの眼軸長計測を用いた術後屈折誤差について、各種のIOL計算式の正確性を検討した。
Holladay1Holladay2SRK/THoffer QHaigis式を用いた計算で、誤差度数(術後球面等価値-予測球面等価値)を求めた。
・長眼軸長ではHaigis式が最良、SRK/T式が2番、次にHolladay2Holladay1Hoffer Q式の順であった。
・全式ともに、予測した値の方がより近視寄りであったことから、より強い近視を目指した方が良いと考えられる。
・誤差度数は、Haigis式で 0.52±0.6395%CI=0.340.70、最小最大値=-0.512.12)SRK/T式で 0.62±0.7795%CI=0.40±0.84、最小最大値=-0.522.22)
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MMC緑内障術後の濾泡感染症頻度
Interim clinical outcomes in the collaborative bleb-related infection incidence and treatment study.
Yamamoto T et al
(岐大)
Ophthalmology 118(3): 453-8, 2011
・予防に関しての2.5年の短期間の34医療機関での協同研究である。
・マイトマイシンCを使用した線維柱帯切除を受けた908908眼のうち、9眼で濾泡感染症を発症した。
Kaplan-Meier生命表分析では、濾泡感染症の発症確率は1.5±0.6(瀘過手術単独)1.4±1.0(白内障同時)であった。
・輪部ベースとfornixベースでは差はなかったが、瀘過泡からの漏出があった例(45)となかった例(863)とでは、5.8±4.1%と1.2±0.5%で、有意差があった(p=0.037)
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糖尿病黄斑症での無血管野と毛細血管瘤

Foveal cystoid spaces are associatd with enlarged foveal avascular zone and microaneurysms in diabetic macular edema.
Murakami T et al
(京大)
Ophthalmology 118(2): 359-67, 2011
7286眼のDM黄斑浮腫で中心窩のOCT所見、FAでの中心窩の血管所見を検討した。
・傍中心窩の毛細管網内の毛細血管瘤MAと中心窩の無血管野を検討。
・中心窩のOCT所見では44眼はCMEがあり、25眼は重篤な網膜剥離、17眼は嚢胞や網膜剥離のない中心窩の肥厚があった。虚血性黄斑症のあった3眼は除外した。
・中心窩毛細血管網内の毛細血管瘤の数は、CMEのある眼では3.20±1.76個であり、網膜剥離のある眼 0.40±1.04や、網膜肥厚のある眼 0.47±0.72より有意に多かった(p<0.01)
・中心窩の無血管野の大きさは、CME群では0.553±0.323mm2で、網膜剥離のある眼0.302±0.245や、網膜肥厚のある眼0.268±0.142よりも有意に大きかった(p<0.001)
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急性眼圧上昇による視神経乳頭部の変化

Laminar and prelaminar tissue displacement during intraocular pressure elevation in glaucoma patients and healthy controls.
Agoumi Y et al
Canada)
Ophthalmology 118(1): 52-9, 2011
・前部篩状板と篩状板前の組織をOCTで描出し、緑内障眼と正常者での眼圧の急激な上昇による変化を調べた。
12例のPOAG(年齢66.8±6.0)12例の年齢を合わせた正常者(67.1±6.2)12例の若年正常者(36.1±11.7)で比較した。
・視神経乳頭の中央部の12枚の垂直切断面を、下眼瞼の上から眼球に垂直に眼底血圧計を押しつけて眼圧を約10mmHg上昇させる前後で測定した。
・眼圧はトノペンで測定した。
・視神経乳頭陥凹両端のBruch膜の開口部を結んだ線を基線として、前部篩状板と篩状板前の組織までの垂直距離を求めた。
・眼球圧迫前後の直線距離の差を篩板移動距離(laminar displacement:LD)、篩板前組織移動距離(prelaminar tissue displacemet:PTD)とした。
3群での眼圧上昇量は12.4±2.3mmHgでほぼ同じであった。
・全群の平均LD0.5±3.3μmで0からの有意な差がなく、POAG-0.5±3.7、高齢者:0.2±2.0、若年者:2.0±3.6μm(p=0.366)
・平均PTD15.7±15.5μmで、全例でLDよりもPTDが大きかった。
PTD値は、POAG6.8±13.7、若年者20.8±17.5、若年者:19.6±11.8μmで有意差があった(p=0.045)
・多変量解析では、LDは乳頭径に負の相関があり(p=0.007)PTDIOP上昇程度と相関があった(p=0.013)
・緑内障者でも正常者でも前部篩板は急性眼圧上昇で動かなかった。
・急性の乳頭表面の変化は篩板前組織の圧縮であり、篩板の移動ではないことが分かった
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眼圧日内変動に普遍性はあるか
Short-term repeatability of diurnal intraocular pressure patterns in glaucomatous individuals.
Realini T et al
WV USA)
Ophthalmology 118(1): 47-51, 2011
・治療中のPOAG 47例で、眼圧の日内変動パターンの再現性について検討した。
1週間の間隔をおいて、朝8時から夜8時までの2時間ごとの眼圧日内変動を測定した。
・同時間の2回の眼圧と、眼圧変化量の相関をInterclass correlation coefficients(ICCs)として求めた。
・同時間の2回の眼圧の一致は、まずまずで、ICCsは右眼では0.450.71、左眼では0.510.71であったが、眼圧変化量に相関はなく、ICCsは右眼では-0.080.38、左眼では-0.110.36であった。
1回の眼圧日内変動の測定はあてにならないものであった。
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Confocal Microscopyによる真菌性角膜炎の診断
Role of confocal microscopy in the diagnosis of fungal and acanthamoeba keratitis.
Vaddavalli PK et al
India)
Ophthalmology 118(1): 29-35, 2011
・微生物による角膜炎の診断方法としてのconfocal microscopyの役割について、臨床的に微生物角膜炎と診断された146例について検討した。
・微生物学的に真菌性あるいはアカントアメーバ角膜炎と診断された103例のうち、真菌の線維あるいはアカントアメーバのチストをconfocal microscopyで検出できた症例は91例で、その感度は88.3%(95%CI=82.2-94.5)で、特異度は91.1%(95%CI=82.8-99.4)であった。
 
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Ophthalmology
 117巻 (1号~12号)、2010
 
ケナコルトテノン嚢下注入後の薬物動態
Intraocular and systemic pharmacokinetics of triamcinoklone acetonide after a single 40-mg posterior subtenon application.
Shen L et al
China)
Ophthalmology 117(12): 2365-71, 2010
・トリアムシノロン40mg/0.4mlを後部テノン嚢下に注入した3636眼で検討した。
・前房水、硝子体、血液を1時間後、1,3,5,10,14,21,28日後に採取(ただし、各時間毎には36眼が配置された)
TAの濃度は、前房水では24時で急速に減少し、その後、徐々に減少。
・一方、硝子体内濃度は、最初の24時間で急激に増加し、その後、徐々に減少した。
・血清中のTAは、単純な指数関数的に減少。
TAの最高濃度は、前房と血清は1時間、硝子体では24時間であった。
・時間経過全体におけるTA暴露量は、硝子体は前房より46%多く、硝子体内のTA濃度は血清より7098倍多かった。
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緑内障手術後の神経節細胞機能の改善
Reversal of retinal ganglion cell dysfunction after surgical reduction of intraocular pressure.
Sehi M et al
FL USA)
Ophthalmology 117(12): 2329-36, 2010
・網膜神経節細胞(RGC)機能をみる非侵襲的な方法として、緑内障スクリーニングに最適化したパターンERG(PERGLA)がある。
・この方法で4747(年齢は69.6±11.3)の緑内障手術を行う前後の機能検査を行った。
・線維柱帯切除+MMC34(72%)、瀘過装置移植が13(28%)
・全例、視力は20/30以下で、角膜、網膜は正常で、視野測定に信頼性のない者は除外した。
・動脈圧、視野測定、PERGLAを術前2回と術3ヶ月目で測定し、平均眼灌流圧(MOPP)も計算した。
・眼圧は術前19.7±8.6→術後10.4±4.6と有意に減少(p<0.001)PERGLAの振幅は術前0.37±0.18μV→術後0.46±0.22と有意に増加(p=0.001)PERGLAの位相は術前 1.81±0.22π-radian→術後 1.72±0.20と有意に減少(p=0.01)
MOPPは術前45.8±10.1mmHg53.1±6.4と有意に増加(p<0.001)しており、手術による眼圧低下により、RGC機能不全が改善したことがPERGLAを用いて定量化できたと考えた。
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結膜弛緩症にたいするラジオ波凝固治療

Simple surgical approach with high-frequency radio-wave electrosurgery for conjunctivochalasis.
Youm DJ et al
Korea)
Ophthalmology 117(11): 2129-33, 2010
・結膜弛緩症の20例に対し、高周波ラジオ波 electrosurgical unit(Ellman Surgitron,NY)の凝固モードで下眼球結膜の凝固を行った。
・ラジオ波焼灼術(480KHz):日本では1999年より肝癌治療に利用され、2004年より保険適応
1ヶ月後には18(90%)で、綺麗な結膜が得られ、3か月後にもこの18眼は結膜弛緩度が0であった。
・実施は、0.12鑷子で弛緩結膜をつまみ、細い針で結膜下を10-20発、凝固。
・結膜下に尾根ができるが、1週間で消失。
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大きな黄斑円孔に対する手術法の検討
Inverted internal limiting membrane flap technique for large macular holes.
Michalewska Z et al
Poland)
Ophthalmology 117(10): 2018-25, 2010
・円孔径が400μm以上の黄斑円孔を対象とし、通常の方法で空気注入した4051眼の第1群と、inverted internal limiting membrane flap(変法)を行った4650眼の第2群を比較した。
・変法ではトリパンブルーで染色したILMを完全に除去するのではなく、円孔周囲に少しのILMを残し、表裏を反転させて黄斑円孔を覆い、空気置換を行った。
・術前視力は第1群で0.12、第2群では0.078で、円孔閉鎖は第1群で88%、第2群で98%であった。
・術後の露出したRPE上のflat-holeの屋根(flat-open)は第1群では19%、第2群では2%であり、12ヵ月後の視力は第1群では0.17(0.1-0.6)、第2群では0.28(0.02-0.8)であった(p=0.001)
・大きな黄斑円孔に対してはこの変法は中心窩の形態を戻すには有効である

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甲状腺機能低下症は開放隅角緑内障になり易いか
Hypothyroidism and the risk of developing open-angle glaucoma. A five-year population-based follow-up study.
Lin HC et al
Taiwan)
Ophthalmology 117(10): 1960-6, 2010
・甲状腺機能低下の診断を受けた後にOAGを発症するリスクを検討した。
Taiwan長期健康保険データベースの1997-2001年を調査し、60歳以上で最初に甲状腺機能低下を診断された257名を抽出し、2001年までに緑内障の診断を受けていない60歳以上で甲状腺機能低下のない2056名のコントロールと比較した。
5年間の内にOAGを発症する率は甲状腺機能低下群では7.4%、コントロール群では3.8%であり、甲状腺機能低下群ではOAG-free生存率は有意に低かった。
・年齢、性、収入、生活レベルなどを補正すると、甲状腺機能低下群では1.78(95%CI=1.04-3.06)緑内障を発症しやすかった。
・甲状腺機能低下の治療を受けていない人では危険率は 2.37(95%CI=1.10-5.09)であり、levothyroxineで治療している人では危険率は1.73(95%CI=0.89-3.38)で、有意差はなかったことから、levothroxineは緑内障発症を抑えると考えられた
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20ゲージ硝子体手術時の医原性網膜裂孔の形成

Risk of iatrogenic peripheral retinal breaks in 20-G pars plana vitrectomy.
Ramkissoon YD et al
UK)
Ophthalmology 117(9): 1825-30, 2010
20-G3ポート硝子体手術における医原性網膜裂孔について、Moorfields Eye Hospital2005/6/1-2006/6/1に行った645眼について検討。
・術前に裂孔が存在したもの、裂孔原性網膜剥離があったもの、経硝子体術眼、赤道部より後極側に裂孔が発生したものは除外した。
・術中に医原性裂孔98/645(15.2%)で発生。そのうち11(11/645 1.7%)は術後に裂孔原性網膜剥離を発症した。
・裂孔が発生した疾患は、牽引性網膜剥離22.2%、黄斑円孔18.1%IOL偏位16.7%、網膜上膜13.9%であった。
・裂孔の発生部位は上方網膜で多く(p<0.01)41.5%10時から2時の間にみられた。
PVDを発生させる必要があった場合には2.9倍多かった(95%CI=1.8-4.7 p<0.001)
・また、有水晶体眼では2.4倍多かった(95%CI=1.42-3.96 p=0.001)
・医原性裂孔は考えられていたよりずっと多く、だいたい、裂孔の4割は強膜創口部での牽引で発生していた。
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中心性網脈絡膜症治癒眼の錐体配置と視機能
High-resolution imaging of resolved central serous chorioretinopathy using adaptive optics scanning laser ophthalmoscopy.
Ooto S et al
(京大)
Ophthalmology 117(9): 1800-9, 2010
3845眼の中心性網脈絡膜症(CSC)の治癒後と正常者2020眼のAdaptive optics SLO(AO SLO)で得られた高解像度の像を、視力、SD OCT像と比較した。
・正常者の錐体密度は中心窩から0.2, 0.5, 1.0mm離れた場所で 67900±9120, 33320±4880, 14450±1630/mm2であったが、CSC眼では 31290±14300(p=0.009), 18760±7850(p=0.007), 9980±5040(p=0.004)と有意に少なく、2種類のモザイクパターンがあった。
G1CSC(33)では規則的なパターンであるが、小さな黒点があるもの、G2(12)では不規則なパターンで大きな黒点のあるもの。
G1G2を比較すると、G2では有意に平均錐体密度が低く(0.2mmの部位では、38530±808011360±6160)logMARが有意に悪く(G1:-0.147 小数点視力1.40G20.560 小数点視力0.28)、視力1.0以上の比率が少なかった(G1:81%, G2:17%)(いずれも p<0.001)
SD OCTで、IS/OSラインや(RPEとの)中間ラインに亀裂がある症例では平均錐体密度は有意に少なかった(p<0.001)
0.2mmの部位の錐体密度はlogMARや中心窩厚(1mm以内)と有意に相関があった(p<0.001)
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中心性網脈絡膜症治癒眼の脈絡膜構造
Subfoveal choroidal thickness after treatment of central serous chorioretinopathy.
Maruko I et al
(福島医大)
Ophthalmology 117(9): 1792-9, 2010
EDI OCT(enhanced depth imaging spectral-domain OCT)ICG蛍光眼底検査で、2020眼の中心性網脈絡膜症の治療後の中心窩下の脈絡膜厚を検討した。
・典型的なCSC12眼は光凝固(LP)で治療し、慢性CSCLPの適応でない8眼は半量のPDT治療を行った。
・全例で下液は消失した。平均脈絡膜厚はLP群では 345±127から340±124μm(4週後)で有意差がなかったが(p=0.2)PDT群では389±106から462±124(2日後 p=0.008)と増加したが、360±100(1週間後 p=0.001)330±103(4週間後 p<0.001)と急激に減少した。
ICGAではPDT群で透過性が減少していた。
・このことから、PDTではCSCで見られる脈絡膜血管透過性を減少させ、LPとは異なったメカニズムでCSCを軽快させるものと考えられた
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IFIS
眼の虹彩構造
The effect of
α1-adrenergic receptor antagonist tamsulosin (Flomax) on iris dilator smooth muscle anatomy.
Santaella RM et al
NC USA)
Ophthalmology 117(9): 1743-9, 2010
・死亡した27患者51眼(14名の男性はタムスロシン内服の既往あり、13名の男性コントロール)で検討した
・除外例:緑内障、虹彩が関与する手術の既往、55歳未満、組織が巧く切除できなかった場合は除外したため、14名のタムスロシン群のうち、3眼は除外となった
・鼻側と耳側で、瞳孔縁部の虹彩括約筋を含まない部位を3か所測定(周辺、中央、medial:瞳孔縁に近い部位)
・糖尿病患者では、平均虹彩拡張筋厚みも、虹彩実質厚みも薄くなっていたが、偽水晶体眼では、平均虹彩厚みは誤差が大きかったが、虹彩実質厚みは有意に厚くなっていた
・平均虹彩拡張筋厚みはタムスロシン群では6.53±1.99μmでコントロール群8.50±1.61μmより有意に薄く(p=0.006)、平均23.2%薄くなっていたが、糖尿病者のみで検討すると、もっと明らかであった(タムスロシン群6.2±1.8、コントロール群8.0±1.4 p<0.001)。
・虹彩実質厚みはタムスロシン群では281.4±47.5μm、コントロール群では302.1±46.1μmで有意差なかったが(p=0.268)、偽水晶体眼のみで検討すると、タムスロシン群294.2±35.6μm、コントロール群334.3±34.2μmで有意にタムスロシン群で薄かった(p=0.005)。有水晶体眼では有意差はなかった(p=0.576)
・タムスロシン内服期間と、虹彩拡張筋や実質の厚みには直接の関連はなかった。
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正常眼の眼圧日内変動の再現性
Diurnal intraocular pressure patterns are not repeatable in the short term in healthy individuals.
Realini T et al
WV USA)
Ophthalmology 117(9): 1700-4, 2010
・緑内障のない40名の健康者で、1週間間隔で朝8時から夕方8時までの12時間の眼圧測定を2回行い、眼圧日内変動の差を群内相関係数(ICC)を指標として検討した。
・各時間での2回の測定間の右眼のICC0.370.62、左眼では0.350.71で、まずまずの相関。
・各時間での日内変動の眼圧差は2回の測定間で殆ど相関はなく、右眼のICC-0.250.15、左眼では-0.400.22であり、正常者では日内変動に再現性はなかった。
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シリコン
IOL混濁と星状硝子体症との関連について
Calcification of different designs of silicone intraocular lenses in eyes with asteroid hyalosis.
Stringham J et al
UT USA)
Ophthalmology 117(8): 1486-92, 2010
・各種のシリコンIOLの石灰化と星状硝子体症との関連を検討した。
IOL後面混濁の白濁化による視力障害のために摘出した16個のシリコンIOLについて、石灰化の為に摘出した111眼の親水性アクリルIOLをコントロールとして検討した。
16個のシリコンIOL8つの異なったシリコン材質で、移植後9.21±3.66年後に摘出されていた。
12眼でYAGレーザーが施行されており、部分的にはIOLの沈着が減少したが、その後に混濁は増加していた。
16眼中13眼では星状硝子体症があったが、残り3眼ではその記載は見られなかった。
・沈着はIOL後面のみにみられ、成分はカルシウムとリン酸塩であった。
・一方、摘出した親水性アクリルIOLには星状硝子体症の既往はなかった。
・この16例を含め、文献的には22例のシリコンIOL摘出の報告があり、全体の86.4%に星状硝子体症が確認されている。
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眼瞼麻酔時の痛みに対する振動の効果

Vibration-assisted anesthesia in eyelid surgery.
Fayers T et al
Canada)
Ophthalmology 117(7): 1453-7, 2010
・上眼瞼手術の時に前頭部に振動を与えると局所麻酔時の痛みが減るかどうか検討した。
・両眼の内、片眼では振動を与え、他眼では触れているだけで、痛みを0-10のスケールで答えてもらった。
0:無痛、10:耐えがたい痛み。
・振動を与えた場合は、痛みスコアは3.3で、コントロールでは4.5であった(p=0.0003)
73%の人は、振動があった方が痛みがなかったと答えている
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眼圧日内変動に対する夜間ギャッジアップの効果
Effect of sleeping in a head-up position on intraocular pressure in patients with glaucoma.
Buys YM et al
Canada)
Ophthalmology 117(7): 1348-51, 2010
・夜間に30度頭部を上げて寝た時の夜間眼圧の変化を検討した。
・眼圧コントロール良好で、最近、乳頭辺縁出血のみられた1717眼について夜間眼圧を検討した。
・初回は頭を真直ぐ横にして寝た状態で、2回目は30度頭を上げた状態で寝た状態で、夕方6時から翌朝8時まで眼圧と血圧を2時間おきに測定した。
1820228時は座った状態で、0246時は寝た状態(flat 30度頭上げ)で測定した。
・覚醒時(18,20,22,8)は両者間に有意差はなかった。
0-6時では、平均眼圧は30度頭上げでは真直ぐの場合に比較して平均3.2mmHg低かった(p=0.03 95%CI=0.25-6.1mmHg)
17例中16例では眼圧は頭上げの状態で低かった。
6/17(35%)では、30度頭上げでは、眼圧は20%以上低かったが、血圧には差はなかった。
・頭上げた状態で寝ると眼圧下降が得られるが、個人差があり、今回のデータでは1/3の人で20%低下が得られた。
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線維柱帯切除術の前処置としてのNSAIDとステロイド点眼薬の効果
Preoperative nonsteroidal anti-inflammatory drug or steroid and outcomes after trabeculectomy. A randomized controlled trial.
Breusegem C et al
Bergium)
Ophthalmology 117(7): 1324-30, 2010
・線維柱帯切除術の術前に、NSAID点眼あるいはステロイド点眼を使用することの効果を検討した。
2005.72007.10の間に第1回目の手術として線維柱帯手術を行った54例を、NSAID(0.5% Ketorolac)、ステロイド群(0.1% fluorometholone)、プラセボー群(人工涙液)に分けて検討した。
・手術の1か月前から、14回点眼し、術1,2日、1,2,4週、3,6,12,18,24月後に検討した。
・術前の投薬数は2.3±0.9、眼圧は21.0±6.0、術後眼圧は16.5±1.8、平均観察期間は23.6±4.0月。
1年以内に濾泡再建が必要になったものは、プラセボー群では41%NSAID群では6%、ステロイド群では5%p=0.006)
1年以内に眼圧下降点眼薬が必要になったものは、プラセボー群では24%NSAID群では18%、ステロイド群では0%p=0.054, p=0.038:ステロイド群と他群)
・ステロイド群では全観察期間で有意に点眼薬が少なかった(p=0.007)
・術前1か月前からのNSAID点眼やステロイド点眼は術後の濾泡再建の必要性が有意に少なくなっていた。
・また、ステロイド群では他の群と比較して術後の点眼薬が有意に少なくて済んだ
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アマンタジンの角膜内皮障害

The effect of amantadine on corneal endothelium in subjects with Parkinson's disease.
Chang KC et al
Korea)
Ophthalmology 117(6): 1214-9, 2010
・アジアインフルエンザやパーキンソン病治療薬として使用されているアマンタジンの角膜内皮障害について検討した。
・パーキンソン病に対してアマンタジンを内服している169169眼とコントロール群169例について検討。
・アマンタジン群では有意にECD(cells/mm2)が低下 2662.5±29.1(SE) vs  2784.7±25.9(SE) p=0.002
Hexagonality(%)が低下 56.9±1.1(SE) vs 61.0±0.9(SE) p=0.004
・ばらつき率が上昇 35.9±0.6 vs 32.7±0.5 p<0.001
・内服期間が長いほどECD低下は大きかった(p<0.05)
・アマンタジンは長期に使用すると用量依存性に角膜内皮障害効果がある。
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網膜中心静脈閉塞症に対するレーザー脈絡膜網膜静脈吻合

The central retinal vein bypass study: A trial of laser-induced chorioretinal venous anastomosis for central retinal vein occlusion.
McAllister IL et al
Australia)
Ophthalmology 117(5): 954-65, 2010
・非虚血性網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に対する治療としてのレーザー脈絡膜網膜静脈吻合(L-CRA)の効果について検討。
・非虚血性CRVOで、3ヶ月以上経過観察でき、視力が20/50以下の連続113例につき、L-CRA58例、通常の治療55例に振り分けた。
18ヵ月後の視力と、網膜虚血や不利益な症状の発現につき検討。
・治療はArgonレーザーで乳頭から2-5DD以内に50μm0.1秒露光、3.5-6.0Wで、1発目は静脈縁に行いBruch膜破綻を狙い、2発目は静脈縁上に行い静脈壁破綻を狙った。
・静脈縁が破壊されなかったときはYAGレーザ―で2.0-4.0mJでその静脈縁上を1発照射した。
・吻合ができなかった場合は、2か月後に同様の治療を行い、最高3回まで行った。
L-CRAを試みた55例の内、42(76.4%)で吻合ができた。
・吻合形成例では18か月後にはコントロール眼よりETDRS Chart11.7文字視力改善が得られた(p=0.004)
・虚血性CRVOへの移行はコントロール眼の20.8%、治療眼の9.6%で起こった(p=0.33)。
・治療眼の内、吻合が形成された群では虚血性CRVOへの移行は4.9%であった(p=0.03)
L-CRAの部位に新生血管の発現は、10/55(18.2%)であり、黄斑牽引あるいは遷延性硝子体の為に硝子体手術が必要になった例は5/55(9.1%)であったが、注意深い経過観察と、早期の対応によって副作用は克服できる。
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眼瞼弛緩症候群と睡眠時無呼吸症候群

The associations of floppy eyelid syndrome: a case control study.
Ezra DG et al
UK)
Ophthalmology 117(4): 831-8, 2010
・眼瞼弛緩症候群(FES)と円錐角膜、睡眠時無呼吸症候群(OSAHS)との関連を調べた。
FES102例と、コントロールとして年齢、性、BMIをマッチさせた糖尿病網膜症102例を比較した。
FESと有意に相関していたのは、OSAHS(p=0.0008)、円錐角膜(p<0.0001)、睫毛下垂(p<0.0001)、皮膚弛緩(p=0.02) 眼角の緩み(p=0.02)、上眼瞼の弛緩(p=0.001)、眼瞼の開き具合(p=0.004)、眼瞼挙筋機能(p=0.005)であった。
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経結膜25G硝子体手術時の細菌汚染の危険性
Bacterial contamination of the vitreous cavity associated with transconjunctival 25-gauge microincision vitrectomy surgery.
Tominaga A et al
(大阪大)
Ophthalmology 117(4): 811-7, 2010
・経結膜25G小切開硝子体手術(MIVS)と従来の20G硝子体手術(PPV)とで、硝子体腔の細菌汚染率を検討した。
8181眼を2方法にランダムに割り振り、結膜嚢培養を術前の0.5%moxifloxacin点眼をする前と後、硝子体液を手術の開始時と終了時に採取した。
25G MIVS40眼、20G PPV41眼で、それぞれの細菌分離陽性率は 77.5%, 62.3%, 22.5%, 0%と、82.9%, 63.4%, 2.4%, 0%であった。
・両群とも抗生剤点眼後は有意に減少(p<0.001)
・硝子体液では、開始直後では MIVS群で有意に高かった(p=0.007)
・多変量解析では、OR=11.27 95%CI=1.31-96.79 p=0.027、となり、MIVS群で細菌汚染が高くなっていた。
P acnesがその80%を占めており、硝子体液からは最も頻繁に検出された。
25G trocarシステムでは結膜嚢細菌が硝子体内へ入るが、術中に殆どの場合は消失している。
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眼内への microplasmin注入の後部硝子体剥離効果
A placebo-controlled trial of microplasmin intravitreous injection to facilitate posterior vitreous detachment before vitrectomy.
Benz MS et al
TX USA)
Ophthalmology 117(4): 791-7, 2010
・硝子体手術を予定した患者に対して、術前の硝子体内microplasmin注入の安全性と効果について検討。
Phase 2, multicenter, double-masked clinical trialである。
・黄斑硝子体牽引あるいは黄斑円孔での手術予定患者125例である。
placebo(n=30)、Microplasmin (25μg:n=2975μg:n=33125μg/100μl:n=32)PPVを予定した7日前に硝子体内注入し、状態が改善したら手術は中止した。
・注入後7日目の全PVDの比率は、それぞれ、10%, 14%, 21%, 31%であった。
・注入後7日目までにPVDが進展した比率は、7%, 21%, 21%, 28%であり、125μgではplaceboより有意にPVDが進展していた(p=0.04)
35日で、PPVが不要になった率は、3%, 10%, 15%, 31%180日目では 3%, 7%, 15%, 28%であった。
35日目と180日目でPPVを中止した比率は、125μgplaceboとの間に、有意差があった(p<0.01, p=0.01)
125μg注入で黄斑硝子体牽引、黄斑円孔が手術せずに治癒した比率は、35日目では 3/11, 7/20例で、180日目では 3/11, 6/20例であった。
125μgMicroplasmin硝子体内注入はPVDを進展させ、硝子体手術を不必要にさせることもできる。
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非接触広角(200)眼底カメラ
Ultra wide-field angiographic characteristics of branch retinal and hemicentral retinal vein occlusion.
Prasad PS et al
CA USA)
Ophthalmology 117(4): 780-4, 2010
7880眼のBRVOhemicentral RVOの周辺部の血管撮影を行った。
・用いた眼底カメラは、Optos C200 MA scanning laser ophthalmoscope (Optos PLC, Dunfermline, UK)で、非接触型で、200度迄の眼底検査ができるものである
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喫煙はぶどう膜炎のリスクファクターになるか

Cigarette smoking as a risk factor for uveitis.
Lin P et al
CA USA)
Ophthalmology 117(3
: 585- 90, 2010
Proctor Foundationで眼内炎症で経過を見ている2002-2009年の564名について、同時期の患者564名と比較検討した。
・喫煙者の眼内炎症を持っている比率は、喫煙歴のない人の2.2(95%CI=1.7-3.0 p<0.001)であった。
・ぶどう膜炎のタイプごとに分けると、前部ぶどう膜炎ではOR=1.7(95%CI=1.2-2.4 p=0.002)、中間部ぶどう膜炎では OR=3.2(95%CI=1.3-7.9 p=0.014)、後眼部ぶどう膜炎では OR=3.2(95%CI=1.3-7.9 p=0.014)、汎ぶどう膜炎ではOR=3.9(95%CI=2.4-6.1 p<0.001)であった。
・汎ぶどう膜炎でCMEのある人ではOR=8.0(95%CI=3.3-19.5 p<0.001)CMEのない人ではOR=3.1 (95%CI= 1.8-5.2 p<0.001)であった。
・中間部ぶどう膜炎でCMEのある人ではOR=8.4(95%CI=2.5-28.8 p<0.001)CMEのない人ではOR=1.5(95%CI=0.6-3.8 p=0.342)であった。
・感染性ぶどう膜炎ではOR=4.5(95%CI=2.3-9.0 p<0.001)、非感染性ぶどう膜炎ではOR=2.1(95%CI=1.6-2.8 p<0.001)
・このことはぶどう膜炎の喫煙者に喫煙をやめさせる大きな理由になりうる。
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PASCAL
光凝固装置の組織所見
In vivo retinal morphology after grid laser treatment in diabetic macular edema.
Bolz M et al
Austria)
Ophthalmology 117(3
: 538- 44, 2010
DMEの人の初回光凝固をPASCALでグリッド凝固を行う前と凝固1日目のOCT所見を13名で検討した。
・凝固1日目には網膜外層(RPE層、視細胞層PRL、外顆粒層ONL)のみに形態的な変化が見られた。
・凝固斑は矢状ではなく、ONLを斜めに横切って外境界膜に入り、そこからは矢状(垂直)に方向を変えてPRLRPEに入っていた。
・また、中心網膜厚の減少、殊にPRLの減少も引き起こしていた。
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糖尿病でない人の網膜症について
Retinopathy in persons without diabetes. The Handan Eye Study.
Peng XY et al
China)
Ophthalmology 117(3
: 531- 7, 2010
・中国河北省の田園地域で糖尿病のない人の網膜症について検討した。
30歳以上のハン族の6,830名で調査した。
・空腹時血糖が7.0mmol/l以上、糖尿病薬を内服している、あるいは糖尿病と診断された人をDMと定義。
DMでない人で網膜症のある人は13.6%(95%CI=12.6-14.6%)あった。
・網膜症のリスクファクターは年齢(OR=1.02 95%CI=1.01-1.03 1歳増加する毎に)、男性(OR=1.27 95%CI=1.08-1.49)、空腹時血糖(OR=1.30 95%CI=1.11-1.53 mmol/l増加毎に)、収縮時血圧(OR=1.15 95%CI=1.05-1.27 10mmHg増加毎に)、拡張期血圧(OR=1.16 95%CI=1.09-1.22 10mmHg増加毎に)
・このことは、初期の毛細血管症は血糖や血圧が正常値上限で既に発生していることを示している
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近視眼は糖尿病網膜症になりにくいか?
Are myopic eyes less likely to have diabetic retinopathy?
Lim LS et al
Singapore)
Ophthalmology 117(3
: 524- 30, 2010
・随時血糖が11.1mmol/l以上、糖尿病薬を内服している、あるいは糖尿病と診断された人をDMと定義した。
・球面屈折度(SE)はオートレフケラトと自覚屈折度で決め、眼軸長と前房深度はIOLMasterで測定した。
3280名の内、DMと診断された629名で解析した。
・多変量解析では、遠視(>0.5D)1.0とした場合、正視(0.5以内)、軽度近視(-3D以内)、中等度近視(-3D越え)では、網膜症ありは、0.80(95%CI=0.61-1.06)0.66(0.45-0.95)0.59(0.32-1.07)で、trendp=0.009
・中等度網膜症は、0.69(0.40-1.18)0.60(0.30-1.19)0.18(0.03-1.18)で、trendp=0.015
・重症網膜症は、0.47(0.23-0.98)0.44(0.18-1.12)、データなしで、trendp=0.052であった。
・眼軸長が1mm増加するごとに、網膜症ありは0.86(0.75-0.99 p=0.041)、中等度網膜症は0.80(0.62-1.05 p=0.108)、重症網膜症は0.63(0.40-0.99 p=0.044)となった。
・近視があり、眼軸長の長い人は糖尿病網膜症のリスクは低くなっていた。
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慢性腎疾患と眼圧
Chronic kidney disease and intraocular pressure. The Singapore Malay Eye Study.
Nongpiur ME et al
Singapore)
Ophthalmology 117(3
: 477- 83, 2010
Singaporeのマレー人の40-79歳の成人3,280名について、慢性腎疾患(CKD)と眼圧との関連を調べた。
・糸球体瀘過量(eGFR)と微量アルビミン尿を測定し、eGFR60ml/min/1.73m2以下、あるいは微量アルブミン尿(+)、尿アルブミン-クレアチニン比が男で17mg/g以上、女で25mg/g以上をCKDと診断した。
・全体ではCKD27.92%、緑内障は4.5%で、眼圧は15.41±3.7mmHgであった。
・年齢、性で補正した後の眼圧はCKDでは15.8と、CKD以外の15.3に比較して高かった(p<0.0001)
・眼圧はeGFRが低い群で高かった(p<0.001)
・多変量回帰分析では、CKDでは平均眼圧はCKDのない人より0.305mmHg高かったが、CKDと緑内障とは相関がなかった。
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緑内障に対するSimvastatin内服治療
Simvastatin and disease stabilization in normal tension glaucoma: a cohort study.
Leung DYL t al
Hong Kong)
Ophthalmology 117(3
: 471- 6, 2010
NTGで、Simvastatin内服者では視野進行が止まるかどうかを検討。
・中国人の256256眼のNTGで検討した。
・年齢、性、未治療下眼圧、視野状態、乳頭の垂直C/D比、中心角膜厚をマッチングさせた、Simvastatin内服群31例と、非内服群225例で比較した。
Simvastatin(+)群で高コレステロール血漿、高血圧、虚血性心疾患が多かった。
36か月の経過観察で、121(47.3%)で平均-0.30dB/年の視野の進行があった。
Simvastatin(+)例は、視野進行例121例中8(6.6%)、視野非進行例135例中23(17.0%)であった(p=0.011)
・ロジスティック回帰で視野進行のリスクを検討すると、乳頭出血はRR=3.26(95%CI=1.21-8.76 p=0.019)、脳血管障害はRR=2.28(95%CI=1.03-5.06 p=0.043)10歳年齢アップはRR=1.38(95%CI=1.08-1.76 p=0.009)であったのに対し、Simvastatin内服はRR=0.36(95%CI=0.14-0.91 p=0.030)であり、Simvastatin内服はNTGで視野進行を阻止する因子として有効であることがわかった
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ホルモン補充療法と白内障の発症率
Hormone replacement therapy in relation to risk of cataract extraction. A prospective study of women.
Lindblad BE et al
Sweden)
Ophthalmology 117(3
: 424- 30, 2010
・閉経後の女性において、ホルモン補充療法(HRT)と白内障手術の罹患率との関連を検討した。
49-83歳の閉経後女性30,861で検討。98か月の間の4,324例の白内障手術で、HRTではHRTを受けていない人より、白内障手術率は14%多かった(RR:rate ratiol=1.14 95%CI=1.07-1.21)
・現在HRTを受けている人では18%多かった(RR=1.18 95%CI=1.10-1.26)
HRT期間と白内障手術率との間には関連があった(p=0.006)
・現在10年以上HRTを受けている人では、多変量RR=1.2095%CC=1.06-1.36 p=0.001)
・アルコールを日に13g(ワイン1杯、ビール1本程度)以上摂取する人では、現在HRTを受けている人は、HRT受けずアルコール摂取しない人に比較し、42%多かった(RR=1.42 95%CI=1.11-1.80)
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緑内障における篩状板圧の再検討

Cerebrospinal fluid pressure in glaucoma. A prospective study.
Ren R et al
China)
Ophthalmology 117(2): 259-66, 2010
・開放隅角緑内障の43(NTG:14例、POAG:29)と緑内障のない71例で脳脊髄圧(CSF-P)を検討した。
CSF-Pは正常眼圧緑内障群(9.5±2.2mmHg)では、POAG(11.7±2.7mmHg)や、コントロール群(12.9±1.9mmHg)よりも有意に低かった(p<0.001)
・篩状板圧差(IOPCSF)は正常眼圧緑内障群(6.6±3.6mmHg)POAG(12.5±4.1mmHg)では、コントロール群(1.4±1.7mmHg)よりも有意に高かった(p<0.001)
・緑内障性視野欠損の程度(dB表示)は、CSF-Pの高さと負の相関があり、篩状板圧差と正の相関があった。
・緑内障、非緑内障眼104例全部で、篩状板圧差とdB表示の視野欠損値の相関を見ると、相関係数0.69p<0.001となった。
・コントロール群ではCSF-Pは収縮期血圧(p=0.04)、眼圧(p<0.001)と有意に相関があったが、篩状板圧差は血圧とは相関がなかった(p=0.97)
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LASIK
術後の感染性角膜炎
Infectious keratitis in 204,586 LASIK procedures.
Llovet F et al
Spain)
Ophthalmology 117(2): 232-8, 2010
SpainLASIK施設Baviera20029月から20085月までに行った107,613204,586眼のLASIK手術のレコードを調べたところ、感染性角膜炎は6372(0.035%)にみられた。
・感染の発症は術後7日以内に62.5%が発症していた。
・培養をとった54例の内、21例で菌が検出された。
9例が表皮ブ菌で最も多かった。
・感染直後に、54例でフラップを持ち上げて抗生剤で洗浄した。
・抗生剤点眼だけで加療した18例のうち10例では後にフラップを持ち上げての洗浄が必要となった。
1例ではフラップ壊死のためにフラップを切除した。
・最終的な最良視力は38(52.7%)1.0以上、67(93.05%)0.5以上、5(6.94%)0.5未満であった。
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強膜内陥術後の前房深度

Anterior chamber depth is significantly decreased after scleral buckling surgery.
Goezinne F et al
Netherlands)
Ophthalmology 117(1): 79-85, 2010
・裂孔原性網膜剥離の38眼に輪状締結と強膜内陥を行い、前房深度と眼軸長を、術前、術後1週、136912ヶ月後に測定した。
38眼全部で、前房深度は有意に減少(前3.22±0.75mm、翌日2.78±0.711週間目2.99±0.701か月後3.05±0.67、3M3.07±0.68、6M3.09±0.71、9M3.08±0.701年後3.16±0.81で、9か月目までは有意に浅くなっており、1年目で元に戻っていた。
・眼軸長は術前24.9±1.5mmで、術後、全ての観察期で、眼軸長が2.6±1.2D(0.75D4.75D)延長していた。

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Ophthalmology
 116巻 (1号~12号)、2009

白内障術後眼内炎の集団発生
An outbreak of post-cataract suregery endophthalmitis caused by psudomonas aeruginosa.
Pinna A et al
Italy)
Ophthalmology  116(12): 2321  6, 2009
Indiaのある病院で2008/2/232008/4/2迄の間に白内障術後の術後眼内炎が20例発生し、全例から psudomonaa aeruginosaが検出された。
・検出菌は全株、多剤耐性で、6株は空調機から検出された菌と94%のsimilarityがあった。
10例は眼球摘出あるいは眼球癆となった。
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狭隅角眼における眼圧の日内変動
Diurnal intraocular pressure fluctuation and associated risk factors in eyes with angle closure.
Baskaran M et al
Singapore)
Ophthalmology  116(12): 2300  4, 2009
・アジア人(89%が中国人で、女性は61%)の9898眼の閉塞隅角眼(32例のPAC suspects34眼のPAC32眼のPACG)と2121眼の正常コントロール眼で、眼圧変動を測定した。
・全ての閉塞隅角眼は事前にレーザー虹彩切開を受けているが、点眼治療などの開始前の症例である。
8:0017:00の間に1時間おきに眼圧測定を行い、年齢、PASの広さ、中心角膜厚、垂直C/D比、自動視野計の pattern SDとの関連を調べた。
・眼圧変動はPACG(5.4±2.4)PAC(4.5±2.3)で有意に高かった(p=0.005PACS3.7±1.2、正常:3.8±1.1)。また眼圧最高値は早朝であった。
PACGPAC群では、PACS+正常群よりも3mmHg以上の眼圧変動が起こる確率は2倍以上であった(OR=2.38; 95%CI=1.1-5.1; p=0.025)
・眼圧変動が大きいことは、PASの範囲(r=0.37 p=0.0001)、視野のPSDr=0.34 p=0.0002)と関連していた。
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斜視と弱視の有病率について
Prevalence of amblyopia and strabismus in white and african american children aged 6 through 71 months. The Baltimore Pediatric Eye Disease Study.
Friedman DS et al
MA USA)
Ophthalmology  116(11): 2128  34, 2009
・白人とAfrican Americanで、6か月から71カ月の小児の斜視の有病率、30か月から71カ月の小児の弱視の有病率を検討した。
Baltimore6か月から71カ月の対象者は4132名で、2546(62%)を検査した。
・明らかな斜視はwhite3.3%、African2.1%で、whiteが多かった(relative prevalence RP=1.61: 95%CI=0.97-2.66)
・両群とも内斜視と外斜視の比率はほぼ半々であった。
6か月から11カ月では、84名のwhiteの中に1名斜視が見つかっただけであったが、60か月から71カ月では、斜視の比率は高く、white5.8%、African2.9%に見られ、whiteで多かった(RP=2.05: 95%CI=0.79-5.27)
・弱視は白人の12(1.8%)African7(0.8%)で、PR=2.05; 95%CI=0.88-5.62であった。
・両眼弱視は1名であった。
・このことから、全米で、6-71か月の小児の667,000例が斜視で、30-71か月の小児の271,000例が弱視であろう。
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結膜弛緩症と結膜下出血
Subconjunctival hemorrhage and conjunctivochalasis.
Mimura T et al
(東大)
Ophthalmology  116(10): 1880  6, 2009
・結膜下出血(SCH)と結膜弛緩症(CCh)との関連を調べた。
SCH41歳から94歳までの104例と、年齢と性別をマッチさせた120例で検討した。
SCH8方向で調査し、CChは、鼻側、中央、耳側で調査した。
CChGrade0から4に分類。0:皺襞がない。1:1本の小さな皺襞。2:2本以上の皺襞があるが、涙液メニスカスよりは低い。3:複数の皺襞があり、涙液メニスカスよりも高い。
CChgradeは、SCHでは正常者よりも鼻側、中央、耳側のいずれも有意に高かった。
・下向きあるいは指で押した時のCChの変化や、表層点状角膜症の頻度はSCH患者で、正常者よりも有意に大きかった。
SCHの発生象限数や各領域でのSCHの存在はCChに関連したパラメータと有意に相関していた(p<0.05)。
・これらの事から、CChSCHの発生に重要な役割を果たしているだろうと考えた
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ルセンティス硝子体内注入の網膜動脈径に与える影響
Intravitreal ranibuzumab may induce retinal arteriolar vasoconstriction in patients with neovascular age-related macular degeneration.
Papadopoulou DN et al(Switzerland)
Ophthalmology 116(9): 1755-61, 2009
・初回治療の新生血管AMD 11眼に対して、硝子体内ranibizumab(Lucentis)注入の網膜血管径に及ぼす影響について検討した。
・全眼で、3回のmonthly 注入を行い、retinal vessel analyzer(RVA)を用いて、in vivoで視神経乳頭から2乳頭径以内の網膜血管径を、初回注入前と、各回の注入後、7日目と30日目に測定した。
・注入後30日目の網膜血管径は、1,2,3回目の注入後、8.1±3.2%, 11.5±4.4%, 17.6±7.4%減少した(いずれも、p<0.01)が、網膜動脈圧(MAP)に変化はなかった。
・3回目の注入30日目の視力BCVAは ETDRS letterで 6.5±4.9上昇し、中心網膜厚は91±122μm減少した。この結果は、ranibizumab注入によって網膜動脈血管が収縮していることを示している
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弱視眼の黄斑部RNFLは厚いのか
Macular and nerve fiber layer thickness in amblyopia.
The Sydney Childhood Eye Study.
Huynh SC et al(Australia)
Ophthalmology 116(9): 1604-9, 2009
・34の小学校(中間年齢6歳:1395名)、21の中学校(中間年齢12歳:2134名)の3529名の生徒で調査した。
・弱視とは特に病変がなくて視力が0.3logMAR(0.5)未満、不同視とは両眼の屈折度が1D以上と定義し、黄斑部と乳頭周囲のRNFL厚みを測定した。
・弱視眼は健眼よりも5.0μm(95%CI=0.1-9.9)、正常者よりも10μm程度、中心窩RNFLは厚かった(いずれも p<0.05)。
・これは12歳児(4.2μm)よりも、6歳児(6.9μm)で顕著であった。
・視神経乳頭周囲のRNFLは、弱視眼、健眼、正常眼で有意差はなかった
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黄斑円孔手術時の自己血液の効果
Blood-assisted internal limiting membrane peeling for macular hole repair.
Lai CC et al
Taiwan)
Ophthalmology 116(8): 1525-30, 2009
・黄斑円孔手術時に、ヘパリン化された自己全血を黄斑部に塗布し、薄い一層を残して除去。大変有用であった
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黄斑前膜の複数回剥離
Double staining with brilliant blue G and double peeling for epiretinal membranes.
Shimada H et al
(日大駿河台)
Ophthalmology 116(7): 1370-6, 2009
246例の連続するERM剥離硝子体手術例について、黄斑前膜の2回剥離について検討。
246例の内、104例はICGを用いてILMの1回剥離を行い、その他の例は、BBGを用いてILM2回剥離を行った。
・その内訳は、初回剥離時には、46例は染色なしで剥離、42例はtriamcinolone下で剥離、54例はBBG染色下で剥離である。
ERM再発率は全体で16.3%(17)で、再手術率は、1回剥離群では5.8%(6)2回剥離群では0%であった。
ERM再発率は2回剥離群で有意に少なかったが、術後視力は2群間で差はなかった。
2回剥離群内では、ILMが残っていた比率の一番低かったのはBBG染色群で、39%(21/54眼)であった
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硝子体内へ注入したケナコルトのクリアランス
Triamcinolone acetonide concentration of aqueous humor after decanted 20-mg intravitreal injection.
Cheng L et al
CA USA)
Ophthalmology 116(7): 1356-9, 2009
710眼で、triamcinolone 20mgを硝子体内へ注入し、1ヶ月間隔で5μlの前房水を採取し、濃度を測定した。
TAの半減期は29.6日で、クリアランス係数は0.0234(1/日)であった。
・外挿した前房内最大濃度は3312ng/mlであった。
20mgTAの硝子体内注射後、前房内での治療可能濃度は150日であった
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マルファン症候群の調節力
Accommodation measured wit optical coherence tomography in patients with Marfan's syndrome.
Konradson TR et al
Sweden)
Ophthalmology 116(7): 1343-8, 2009
3131眼のマルファン症候群と31眼のコントロール眼とで調節力を比較した。
・マルファン症候群内では、レンズの亜脱臼のある群とない群とでも比較した。
・調節力はVisante OCTを用いて、装置内のターゲットをボケさせ、眼前にマイナスレンズを挿入して自覚的に測定した。
・前房深度、水晶体厚、瞳孔径も同時に測定した。
・群間で調節力、前房深度には差は見られなかった。
・マルファン群では水晶体厚は有意に厚く、瞳孔径は有意に小さかった。
・マルファン群内でのレンズ亜脱臼の有無は影響していなかった
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OCT
と蛍光眼底検査との相関
Correlation between spectral domain optical coherence tomography findings and fluorescein angiography patterns in diabetic macular edema.
Yeung L et al
NY USA)
Ophthalmology 116(6): 1158-67, 2009
SD-OCTFA所見をDM黄斑症で比較検討した。
・両者の所見はよく相関し、OCTでの網膜内層欠損はFSでの無血管野で重篤な虚血部位に相当した
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網膜厚みの年齢変化
Effects of age on optical coherence tomography measurements of healthy retinal nerve fiber layer, macula, and optic nerve head.
Sung KR et al
USA)
Ophthalmology 116(6): 1119-24, 2009
・視神経乳頭周囲の網膜神経線維層RNFL、黄斑部厚、視神経乳頭形状などが年齢によって変化するかどうかをOCTを用いて正常眼124226眼を用いて検討した。
・加齢とともにRNFL厚は薄くなっていたが、耳側(8時から10)では例外で、有意な年齢変化は見られなかった。
・最も大きな加齢変化があったのは下方(-0.36μm/yr)と上方(-0.35μm/yr)RNFLと、1時部(上鼻側:0.45μm/yr)であった。
・黄斑部の厚みは加齢とともに優位に薄くなっており、鼻側部(-0.59μm/yr)で著明であったが、中心窩だけは例外であった。
・乳頭径は加齢変化はなかったが、加齢とともに陥凹面積が有意に増加し、リム領域は有意に減少していた
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生下時体重と緑内障のリスク
Birth weight and optic nerve head parameters.
Samarawichrama C et al
Australia)
Ophthalmology 116(6): 1112-8, 2009
・子宮内での発達のマーカーとして、生下時体重、身長、頭周囲径を用い、視神経乳頭のC/D比などをZeiss Stratus OCTを用いて計測した。
2003年から2005年にかけて、12歳の子供、2134名を調査した。
BMIは体重Kg/(身長mの2乗)とし、低体重児とは生下時体重が2499g以下、未熟児とは在胎週数37週未満とした。
・低体重児は垂直乳頭径が30μm小さく(p=0.009)、陥凹径が44μm大きく(p=0.004)C/D比が0.03大きかった(p<0.0001)
・年齢、性、人種、身長、眼軸長、BMIで補正しても、生下時体重は垂直乳頭径と相関し(0.0133mm/体重1Kg, p=0.04)、垂直陥凹径(-0.0203mm/体重1Kg, p=0.02)や垂直C/D(-0.0136/体重1Kg, p=0.002)とは負の相関があった。
・これらの関連は在胎週数33週未満の未熟児ではみられなかった。
・生下時身長や頭位径が小さい程、C/D比が大きかった。
・このことは胎生期の発達障害は視神経乳頭計測値を悪くし、ひいては、将来の緑内障のリスクを暗示するものである
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糖尿病黄斑浮腫の新知見

Optical coherence tomographic hyperreflective foci. A morphologic sign of lipid extravasation in diabetic macular edema.
Bolz M et al
Austria)
Ophthalmology 116(5): 914-20, 2009
・糖尿病黄斑浮腫をOCTで検査すると、全眼で高反射点が網膜全層にわたってみられたが、この沈着物は赤外での画像でも、眼底写真や細隙灯検査でも、それらが融合しない限り観察できなかった。
・外顆粒層、外網状層の縁ではそれらの集合は硬性白斑として認識されるが、この物質は出血や毛細血管瘤とは関係のないものであり、これらは網膜内毛細血管瘤の壁にみられる。
・これらは溶出した lipoprotein and/or proteinで、DMEでみられる極早期の柵の破綻によるものであろう
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IFIS
の実態について:前眼部OCT所見から
Iris morphologic changes related to
α1-adrenergic receptor antagonists. Implication for intraoperative floppy iris syndrome.
Prata TS et al
NY USA)
Ophthalmology 116(5): 877-81, 2009
・α-1ARA内服者29例とコントロールの22(いずれも、緑内障あるいは緑内障疑い)で、Heidelberg前眼部OCT(<25μ、横20-100μ解像度)を用い、虹彩の耳側水平断を撮影し、以下の項目を検査した。
・虹彩拡張筋部(dilator muscle regionDMR)の虹彩厚み。
・虹彩収縮筋部(sphincter muscle regionSMR)の虹彩厚みと、DMR/SMR比。
・明所視(300 lux)での瞳孔径は2.06±0.52.5±0.6(p=0.001)
SMR473.2±76.5460.5±99.5μm(有意差なし =0.53)。
DMR354.6±83.7446.9±92.6p<0.001)
DMR/SMR比は0.75±0.20.98±0.1p<0.001)
DMR/SMR比は、内服者の63%は正常者の2SD(±0.2295.45%)以下であった。
・多変量解析では、α-1ARA内服期間が長いほど、DMR/SMR比が低下していた(p=0.001 r=0.47)
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眼圧日内変動と視神経乳頭陥凹との関連について
Relationship of the 24-hour pattern of intraocular pressure with optic disc appearance in primary opne-angle glaucoma.
Deokule SP et al
CA USA)
Ophthalmology 116(5): 833-9, 2009
4575眼のPOAGで、眼圧の日内変動と視神経乳頭形状の関連について検討した。
2名の観察者が視神経乳頭陥凹が同心円状か否かを判定した。
・視神経乳頭は、1:局所虚血型(上下部で2時間以内のリム消失)、2: 近視緑内障型(耳側三日月委縮を伴った近視性緑内障性の偏位した乳頭で上下リムが薄い)、3:老人性硬化型(カップが浅く、PPAと脈絡膜萎縮がある)、4:同心円陥凹型(同心円状のカップ拡大があり、リムは正常)に分け、正常型や分類不能型、進行緑内障型はこの検討からは除外した。
・視神経乳頭は、
1:局所虚血型、2:近視緑内障性偏位型、3:老人性硬化型、4:同心円陥凹型に分け、正常型や分類不能型、進行緑内障型はこの検討からは除外した。
・眼圧は昼間は仰臥位と座位で、夜間は仰臥位で測定。
9-16(仕事時間)7-23(活動時間)23-7(夜間)で、眼圧の平均、最高、最低、変動幅を検討した。
40眼が同心円型、35眼が非同心円型に分けられた。
・夜間平均眼圧は、同心円型 24.0±3.8、非同心円型 21.9±1.9で有意差あり(p=0.004)、夜間最高眼圧も 26.0±4.2と、23.7±2.5で有意差あり(p=0.008)
・同心円型乳頭の殆どの最高眼圧は夜間であり、非同心円型乳頭者での最高眼圧が活動時間であるのと対比していた
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小児の近視に対するアトロピン点眼治療の効果
Atropine for the treatment of childhood myopia: effect on myopia progression after cessation of atropine.
Tong L et al
Singapore)
Ophthalmology 116(3): 572-9, 2009
・アトロピン点眼と中止後の近視進行について検討した。
-1.0D-6.0Dで、乱視が-1.5D以下の6歳から12歳の400例で検討。
1%アトロピン点眼かプラセボー点眼を2年間就寝時に片眼のみに点眼し、終了後1年間経過観察した2重盲検試験である。
・測定はcycloplegic自動屈折検査と超音波眼軸長測定である。
・アトロピン点眼終了後の1年間の近視進行度は、アトロピン眼は-1.14±0.80D、プラセボー眼は-0.38±0.39Dで有意差(p<0.0001)であったが、全3年間でみると、アトロピン眼は-4.29±1.67D、プラセボー眼は-5.22±1.38Dで有意(p<0.0001)に近視度は弱かった。
・最終球面等価屈折度はアトロピン眼は-5.00±1.62D、プラセボー眼は-5.28±1.43Dであった。
・全3年間で眼軸長の伸びはアトロピン眼は0.29±0.37、プラセボー眼は0.52±0.45mmで有意差(p<0.0001)
・アトロピン点眼終了後に調節力、近見視力は開始前に戻った
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生下時の季節と高度近視との関連についての再検討
Season of birth, daylight hours at birth, and high myopia.
McMahon G et al
UK)
Ophthalmology 116(3): 468-73, 2009
Mandel(2008)は出生時期、出生時の日照時間が中等度、高度近視と相関があることをイスラエルで報告している。
・これがUKでも適応されるかどうかを検討した。
18歳から100歳の74,459例のオプトメトリー臨床を調査した。
・近視なし(>-0.75D)、軽度(-0.75-2.99D)、中等度(-3.00-5.99D)、高度(<-6.00D)に分け、ロンドンの日照時間はMandelに従って4つのカテゴリーに分けた。
・出生時の時期は高度近視とは有意に相関があったが、軽度、中等度近視ではなかった。
・高度近視は夏秋の出生は冬の出生に比較して有意に多かった。
・夏OR=1.17, 95%CI=1.05-1.30, p=0.006。秋OR=1.16, 95%CI=1.04-1.30, p=0.07
・ただ、この関係は生下後の日照時間というよりは、季節変動のある生理的影響、例えば生下時体重などと関連しているのではないかと考えられた
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コンタクトレンズ装用とマイボーム線機能不全
Contact lens wear is associated with decrease of Meibomian glands.
Arita R et al
(東大)
Ophthalmology 116(3): 379-84, 2009
CL装用者の30%から50%がドライアイ症状を訴え、このCL関連ドライアイの原因としてマイボーム腺機能不全が考えられている。
CL装用者121(M:47,W:74名、年齢31.8±8.0歳)と健康なボランティア137(M:71,W:66名、年齢31.4±15.1歳)で検討。
・非接触 Meibography4段階判定。Meiboscores 0:腺の喪失はない、366%以上の腺が喪失。
・上下左右の眼瞼で判定し、スコアを合計した。
MeiboscoreCL装用者では有意に高かった(p<0.0001)
・装用者=1.75 95%CI=1.47-1.96、非装用者=0.96 95%CI=0.73-1.19で、装用者の平均は正常者の6069歳の群と同じ程度であった
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緑内障の篩板部のOCT検査
Three-dimensional high-speed optical coherence tomography imaging of lamina cribrosa in glaucoma.
Inoue R et al
(京大)
Ophthalmology 116(2): 214-22, 2009
3052眼の緑内障あるいは高眼圧症患者の視神経乳頭と篩状板をスペクトラルOCTで検査し、SD-OCTで測定した篩状板の厚みと自動視野計で測定したMD値との関連を検討した。
・3D像では篩状板は後極に屈曲し、低反射の多くの円形部を持つ、高反射板として検出された。
・篩状板の厚みは190.5±52.7μ(80.5-329.0μ)であり、MD値と有意な相関があった(p<0.001)
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急性緑内障に対する角膜圧迫処置
Corneal indentation in the early management of acute angle closure.
Masselos K et al
Australia)
Ophthalmology 116(1): 25-9, 2009
・急性緑内障78眼について、角膜圧迫 corneal indentation(CI)治療を行った。
・データのある7名中6名について検討した。
CI1966年にForbesが発表しているが、その後、顧みられていない。
・いろいろなものを使って、角膜中心部あるいはやや周辺部を圧迫し、周辺隅角を開放する方法である。
・瞳孔縁が動くのを目安として、30秒押し30秒休む事の繰り返しを34回行う。
・強い痛みを訴えた4名中3名はCI後に痛みは消失。
・平均眼圧下降は20.9mmHg(+1-45)。全例、その後にLIあるいはPEAを行った。
・点眼内服を使用せずにCIを行った3名の平均眼圧下降は21mmHg(20-23mmHg)であった。
・角膜の透明性が得られ、次の治療が可能になるCIは簡易で有効な眼圧下降手段である

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