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American Journal of Ophthalmology

2016
171巻

網膜剥離硝子体手術時のILM剥離の有用性

American Journal of Ophthalmology 171巻(1号)2016

Internal limiting membrane peeling to prevent post-vitrectomy epiretinal membrane development in retinal detachment.
Akiyama K et al(東京医療センター)
Amer J Ophthalmol 171: 1-10, 2016
・網膜剥離の硝子体手術時にILM剥離を行ったかどうかで、術後のERM発生と視力予後に影響があるかどうかを検討した。
・102例の連続する症例で術後、最低6か月経過をみた。ILM剥離は染色せずに剥離した。
・102例を術後にERMを発生しなかったGroup1の81眼と、ERMを発生したGroup2の21眼に分け、また、術中にILM剥離を行った58眼と行わなかった44眼に小分類した。
・ERM発生しなかった群ではILM剥離を58/81例(71.6%)に行っており、ERMを発生した群ではILM剥離を行った症例は0/21眼(0%)であり、ILM剥離は有意にERM発生を予防していた(p<0.001)。
・ILM剥離を行ったかどうかでみると、ERM発生率は、剥離群では0/58例(0%)、非剥離群では21/44(47.7%)であった。
・ILM剥離の有無は最終のBCVAに関連がなかった。(TY)

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