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American Journal of Ophthalmology

2012
153巻

近視性黄斑牽引症に対する各種の牽引要因の除去手術

American Journal of Ophthalmology 153巻(1号)2012

The diversity of traction mechanisms in myopic traction maculopathy.
Vanderbeek BL et al(MI USA)
Amer J Ophthalmol 153(1): 93-102, 2012
・近視性黄斑牽引の要因についての見解がはっきりしていないため、硝子体手術時のガス注入の必要性やILM剥離の必要性についての議論がある。
・近視性黄斑牽引を発症するメカニズムについてOCTで検索し、6例6眼の硝子体手術例を対象として検討した。
・3眼は硝子体黄斑牽引を伴った傍中心窩PVD、2眼は内境界膜の異常、1眼は網膜上膜、1眼はPVD発症後の硝子体皮質残存であり、1眼は2つの要因を持っていた。
・手術は主要な要因の解除を目的に行われた。
・術後視力は全例で2段階以上改善し、黄斑厚は6例中5例で完全寛解、1例で部分寛解した。
・近視性黄斑牽引の要因を探り、その要因を取り除けば、硝子体手術は成功する。
・偽黄斑円孔様の外層の肥厚ではERM剥離+ガス注入。
・後部ぶどう腫を伴ったERM牽引と網膜分離症ではERM剥離のみで、ILM剥離はせず、ガス注入もしない。
・広範囲の薄い網膜前膜による網膜分離症ではケナコルトを使用してERM剥離をしっかり行い、ガス注入をする。
・PVDが発生している網膜分離症で、ERMがない症例では、ILM剥離+ガス注入。
・部分的PVDによる網膜牽引が強く、後部ぶどう腫内の網膜分離症のある症例では、硝子体皮質除去のみ行った。
・再手術ではILM剥離+ガス注入を行った。

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