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American Journal of Ophthalmology

2017
177巻

硝子体内注射の既往と白内障手術時の後嚢破損

American Journal of Ophthalmology 177巻(5号)2017

Risk of posterior capsule rupture during cataract surgery in eyes with previous intravitreal injections.
Shalchi Z et al(UK)
Amer J Ophthalmol 177(5): 77-80, 2017
・以前に硝子体内注射IVIを受けた眼の白内障手術時の後嚢破損のリスクについて検討した。
・MoorfieldsとOpenEyesのデータベースから、2012/1/1~2015/8/31の全白内障手術62,994例について調査した。
・1,035例(1.64%)で以前にIVI処置を受けており、後嚢破損PCRは650例(1.04%)で発生していた。
・ロジスティック回帰分析ではIVIの既往はPCRのリスクが高くなっていた(OR=1.66,95%CI=1.03-2.69,p=0.037)。
・IVIの回数、IVIの病院などはPCRのリスクに関連していなかった(p>0.1)。
・IVI時に水晶体に触れていた可能性、IVIが必要であった症例の手術が難しかったことなどなども考えられた。
・その他、男性(OR=1.49 p=0.00)、未熟な術者(OR=1.48 p=0.00)がリスクに関連していた。(TY)

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