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その他のジャーナル

2019
12巻

星状神経節光線療法による視神経乳頭・篩状板領域の血流改善効果

その他のジャーナル 12巻 (8号) 2019

星状神経節光線療法による視神経乳頭・篩状板領域の血流改善効果
森茂(長崎)
眼臨紀 12(8): 604-608, 2019
・東京医研製スーパーライザー1800mW(波長600-1600nm)を用いて星状神経節光線療法SGLを行った。
・OCTAで篩状板部を検査すると、15分後には篩状板部、殊に下側と耳側の血流量が増加しており、SGLが正常眼圧緑内障などでは有効な治療法になりうることを示している。(TY)

2019
60巻

NAIONと緑内障での前篩状板と乳頭rimの違い

その他のジャーナル 60巻 (7号) 2019

Difference in Topographic Pattern of Prelaminar and Neuroretinal Rim Thinning Between Nonarteritic Anterior Ischemic Optic Neuropathy and Glaucoma
Eun Jung Lee, et al (Korea)
Invest Ophthalmol Vis Sci 60(7):2461-67, 2019
NAION(A群)、NTG(B群)、Control(C群)各12眼で視神経乳頭断面24枚のEDIOCTから最も乳頭リムが薄い断面を選び各パラメータを計測
NFLの障害側はA群が上方11眼、B群が下方11眼であったが、他の背景因子に有意差なし
BMO-MRW,BMO-HRW、屈曲点での水平厚、中心部の前篩状板組織はA群で有意に厚かった
乳頭リム厚は屈曲点で最大の差を認めた
HVratio(BMO-HRW/BMO-VRWで定義)はA群1.63、B群0.83、C群1.06であった
前篩状板組織の菲薄化はNAIONとNTGで異なり診断に有用となる可能性(MM)

2019
60巻

POAGにおけるビタミンB3欠乏

その他のジャーナル 60巻 (7号) 2019

Nicotinamide Deficiency in Primary Open-Angle Glaucoma
Judith Kouassi Nzoughet, et al(Frace)
Invest Ophthalmol Vis Sci 60(7), 2509-2514:2019
視神経は眼内では無髄のためたくさんのエネルギーを要するが、緑内障でミトコンドリアの機能不全が生じているのかという疑問がある。
マウスの高眼圧緑内障モデルでミトコンドリアの機能不全が示され、網膜での酸化還元反応の補酵素であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチドレベルの低下と、その前駆体であるニコチンアミドを高容量経口摂取することで、構造的機能的にRGCの減少を防止したとの報告あり。
水溶性のニコチンアミド(ビタミンB3)は欠乏すると下痢、皮膚炎、認知症を来たし死に至るペラグラをきたす。
まず34例のPOAGと30例のコントロールでnontargeted metabolomics studyを実施、その中でニコチンアミドの欠乏を見つけた。
その後second cohortとして20例のPOAGと15例のコントロールでニコチンアミドをターゲットとして調査した。
二つの集団の背景、採血時間帯には有意差無し
ビタミンB3は高脂血症の治療に使われるが、調査集団で該当するものはいなかった
結果
中央値
initial cohort:POAG : control= 0.12(0.06-0.28)μM : 0.18(0.08-0.47)μM (30%, P=0.022)
second cohort:POAG : control= 0.14(0.09-0.25)μM : 0.21(0.09-0.26)μM (33%, P=0.011)
平均値
initial cohort:POAG : control= 0.14μM : 0.19μM
second cohort:POAG : control= 0.14μM : 0.19μM
より大規模なスタディが必要であるが、ニコチンアミドの補充療法は将来の治療方法になる可能性がある(MM)

2019
257巻

白内障術後1日目の診察は必要か?

その他のジャーナル 257巻 (5号) 2019

Do we need day-q postoperative follow-up after cataract surgery?
Andrzej Grzybowski, et al (Poland)Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 257(5): 855-861, 2019

AAOでは術翌日診察は片眼患者、術中合併症患者、IOP上昇など術後合併症に対するハイリスク患者は推奨し、それ以外の患者は48時間以内の術後診察を推奨している。UKでは翌日診察はあまり一般的でなく、合併症があった患者や緑内障・ぶどう膜炎などの併存する疾患のある患者に対して推奨されている。現在の小切開白内障手術術翌日診察での異常を評価し、どのような患者に対して必要か検討する。
白内障術後に関する1994年から2017年の45文献を解析
術後合併症の頻度(参照:Table1)
IOP: 術後眼圧上昇の頻度は0.31-2.57%、ハイリスク群で28mmHg以上に上昇したのは最大46.4%でリスクファクターはOVDの残存、レジデントの手術、緑内障、PE、25mm以上の眼軸、タムスロシンの内服、ステロイドレスポンダーに対するステロイド投与、術後炎症であった。
眼圧上昇は3-7時間後に上昇し、24時間ほど上昇する。視神経障害の患者や網膜の動脈硬化に伴う虚血のある患者はリスクがある。一過性眼圧上昇を抑えるため様々な点眼が評価されているが、ドルゾラミド/チモロール合剤、ブリンゾラミド点眼がこれらのハイリスク患者には敵していると思われる。
切開創閉鎖不全:小切開になり発生頻度は0.02-1.1%。タムスロシン内服はコントロールと比べ3.81倍発生率が高かった。術後低眼圧はリークによるものではなく術直後の房水の酸性と流出の不均衡によるものと考えられる。
術後炎症反応:術前3ヶ月は炎症がない状態での白内障手術が望ましいが、慢性あるいは再発性の炎症の患者は術前術後のステロイド内服、ステロイド注射が推奨され、翌日診察が望ましい
IOL偏位:Complete CCCができていればほとんどが術後3ヶ月以上経過してからの偏位
術中合併症:頻度は少ないが、どのような合併症であっても24時間以内に診察すべき
結論:翌日に問題があることはほとんどない。しかし術中合併症・経験の少ない術者、慢性/再発性のぶどう膜炎や虹彩後癒着患者は翌日診察をすべき。視神経障害のある患者は手術時に点眼を使うと良い。ほとんどの場合は翌日診察がなくても大きな問題なし。(MM)

2019
32巻

水素による超音波乳化吸引術と内皮保護

その他のジャーナル 32巻 (3号) 2019

水素による超音波乳化吸引術と内皮保護
五十嵐 務(日本医大)
眼科手術 32(3): 351-356, 2019

・超音波乳化吸引術ではフリーラジカルが発生し、角膜を障害している。
・ヒアルロン酸ナトリウム製剤はヒドロキシルラジカルを防ぐ点から有効であるが、水素もヒドロキシルラジカルの抑制ができるため、水素含有眼内潅流液を使用すると角膜内皮細胞の酸化ストレスを軽減させることができた。(TY)

2019
63巻

水疱性角膜症の中心角膜厚に対するステロイド点眼の効果

その他のジャーナル 63巻 (3号) 2019

Effect of topical steroid instillation on central corneal thickness in eyes with bullous keratopathy
Takashi Ono, et al. (宮田眼科病院)
Japanese Journal of Ophthalmology (2019)(3)63:229-233.
目的:水疱性角膜症(BK)の眼の中心角膜厚(CCT)に対するステロイド点眼の効果を調べた。
対象と方法:2011年6月から2014年1月までの間に1日4回0.1%ベタメタゾン点眼薬で治療を受けたBKの角膜移植を希望しない患者(ベタメタゾン群)18人18眼、同期間に5%塩化ナトリウム(高張食塩水群)点眼剤で治療した年齢および性別が一致した患者18人18眼を対照群とした。
治療前にCCT、IOP、および角膜内皮細胞密度に有意な差はなかった。しかし、視力は高張食塩水群よりもベタメタゾン群の方が有意に優れていた(p = 0.02)。
ベタメタゾン群の7人7眼の患者は、副作用を訴えていなかったが、点眼剤の使用が彼らの要求により中止されたため除外された。対象群では18眼を調べた。ベタメタゾン群では、治療前、治療後2週間、1ヶ月、3ヶ月目の症例数はそれぞれ18眼、17眼、16眼、9眼であった。
結果:ベタメタゾン群でのCCTの変化は2週間後-28.8±29.3μm、1ヶ月後-39.5±40.4μm、 3ヶ月後-61.7±54.1 μm。高張食塩水群では2週間後+7.8±30.1μm、1ヶ月後+3.1±44.5μm、3ヶ月後で+8.6±67.1μm。
治療後2週間(p = 0.002)、1ヶ月(p = 0.02)、および3ヶ月(p = 0.001)において有意差を認めた。(図1)
視力は、ベタメタゾン群で2週間後0.74±0.68 logMAR、1ヶ月後0.67±0.68 logMAR、3ヶ月後0.61±0.70 logMAR、高張食塩水群で2週間後1.40±0.95 logMAR、1ヶ月後1.40±0.93 logMAR、3ヶ月後1.36±0.99 logMARであった。治療後2週間と1ヶ月で両群間に有意差を認めたが、治療後3ヶ月では有意差はなかった(それぞれp = 0.03、0.01、および0.06)。(図2)
眼圧は、ベタメタゾン群で2週間後14.2±5.7 mmHg、1ヶ月後15.3±6.0 mmHg、3ヶ月後15.0±2.6 mmHg、高張食塩水群で2週間後12.7±4.8 mmHg、1ヶ月後12.1±4.0 mmHg、3ヶ月後13.6±6.0mmHgであった。両群間に有意差はなかった。(それぞれp=0.12、およびp=0.07)。(図3)
感染性角膜炎および25 mmHgを超えるIOP上昇は観察されなかった。どの時点でも痛みを訴える症例はなかった。
結論:ステロイド点眼投与がBKを有する眼のCCTを減少させることができる可能性のあるメカニズムとして、第一に角膜内皮細胞のNa-K-ATPase活性およびポンプ機能を増加させる事が知られている。Na-K-ATPaseは、1つのATP分子を使って2 K +を取り込み、3 Na +を放出する溶質ポンプとして角膜内皮細胞の膜に存在する。この作用を通じて、角膜内皮細胞は細胞外にNa +を放出すると考えられている。 Na-K-ATPaseは角膜内皮機能の指標として利用されている。
第二のメカニズムはステロイドの抗炎症作用に関係している。IL-6、TNF-γ、およびTNF-αを抑制することができるステロイドは、前眼房内の炎症を軽減し、角膜内皮細胞の損傷から保護することができる。
BKを有する眼のCCTは、高張食塩水よりもベタメタゾンにより大幅に減少した。感染性角膜炎および10P上昇などの合併症は観察されなかった。これらの結果は、ステロイド点眼は、患者が角膜移植を受けるまで期間を延ばすことができることを示唆している。(CH)

2019
63巻

34ゲージ短針を用いた硝子体内薬物注射の有効性と安全性

その他のジャーナル 63巻 (3号) 2019

Efficacy and safety of intravitreal drug injections using a short 34-gauge needle
Hirofumi Sasajima, et al. (愛知医科大学)
Japanese Journal of Ophthalmology (2019)(3) 63:269-275
目的:以前に硝子体内注射のために使用する34ゲージ短針は30ゲージ針と比較して、患者の疼痛を有意に減少させ、注射後の逆流の発生率は同等であることを報告した。
今回はサンプルサイズを増やし、34ゲージ短針を使用した硝子体内投与の有効性と安全性を評価する。
対象と方法:AMD、DME、またはRVOを有する合計243人の連続した患者(平均年齢74.0±11.3歳;範囲、30〜98歳)、その内10人の患者が両眼治療を受けた。
ラニビズマブ0.05 mL(0.5 mg)またはアフリベルセプト0.05 mL(2 mg)のいずれかを投与した。
結果:243人に698回の注射を行った。平均経過観察期間は30.2 ± 15.9週。硝子体内注射の平均回数は2.7±1.8回(1〜9回)であった。平均視力は、ベースライン時0.43±0.4 logMARから最終受診時0.36±0.41 logMAR と有意に改善した(P<0.0001)。(図1) 平均網膜厚は、ベースライン時426.9±168.5μmから最終受診時297.6±121.1μmへと著しく減少した(P<0.0001)。平均眼圧はベースライン時での13.6±3.0mmHg、最終受診時12.9±3.1mmHgだった。
網膜裂傷は、0.14%(1/698眼)で発生した。持続的な眼圧上昇が1.29%(9/698眼)で起こった。平均持続期間は6.2±2.7週間(範囲、4.3〜12.9)。9眼のうち4眼が注射前に緑内障点眼剤で治療されていた。眼圧は比較的短期間(1.5〜3ヶ月)で目標範囲まで減少し、経過観察中に追加の緑内障点眼剤は必要なかった。(表3)
他の重篤な合併症は発生しなかった。
結論: 34ゲージ短針は市販されている道具で、従来の針と同じくらい効果的であり、硝子体内注射に関する合併症についての心配を減らすことができる。 (CH)

2019
60巻

3D緑内障テノン結膜モデルを用いた結膜線維化反応の調査

その他のジャーナル 60巻 (2号) 2019

Investigation of Conjunctival Fibrosis Response Using a 3D Glaucoma Tenon’s Capsule + Conjunctival Model
Rachel Gater, et al (UK)
Invest Ophthalmol Vis Sci 60(2): 605-614, 2019
ブタの房水とテノン・球結膜組織から2Dと3Dのテノン・球結膜組織モデルを作成
コントロール、剪断応力、TGF-β、TGF-β+剪断応力の4つの媒質に、TGF-β、TNF-α、VEGFのGrowth factor房水を入れた 剪断応力はシーソー型の箱で5rpmで1日1時間揺らし、房水が流れている状態を作成
細胞の増殖と生存率を3,5,7日で調査 3Dモデルでは14日目も調査
コラーゲン合成は3,7,14日で調べた
TGF-β、TNF-α、VEGFすべて2D,3Dともに細胞増殖があったが、それよりも房水を入れたものが最も増殖が強く、剪断応力をかけたものはさらに反応が強かった。
レクトミー術後に房水の存在と剪断応力があると相乗効果で線維化反応が生じると考えられる(MM)

2019
73巻

プロスタグランジン関連薬使用中の緑内障患者における上眼瞼溝深化の形状測定

その他のジャーナル 73巻 (1号) 2019

太田真美、鈴木克佳、寺西慎一郎、白石理江、岩本菜奈子、能美なな実、徳久佳代子、守田裕希子、木村和博(山口大)
臨眼 2019;73(1):87-93

【目的】プロスタグランジン(PG)F2α関連薬の副作用である上眼瞼溝深化(DUES)の特徴の報告
【対象と方法】>70歳、PG使用歴>3か月、眼瞼写真撮影を行った緑内障患者25例47眼
DUESスコア:開瞼時・閉瞼時の正面像、判定者3名のうちDUESと判定した人数
DUES角度:閉瞼時の側面像、測定者3名(上記とは別)が上眼瞼の陥入角度を測定
【結果】
・DUESスコアごとの平均DUES角度:スコア0で161.2°、スコア1で146.4°、スコア2で139.6°、スコア3で117.3°
・PG薬剤ごとの平均DUES角度(スコア1以上の36眼対象):ラタノプロスト(16眼)153.6°、ビマトプロスト(12眼)120.2°、その他PG(8眼)135.9°
・片眼PG使用症例:使用眼のDUES角度は123.9°(スコア3)、126.9°(スコア3)、150.4°(スコア2)、未使用眼のDUES角度は115.2°、158.5°、172.3°→ PG使用眼で有意に低値
【結論】DUES角度を測定することは、DUESにおける上眼瞼形状の特徴を捉え、DUES判定の一助となる(MK)

2018
122巻

全層角膜移植術(PK)後移植片不全症例(GF)に対する角膜内皮移植術後(DSAEK)の拒絶反応

その他のジャーナル 122巻 (12号) 2018

大本貴士、他(東京大学)
日眼会誌122 : 942-948. 2018(12)
目的: DSAEKの拒絶反応発症率は約4.8%だが、 failed PKに対するDSAEK の拒絶反応は約16.7%との報告もあり術後に注意すべき合併症である。
PK後のGF症例に対するDSAEK後に拒絶反応を発症した3例の臨床経過の報告。
対象と方法: failed PKに対するDSAEK 17例中術後良好な接着が得られたのは14例、拒絶反応が起きた3例だった。
結果: 3症例はすべて男性で、 PKの原疾患はそれぞれヘルペス角膜炎,白内障術後水疱性角膜症、外傷後角膜白斑であった。3例のうち2例はDSAEKの前にPKを複数回施行されていた。DSAEK後の拒絶反応を発症するまでの期間は26か月, 14か月, 10か月であり, 3例とも角膜浮腫および角膜後面沈着物を認めたが、1例は自覚症状がなかった. 3例ともPK移植片への血管侵入は認めなかったが,いずれもPK後GFとなるまでに拒絶反応の既往があった。3例ともステロイドの結膜下注射と点眼回数増加,またはステロイドセミパルス療法で改善したが、1例は最終的に再度GFとなった。
結論: 3例はいずれもPK後に拒絶反応の既往があり、一般的なDSAEK後の拒絶反応に比べ反応が強かった。PK後の拒絶反応時にPK移植片への抗原特異的なT細胞が予め所属リンパ節で産生されていた可能性が考えられる。ヒトでは共通の組織適合抗原を持っていることが多く、DSAEK移植片に対する過去のPK移植片と共通の組織適合抗原が予め存在していたために、通常のDSAEK手術後よりもより強く拒絶反応が出たのではないかと思われる。
PK後GFに対するDSAEK術後では, PK後の拒絶反応の既往に注意して経過観察を行う必要がある。(CH)

2018
35巻

眼表面操作のためのスポンジ麻酔

その他のジャーナル 35巻 (11号) 2018

原 岳(原眼科病院)

あたらしい眼科 2018;35(11):1507-1508

・2%キシロカインをシャーレに取り、MQAを切らずに浸しておく

・このスポンジを上眼瞼と結膜との間に挟んで約1分間留置、除去後洗浄せずに上直筋付着部をつかむと少ない痛みで制御糸留置が可能

・テノン嚢下麻酔、硝子体注射、結膜下注射、結膜下結石除去などにも応用可能(MK)

2018
35巻

5-0ナイロン糸で作成した水晶体嚢拡張糸(Capsular Tension Suture)

その他のジャーナル 35巻 (10号) 2018

永田 智(出田眼科病院)

あたらしい眼科 2018;35(10):1385-1386

・製品出荷時の巻き付けによって生じた湾曲部を含むように5-0ナイロン糸を切断

・パクレンで断端を棍棒状に、次いで湾曲部の内側を炙り曲率を弱め、水晶体赤道部の曲率に近づける

・サイドポートから挿入しCTRの代わりに使用

・計画的ICCEに有用(MK)

2018
11巻

抗菌薬を使用しない抗VEGF薬硝子体内注射の安全性

その他のジャーナル 11巻 (9号) 2018

永井和樹、松本英孝、森本雅裕、向井 亮、三村健介、秋山英雄(群馬大)

眼臨紀 2018;11(9):688-693

・2017年1/1~12/31に群馬大学附属病院で抗VEGF硝子体注射を施行した1,090例4,093回

・外来処置室、術者・介助者はマスクとメディカルキャップ着用、術者は滅菌手袋、全ての操作を清潔下で施行

・点眼麻酔下、患者に水受け付き穴あき覆布、露出部皮膚を10%ポピドンヨードで消毒、プレート型開瞼器で開瞼後8倍PAヨード液を滴下、30秒以上作用させたのち硝子体内注射

・注射前後の抗菌薬点眼は使用せず

・感染性眼内炎の発生頻度0%(MK)

2018
2巻

OCTAを用いた、AMD患者での不活動CNVの自然経過

その他のジャーナル 2巻 (9号) 2018

Natural History of Treatment-Naïve Quiescent Choroidal Neovascularization in Age-Related Macular Degeneration Using OCT Angiography
Adriano Carnevali, Riccardo Sacconi, Lea Querques, Alessandro Marchese, Vittorio Capuano, Alessandro Rabiolo, Eleonora Corbelli, Giorgio Panozzo, Alexandra Miere, Eric Souied, Francesco Bandello, Giuseppe Querques(Itary)
Opth Retina 2018;2(9):922-930

【目的】OCT angiography(OCTA)を用いて、AMD患者における未治療かつ不活動のCNVの活動性を評価
【対象と方法】
・AMD患者950例のうち活動性のないCNVの基準を満たした14例15眼
・Baseline時にFAおよびICGAを撮影、1年以上の観察期間、うち3回以上評価。受診ごとに視力・散瞳検査・OCTおよびOCTAを撮影
【結果】
・15眼中14眼でCNVは不活動のまま、12か月での活動化は6.6%
・OCTAでCNVの拡大:6か月時点で3/14眼、12か月時点で10/14眼
・量的解析ではCNV範囲の有意な拡大がみられるも(P=0.039)CNV密度は有意な増加なし(P=0.731)
【結論】
不活動CNVの12か月間での活動性を、CNV範囲の拡大の面で示された。多くの症例でこの生物学的活動性と臨床的活動性とは並行しておらず、CNV濃度が増加しない事が原因であろうと考えられた(MK)

2018
72巻

調節に伴う水晶体の形状解析

その他のジャーナル 72巻 (7号) 2018

調節に伴う水晶体の形状解析
石田暁他(北里大)
臨眼 72(7): 1009-1012, 2018
・調節負荷に伴う水晶体形状変化をCASIA2で解析した。
・対象は22-32歳(27±4歳)。
・水晶体前面曲率半径は調節負荷に伴い小さくなり、0Dでは11.87±1.22、3Dでは10.86±1.08で有意差があった(p=0.0357) (TY)

2018
62巻

DSAEK術後の嚢胞様黄斑浮腫の治療のための非ステロイド性抗炎症点眼薬

その他のジャーナル 62巻 (6号) 2018

Topical non-steroidal anti-inflammatory drugs for the treatment of cystoid macular edema post Descemet’s stripping automated endothelial keratoplasty
Koji Kitazawa, et al. (京都府立医大)
Japanese Journal of Ophthalmology
2018 Nov;62(6):615-620. 
目的:DSAEK後の嚢胞様黄斑浮腫(CME)の治療における非ステロイド性抗炎症点眼薬(NSAID)の有効性を調査する。
対象と方法:DSAEKを受けた334眼。
DSAEK術後1ヶ月目に、CMEの有無をOCT検査により評価した。CMEを発症した症例では受診毎にOCT検査を行った。
DSAEK後は全症例に、0.3%ガチフロキサシン点眼および0.1%ベタメタゾン点眼剤を6ヶ月間、1日4回点眼した。
結果:術後のCMEは18眼(5.4%)(男性5眼、女性13眼)で認められた。平均年齢70.0±13.3歳。
17眼の患者が0.1% ブロムフェナク点眼薬で治療され、1眼が0.1% ネパフェナク点眼薬で治療された。
NSAID点眼による治療後、17眼(94.4%)の患者が3ヶ月以内にCMEから完全に回復した。
CMEから回復しなかった患者は、角膜内皮拒絶反応が術後早期に起こった症例であった。
術前平均BCVAは1.82 logMAR(20/1000)、術後12ヶ月平均BCVAは0.39 logMAR(20/50)に改善した。術後視力 20/200以上94.4%、20/40以上61.1%、20/50以上22.2%だった。
CME の有無にかかわらず、術後12ヶ月でVA 20/40以上に改善した患者の割合に差はなかった。(P = 0.95)
結論:NSAID点眼剤がDSAEK後のCMEの治療に効果的であることを示している。
NSAIDは時々角膜上皮の毒性をもたらし、持続的な上皮欠損をもたらすことが以前に報告されている。 DSAEK後の術後早期、角膜上皮が回復したとしても、長期のBKのために依然として脆弱である可能性がある。DSAEK後のCMEを予防するためにNSAID点眼薬を投与する場合は、角膜上皮損傷に注意を払う必要がある(CH)

2018
62巻

糖尿病網膜症のためのパターンスキャンレーザーを用いた汎網膜光凝固術の補助治療としてのトリアムシノロンアセトニドテノン嚢下注射

その他のジャーナル 62巻 (6号) 2018

Posterior subtenon infusion of triamcinolone acetonide as adjunctive treatment to panretinal photocoagulation using pattern scan laser for diabetic retinopathy
Yutaka Yamada, et al.(福井大学)
Japanese Journal of Ophthalmology (2018) Nov;62(6):686-692
目的:パターンスキャンレーザー(PSL)とトリアムシノロンアセトニドテノン嚢下注射(STTA)の併用が、PSLを使用したレーザー治療後の炎症を軽減させるのに有効か、また合併症も検討した。
対象と方法:前増殖糖尿病網膜症の患者43眼。
STTA + PSL群では、STTA 20mg / 0.5mLは0日目行われた。(0日目は患者が登録された日)
最初のPRPは1週後に行われ、2回目のPRPは3週後に行われた。両眼症例では、最初に治療した眼のデータが登録された。
PSL群19眼、STTA + PSL群24眼
PSL群5眼(26.32%)、STTA + PSL群7眼(29.17%)にMEが認められた。
結果:ベースライン時中心網膜厚(CRT)はPSL群320.26±59.67μm、STTA + PSL群339.29±79.02μm、術後7週はそれぞれ340.21±77.91μm、308.15±69.16μm(P=0.04)、術後11週335.7±67.70μm、283.8±60.75μm(P=0.01)、術後15週316.7±54.89μm、281.13±35.29μm(P=0.02)で、STTA + PSL群のCRTはPSL群より有意に低かった。
ベースライン時前房フレア強度(AFI)は、PSL群10.45±5.12 pc/ms、STTA + PSL群12.64±6.63 pc/ms、術後11週はそれぞれ15.85±8.38 pc/ms、10.47±3.40 pc/ms(P=0.007)、術後15週は14.37±3.85 pc/ms、11.38±3.31 pc/ms(P=0.009)でSTTA + PSL群のAFIはPSL群より有意に低かった。
視力はPSL群の42.12%(8/19)が術後15週で悪化した。一方、STTA + PSL群では20.83%(5/24)が改善し、12.50%(3/24)が悪化した。
眼圧は、PSL群とSTTA + PSL群でそれぞれ術後7週目は14.24±2.82と15.58±3.53 mmHg、15週は14.32±3.43と12.71±6.35 mmHgであった。
視力と眼圧の群間の有意差は認められなかった。
PSL群の3眼とSTTA + PSL群1眼で、残存MEのため術後15週目にラニビズマブ硝子体内注射を受けた。
結論:たとえ非侵襲性PSLが使用されたとしても、PRPがMEおよび炎症の一時的悪化を誘発することを証明した。STTAはこれらのレーザーの合併症を予防するだけでなく、CRTとAFIを減少させるのにも効果的である。(CH)

2018
11巻

眼軟膏によるアトロピン調節麻痺検査の有用性

その他のジャーナル 11巻 (5号) 2018

中川喜博、宮木 眸、上岡康雄、鈴木康之(東海大)
眼臨紀 2018;11(5):369-371
【目的】調節麻痺薬としてアトロピン眼軟膏(A軟膏)を使用した小児の検査成功例と副作用発現例につき後ろ向きに検討
【対象と方法】2007-2016の10年間に、当院で初めてA軟膏を使用した0-13歳の270例
軟膏を1日1回、就寝中に点入、7日後に屈折検査
・A軟膏の使用前1年以内にシクロペントレート点眼薬で調節麻痺下屈折検査を行った8例16眼について、アトロピン使用時の屈折値と比較検討
【結果】初回で検査遂行:260例(96.29%)
・副作用:2例(0.74%)→眼瞼皮膚炎1例、発熱1例
・シクロペントレート点眼薬との屈折値との比較:平均0.70D、有意に遠視寄り(P<0.001)
【結論】A軟膏使用による副作用発現率は低く、十分な調節麻痺効果も得られた。眼軟膏によるアトロピン調節麻痺検査は有用であると考えられた(MK)

2018
62巻

レーザー虹彩切開術(LI)によって引き起こされた水疱性角膜症(BK)に対する全層角膜移植術後(PK)の角膜内皮細胞減少率と移植片生存率

その他のジャーナル 62巻 (5号) 2018

Endothelial cell loss and graft survival after penetrating keratoplasty for laser iridotomy-induced bullous keratopathy
Naoki Okumura et al. (バプテスト眼科クリニック)
Japanese Journal of Ophthalmology (2018)(5) 62:438-442
目的:2000年3月から2011年12月の間にBKのためPKを受けた患者を、PK前のLIあり(LI-BK群)またはLIなし(非LI-BK群)の2群に分けて角膜内皮細胞減少率(ECD)と移植片生存率を比較検討した。
対象と方法:LI-BK群21眼(平均年齢60.4±9.2、白内障手術併用20眼、単独1眼)、非LI-BK群31眼(平均年齢60.5±12.0、白内障手術併用14眼、単独17眼)
両群間のドナー特性は類似していた。
結果:LI-BK群の平均ECD損失率は術後12ヶ月で25.6%から108ヶ月で85.6%に増加した。非LI-BK群の平均ECD損失は、術後12ヶ月で32.9%から108ヶ月で72.0%に増加した。
観察期間中、LI-BK患者の平均ECD損失率は非LI-BK患者より有意に高かった。 LI-BK群の21眼のいずれにおいても移植片不全は認められなかったが、非LI-BK群で25例中4例(16.0%)の移植片不全になった。(P=0.114)
結論:LIに続発するBKのPKの結果は、他のタイプのBKのPKの結果より悪くはなかった。しかし、PK後の長期経過観察では、LI-BK群ではLI-BK群よりも細胞密度が速く低下し、PKより前にLIの存在に細胞喪失が関与している可能性が示唆された。(CH)

2018
31巻

黄斑円孔への水晶体嚢自家移植

その他のジャーナル 31巻 (3号) 2018

若林美宏(東京医大)
眼科手術 31(3): 379-381, 2018
・ILM自家移植の代わりに、水晶体嚢を切開して移植する方法。
・BBGで染色した前嚢でも後嚢でもよく、移植時は表でも裏でも良い。
・後嚢は採取時にカールするため、大きめの切除が必要。(TY)

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