麻酔と切開の方法

さまざまな目の病気について、
その内容や治療方法などをご紹介します。

麻酔について

 黒目と白目の間の境界部(輪部)の7~8ミリ後方の結膜下に麻酔薬を注入する「テノン嚢下麻酔」や、「前房内麻酔」といって、眼内に麻酔薬を注入して痛みを取る方法を用いています。

 「テノン嚢下麻酔」の効果は強く、以前、よく行なわれていた皮膚の上から行う「球後麻酔」に匹敵しますが、「球後麻酔」の様な注射時の痛みが少ないのが利点です。「テノン嚢下麻酔」は結膜下に出血することがありますが、これも2~3週間後には自然に吸収されますので、心配はありません。

 また、白内障手術の場合のように、手術時の疼痛が少ない手術では、「点眼麻酔」といって、麻酔薬を点眼するだけで手術を行うこともできます。出血しやすい内服薬を服用中の方や、その他の理由で出血を避けたい場合にはこの「前房内麻酔」や「点眼麻酔」を行っておりますので、お知らせください。

 当院では安定剤を少量、使用していますので、手術後も眠気が残る場合がありますが、数時間で元に戻ります。

切開方法

切開には、2つの方法があります。

■角膜切開と強角膜切開

 いずれも、角膜(黒目)と結膜(白目)の境界部を約2.5ミリ幅で層状に切開します。このような層状構造を作ることによって切開創に自己閉鎖弁としての機能を持たせることができます。創口が小さいので縫合する必要はなく、手術終了時には眼内の圧力によって自然に閉鎖します。この方法を「自己閉鎖(強)角膜切開法」といいます。

 「強角膜切開」では、白目(結膜)の部分から切開を入れますので、結膜の下に出血(結膜下出血)が起こり、手術後、結膜の部分が赤くなってしまう場合があります。2~3週間後には自然に吸収されますので、心配はありませんが、この結膜下出血は、角膜に直接、切開創を作る「角膜切開」を行うことによって避けることができます。

 「強角膜切開」は「角膜切開」よりも切開部が角膜の中心部から多少離れているため、術後の乱視の発生がやや少ない可能性があると言われていますが、術後の結膜下出血を避けたい場合や、心臓病などでワーファリンやエリキュース、プラザキサ、イグザレルト、リクシアナ等の抗凝固剤を使用しておられ、術前も中止できない場合などでは「角膜切開」が良い適応になりますので、お申し出ください。

  • クレジットカードが使用できます
  • 採用情報
  • 眼科ジャーナル

ページの先頭へ