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American Journal of Ophthalmology

2011
151巻

中心性網脈絡膜症の自発蛍光による視色素の光学濃度測定

American Journal of Ophthalmology 151巻(6号)2011

Photopigments in central serous chorioretinopathy.
Ojima A et al(福島医大)
Amer J Ophthalmol 151(6): 940-52, 2011
・中心性網脈絡膜症CSCの16眼で視色素の光学的濃度を調べるために自発蛍光のデンシトメトリーを行った。
・眼底自発蛍光FAFはHeidelberg Retinal Angiogram 2を用いて測定し、黄斑部内の分布差を調べ、OCT像と比較した。
・全例でCSCの網膜剥離部の自発蛍光の光学的濃度差は減少していた。
・網膜剥離吸収後も、濃度差の改善は見られなかったが、3か月後に再検した5眼中4眼で、OCT上、IS/OSラインは改善しており、この4眼中の2眼で濃度差は改善していた。
・このことから、CSCで低下した視細胞の光学濃度は、剥離が引いた直後には改善せず、ゆっくり改善すること、形態が戻っても濃度は改善しないことが分かった。

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