斜視・弱視

さまざまな目の病気について、
その内容や治療方法などをご紹介します。

斜視

斜視とは

本来、左右の眼はいつも連動し、何かを見るときにはそこに両眼の視線が向きます。これは物を立体的に見るためにも重要です。しかし、この働きがうまくできず、左右の眼の向きが一致しない状態を斜視といいます。

原因

斜視の原因はいろいろありますが、主に以下のようなものがあります。

  1. 両眼の視線を合わせる脳のはたらきに問題があるとき
  2. 眼を動かす筋肉に問題があるとき
  3. 強い遠視があるために強いピント調節が必要となり、その影響で必要以上に眼が寄る
  4. 片方、あるいは両目が良く見えないと、その眼が物を良く見る努力をしないために対象物や正面を向かない

治療方法

手術で治療する方法と手術以外で治療する方法とがあります。
これらは斜視の原因、年齢、治療の目的などで異なります。

■治療の目的

  1. 眼の位置のずれを矯正する
  2. 視力の改善や発育を助ける
  3. 両眼でものを見たり、立体的にものを見たりする働きを得る

特に、子供の場合、斜視の状態を放っておくと、物を見る力が発育せず、弱視になったり、両眼を同時に使う立体感を感じなくなったりします。これらは小児期の物を見る力が発育している時期に治療をしなければ効果が得られにくいため、早期の受診・治療が必要になります。

手術では眼を動かす筋肉の位置をずらしたり短くしたりして、眼球を正常な位置に近づけます。手術以外の方法としては、眼鏡やコンタクトによる屈折異常の矯正、プリズム眼鏡の使用、両眼で物をみる訓練などが挙げられます。

弱視(=医学的弱視)

弱視とは

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ明るさや物影がわかる程度の視力しかありません。光を感じる網膜から脳細胞へと刺激を伝えて映像にする仕組みがまだ育っていないからです。やがてものの形がわかるようになり、次第に細かいものも見えるようになり、6歳くらいになると大人と同じくらいの視力へと成長していきます。

これらは毎日ものを見る事によって、網膜から脳の神経に刺激が伝わって行くことで少しずつ成長していきます。
視力が発達する乳幼児期に、何らかの理由によって眼の発達を促す刺激が与えられず、視力の発達が妨げられた状態を弱視といいます。

原因

弱視の原因にはいくつかあります。

  1. 強い遠視があるため、網膜に鮮明な像が映らず視力が発達しない
  2. 左右の眼の屈折度(眼鏡の度数)が極端に違い(不同視といいます)、度の強いほうの眼が使われなくなり視力が発達しない
  3. 何らかの理由(先天白内障や角膜混濁、眼瞼下垂など)で映像が網膜に届く前に遮られた状態が続くと、物をみる刺激が来なくなり視力が発達しない

    眼帯が原因で弱視が引き起こされる場合もあります。子どもには安易に眼帯をさせないよう注意が必要です。

  4. 斜視があり、いつも同じ方の眼が正面や対象物を向いていないと、ずれているほうの眼が使われなくなり、視力が発達しない

治療方法

治療にはまず眼鏡の装用を行います。
3.が原因であれば、手術などで早急にその原因を取り除きましょう。
4.が原因であれば、必要に応じて斜視の手術や治療を行います。
片眼の弱視であれば、見えるほうの眼をアイパッチなどで隠し、弱視眼を無理やり使わせるように訓練します。

これは必ず医師の指示のもとで行ってください。度を越すと見えるほうの眼の視力まで低下してしまうことがあります。

これらの治療は、眼が発達している乳幼児期に行わなければ大きな効果が得られにくくなります。早期発見、早期受診、早期治療が重要です。

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