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American Journal of Ophthalmology

2011
152巻

増殖性糖尿病網膜症患者の硝子体内酸素分圧とVEGF濃度

American Journal of Ophthalmology 152巻(3号)2011

ntraocular oxygen distribution in advanced proliferative diabetic retinopathy.
Lange CAK et al(UK)
Amer J Ophthalmol 152(3): 406-12, 2011
・汎光凝固治療後に牽引性網膜剥離を発症した14例の進行性増殖性糖尿病網膜症で網膜前の酸素分布を調べ、硝子体内と血漿内のサイトカイン濃度と、眼内酸素圧との関連を調査し、14例の正常者と比較した。
・酸素圧は、硝子体中央部ではDM者では正常者より46%低下(DM=6.0±1.1:N=11.1±1.7mmHg p=0.017)、硝子体前部では47%低下(DM=5.6±1.0:N=10.7±1.8mmHg p=0.023)が、後極部網膜前では37%高かった(DM=15.4±2.6:N=9.8±0.6mmHg p=0.039)。
・また正常者では酸素圧は後極部網膜前と赤道部では差がなかったが(9.8 vs 8.7 p=0.39)、DM者では後極部網膜前では赤道部よりも47%高かった(15.4 vs 8.2 p=0.024)。
・硝子体内のIL-6など9種のサイトカイン濃度を調べた所、後極部網膜前の酸素圧は硝子体内のVEGF濃度と相関していた。この相関はDM+正常者でも(r=0.61 p=0.002)、DM者だけでも(r=0.56 p=0.07)みられた。
・ただ硝子体中央部の酸素圧とVEGF濃度との相関はなかった(r=0.33 p=0.35)。

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