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American Journal of Ophthalmology

2013
156巻

白内障手術後にERMは発生しやすいか

American Journal of Ophthalmology 156巻(2号)2013

Incidence and progression of epiretinal membranes in eyes after cataract surgery.
Fong CSU et al(Australia)
Amer J Ophthalmol 156(2): 312-318, 2013
・64歳以上の1932名の白内障手術患者で、超音波乳化吸引術後3年以内のERMの発生頻度を調査した。
・術眼は術前と術後1ヶ月、1年、2年、3年後の眼底カメラ画像でERMを判定した。
・ERMは初期像:セロファン反射、後期像は網膜前繊維増殖、網膜皺襞とした。
・ERMの判定は、発現:術前なかったものが発生、進展:初期像あるいは後期像の面積が25%を超えて増加、軽快:1)面積が25%減少、2)ERM消失、3)網膜前繊維増殖がセロファン反射に減退したものとした。
・発生率はBlue Mountains Eye Study(BMES)の5年間での発生率と比較した。
・術前と術後1ヶ月でデータの揃った1040眼では、ERMは術前で32眼(3.1%)、術後1ヶ月で154眼(14.8%)であった。
・この154眼のうち、134眼(87.0%)は術前にERMはなかった。
・術後1ヶ月目にERMがなかった1119眼で、ERM発生率は1年後5.0%(95%CI=3.9-6.5)、2年後9.0%(7.5-10.9)、3年後11.2%(9.4-13.4)であった。
・3年後の内訳は、セロファン反射7.0%(5.6-8.8)、網膜前繊維増殖4.4%(3.3-5.9)であった。
・年齢を合わせた検討では、手術群の3年目のERM発生率は12.1%(8.6-16.9)で、BMESの5年目の発生率4.4%(3.0-6.0)よりも高かった。(TY)

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