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American Journal of Ophthalmology

2012
154巻

国内の緑内障患者の中でのうつ病の流行と予測

American Journal of Ophthalmology 154巻(3号)2012

Prevalence and Predictors of Depression Among Participants With Glaucoma in a Nationally Representative Population Sample
SOPHIA Y. Wang et al (California ,SanFrancisco)
Am J Ophthalmol 2012 ;154 :436-444
・緑内障患者の中でのうつ病の流行と危険因子、うつ病に対する緑内障の意味を予測する。
・40才以上の6,760名。視力、眼底写真、視野で視機能を計測し、うつ病の有無は面談で決定。緑内障のあるうつ病は10.9%、無しでのうつ病は6.9%。人口統計学に則して、緑内障の存在は、明らかにうつ病の要因となっていた。
・自己回答では見づらさとうつ病は関係があったが、実際測定する視力、垂直断のCD比、視野欠損は、うつ病と無関係であった。緑内障患者の中で、視機能と緑内障の重症度はうつ病の予測にはならないが、一方、見づらいという自覚がうつ病につながる。ゆえに、患者自身の主体的な病気の捉え方こそが客観的な緑内障の重症度の測定よりもうつ病につながると結論づけられる。(YM)

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