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American Journal of Ophthalmology

2016
168巻

緑内障のOCTA所見

American Journal of Ophthalmology 168巻(8号)2016

Microvascular Density in Glaucomatous Eyes With Hemifield Visual Field Defects: An Optical Coherence Tomography Angiography Study.
Akagi T, Iida Y, Nakanishi H, Terada N, Morooka S, Yamada H, Hasegawa T, Yokota S, Yoshikawa M, Yoshimura N.(京都大)
Am J Ophthalmol. 2016 ;168:237-49.
【目的】
・半側視野異常がある緑内障患者の視神経乳頭とその周囲の微小循環を評価
【対象と方法】
・POAG患者60眼(上方視野欠損41眼、下方視野欠損19眼)
・OCT angiography(RTVue-XR, 3×3mm cube)で視神経乳頭周囲の血管密度を測定
・SD-OCT (Spectoralis)にて乳頭周囲RNFLを測定
【結果】
・傍乳頭の網膜血管密度は、非高度近視眼・高度近視眼ともに、視野欠損に対応する領域で有意に減少
・視神経乳頭の網膜血管密度は、非高度近視眼の下方視野欠損群のみ、視野欠損に関連する部位に有意な減少
・傍乳頭の網膜血管密度は対応する部位の視野検査のtotal deviationと有意に関連
・傍乳頭の脈絡膜血管の密度の減少は、β-PPA領域のみならずα-PPA領域にも広がっていた
【結論】
・視野障害の領域に一致して、傍乳頭および一部の視神経乳頭領域の微小血管の減少がみられた
・OCTAでの調査で、微小血管の消失はβ-PPA領域のみならずγ領域やα領域にわたっていることがわかった
・OCTAのこれらの知見が、緑内障の病態を理解する新たな発見につながるかもしれない
*NFLDは視野障害に対応した領域以上に広がっているが、血管密度の減少は視野欠損に対応する領域のみ
→傍乳頭の微小血管減少はNFL菲薄化に続いて起こり、血管密度が視機能と関係している可能性(MK)

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