眼科JOURNALトップ > American Journal of Ophthalmology > チューブ手術後のインプラント露出

American Journal of Ophthalmology

2015
160巻

チューブ手術後のインプラント露出

American Journal of Ophthalmology 160巻(3号)2015

Glaucoma drainage devices: risk of exposure and infection.
Levinson JD et al(GA USA)
Amer J Ophthalmol 160(3): 516-521, 2015
・教育病院で2000年から2010年に行われた763例の緑内障濾過器具のインプラント後の露出や感染について検討した。
・初回移植の702例中、345例がArmed FP7、107例がAhmed S2、219例がBaerveld、6例がその他の移植であり、初回移植での露出の37例は、Armed FP7が13例(3.8%)、Armed S2が10例(9.4%)、Baerveldtが14例(6.4%)であった。
・抑えの材質は、心膜が381例(55.1%)、強膜が209例(30.2%)、角膜が98例(14.2%)、その他が14例(0.6%)であった。
・702例は初回、61例は2回目以降の移植であり、41例(5.8%)に器具の露出が見られた。
・移植部位が一番関連があり、下方移植では12.8%(5/39)、上方移植では5.4%(36/663)であった(p=0.056)。
・初回移植で露出頻度が高かったのは下鼻側17.2%(5/29)であった。
・2回目以降の移植では13.1%(8/61)に露出があり、やはり、下鼻側20%(5/25)が最多であった。
・全露出の49例の内8例(16.3%)は眼内炎によるものであった。
・感染による露出は下方の移植で上方より多かった(41.7%:8.1% p=0.015)。(TY)

過去のアーカイブ