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American Journal of Ophthalmology

2009
147巻

後部硝子体黄斑癒着が滲出性AMDの誘因になるか?

American Journal of Ophthalmology 147巻(4号)2009

Posterior vitreomacular adhesion and risk of exudative age-related macular degeneration: paired eye study.
Lee SJ et al(Korea)
Amer J Ophthalmol 147(4): 621-6, 2009
・AMDにおける脈絡膜新生血管(CNV)の リ ス ク フ ァ ク タ ーとしての後極部硝子体黄斑癒着を評価した。
・片眼性の滲出性AMDの連続する251例につき、OCTとFAGを検討した。
・OCTで後部硝子体線が内網膜面に接着している場合に硝子体黄斑癒着があると判断した。
・56例(22.3%)で後部硝子体黄斑癒着があり、そのうち3例では両眼に見られた。
・CNVは多くは硝子体黄斑癒着のある方の眼に存在し(44/53:83%)、硝子体黄斑癒着のない眼には殆どなかった(6/53:11.3% p=0.0007)。
・硝子体黄斑癒着の部位は全例(50/50)で滲出性眼のCNVの部位を含めて存在したことから、慢性の硝子体黄斑牽引が滲出性AMD発症の リ ス ク フ ァ ク タ ーであろう

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