眼科JOURNALトップ > American Journal of Ophthalmology > 偽ドルーゼン所見を伴った強い黄斑委縮症の新しい病型

American Journal of Ophthalmology

2009
147巻

偽ドルーゼン所見を伴った強い黄斑委縮症の新しい病型

American Journal of Ophthalmology 147巻(4号)2009

Extensive macular atrophy with pseudodrusen-like appearance: a new clinical entity.
Hamel CP et al(France)
Amer J Ophthalmol 147(4): 609-20, 2009
・中年に発生する進行性の強い黄斑委縮で、ドルーゼン様の新しい疾患概念を報告する。
・40歳以上の黄斑変性で、偽ドルーゼン様の所見のあるものを検索したところ、45例のうち18例が検索された。
・両眼の多環性の境界明瞭な網脈絡膜萎縮で、耳側血管 ア ー ケ ー ト ゙まで続いており、中心窩を含んだ縦長病巣である。
・偽ドルーゼン所見は後極から周辺まで広くみられ、おおくは下方の極周辺部網膜に敷石状変性がみられる。
・AMDと違い、委縮の進行が早く、中心窩を早期に侵すため、強い視力障害を来し、ERGは減弱した。
・18例中2例を除き、経過観察中に視力0.05以下になったが、AMDと違い、脈絡膜新生血管は1例も見られなかった

過去のアーカイブ