硝子体手術

さまざまな目の病気について、
その内容や治療方法などをご紹介します。

手術の対象

硝子体手術は、寒天のような硝子体を切除する方法で、この15年ほどで一般化してきた手術です。

  • 糖尿病や、網膜血管が詰まる網膜静脈閉塞症の後に起こる硝子体出血
  • 細菌や真菌による感染性眼内炎
  • ぶどう膜炎によって強い濁りを起こす硝子体混濁
  • 網膜の裂孔が深い所にあって、通常の方法では手術がむずかしい網膜剥離
  • 網膜の真ん中の黄斑部に穴があいた黄斑円孔
  • 網膜の前に薄い膜ができて網膜がひっぱられ視力が低下する網膜前線維症(黄斑前膜)
  • 網膜の下にある出血

手術方法

眼球に灌流(かんりゅう)液を注入しながら、網膜を引っ張っている硝子体を取り除きます。網膜の前に薄い膜がはっている場合は、その膜をはがして切り取ります。必要な場合には、眼内にレーザー光凝固を行います。

網膜剥離手術の場合には、空気を注入し、空気の浮力を利用して、はがれた網膜を元に戻します。必要に応じて、特殊なガスやシリコンオイルなどとも置きかえます。

空気なら1週間、特殊ガスでは約2週間〜6週間で吸収されます。眼内にガスが入っている場合には、うつぶせや横向きなど特殊な体位が必要になります。仰向けの体位で休むと、空気やガスが水晶体に長時間触れるため白内障を招きます。ガス白内障といい、ある程度、元に戻りますが、なるべく避けましょう。

手術後は…

黄斑円孔手術の場合にも、特殊なガスを眼内に注入しますので、手術後にうつぶせ姿勢が必要になります。
黄斑前線維症(黄斑前膜)の場合は、通常は眼内へはガスは注入しませんが、手術中に黄斑部に円孔が開いてしまうことが稀にありますので、その際は、眼内へ特殊なガスを注入することが必要になります。

シリコンオイルについて

重症な網膜剥離で、網膜裂孔が大きな場合などには、眼内にシリコンオイルを注入する場合も稀にあります。
シリコンオイルの場合は、特殊ガスを注入した場合とは違い、手術後の体位を考えなくてもよく、白内障の心配もほとんどありませんが、自然には吸収されませんので、約3〜6ヶ月をめどにシリコンオイルを抜き取る手術が必要になります。
シリコンオイルが入っている間は、シリコンオイルの屈折のために、かなり遠視の状態になっています。シリコンオイルを抜き取ると、また元に戻りますので、メガネの再調整はシリコンオイルを抜去するまで待った方がよいでしょう。

硝子体手術は、非常に細かい手術です。頭や目を、なるべく動かさないようお願いします。
麻酔薬を少し強めに使いますが、痛みがあったり咳の出るような場合は、早めに合図をしてください。

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