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American Journal of Ophthalmology

2015
159巻

脂肪原性の甲状腺機能亢進による眼球突出に対する手術治療

American Journal of Ophthalmology 159巻(2号)2015

Endoscopic medical orbital fat decompression for proptosis in Type 1 Graves orbitopathy.
Wu W et al(China)
Amer J Ophthalmol 159(2): 277-284, 2015
・Type1(脂肪原性)のGraves orbitopathyについて、内視鏡的に脂肪吸引術式について報告する。
・複視のない非活動性のtype1 Graves orbitopathyの108例206眼について、眼窩脂肪織の吸引を行った。
・手術時間は平均97.7±16.7分(67-136分)、眼球突出は術前21.1±2.3(17-26mm)→術後13.0±0.9 (12-15mm)で有意差があった(p<0.001)。
・眼球突出度の減少は8.2±1.8(4-11mm)であり、両眼の2mm以内の対称性が得られたのは106/108 (98.1%)、30°以内の側方視で複視が出たのは25/108(23.1)であったが、23例では3か月以内に完全緩解し、2例は斜視手術が必要であった(図)。(TY)

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