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American Journal of Ophthalmology

2011
151巻

術後眼内炎予防のためのイソジンの効用

American Journal of Ophthalmology 151巻(1号)2011

Reduction of anterior chamber contamination rate after cataract surgery by intraoperative surface irrigation with 0.25% povidone-iodine.
Shimada H et al(日大)
Amer J Ophthalmol 151(1): 11-7, 2011
・術中の0.25%イソジン液での術野の繰り返し灌流が前房内への細菌汚染を予防するかどうかを、還流液で術野を洗浄した202眼(A群)と、0.25%イソジン液で灌流した202眼(B群)で検討した。
・0.25%イソジン液は手術開始前後に2mlを30秒間、術野を浸し、術中は20秒ごとに0.5mlで灌流した。
・開瞼器を掛けた時の眼表面と、手術終了時の前房水を培養。
・イソジン液で灌流した内の4例では前房水のサンプルをヨウ素イオン濃度測定の為に手術開始時と終了時に採取。
・手術開始時の眼表面の細菌検出率は、A群5.5%、B群6.0%で有意差がなかったが、前房水では、A群5.0%、B群0%で、有意にB群で少なかった(p=0.0017)。
・前房水中のヨウ素イオン濃度は、A群では開始時、終了時ともに0.1μg/ml以下であったが、B群では開始時 7.5±0.7、終了時 3.5±0.7μg/mlであった。
・角膜内皮細胞密度はA群、B群で、術前は2614:2534、術後7日目は2463:2338で、有意差がなかった(p=0.40)。
・術中の継続的な0.25%イソジン液での術野の灌流は前房汚染を予防できる有効な手段である。

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