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American Journal of Ophthalmology

2015
160巻

OCTアンギオグラフィーで描出された、CSC患者のCNV

American Journal of Ophthalmology 160巻(3号)2015

Chronic Central Serous Chorioretinopathy Imaged by Optical Coherence Tomographic Angiography
Maftouhi MQ, Eandi CM, et al. (Italy)
Am J Ophthalmol 160(3)581-567, 2015
【目的】中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)患者のOCTアンギオグラフィー所見を検討
【対象と方法】6か月以上持続する慢性CSC患者10例12眼。Heiderberg社のSpectralisにてFAおよびICGAを施行。Optovue社のRTVue XR Avanti with AngioVueにてOCTアンギオグラフィーを施行。
【結果】平均視力20/30、すべての症例では検眼鏡・眼底自発蛍光・FA/ICGA・OCTともCSCで矛盾ない所見。
・OCTのBスキャンでは7眼で小さな波状を伴う色素上皮剥離がみられ、残り5眼ではRPEは平坦であった。
・OCTアンギオグラフィーでは7眼でICGAの透過性亢進部に一致した明確なCNVがみられた。
・これらはBスキャンにおける波状の色素上皮剥離と一致した。
・逆に、RPEがフラットであった5眼ではOCTアンギオグラフィーでCNVの所見はなかった。
【結論】OCTアンギオグラフィーは、他のイメージングテクニックで描出されなかった慢性CSC患者におけるCNVを描出しうる。この機器によって適切な治療を施しより良い視力結果に導くことができるかもしれない。(MK)

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