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American Journal of Ophthalmology

2016
172巻

偽水晶体眼の角膜浮腫の視力に対する早期のDSEKの影響

American Journal of Ophthalmology 172巻(12号)2016

 Influence of Early Descemet Stripping Endothelial Keratoplasty on Visual Outcomes in Pseudophakic Corneal Edema
SARAH B. WEISSBART, et al. (PA, USA)
Am J Ophthalmol 2016(12);172:58-63.
目的:水疱性角膜症に対するDSEKを行うタイミングと術後視力結果の関連性を調査する。
対象と方法:114人120眼(男性54人、女性60人、平均年齢71.4歳)、87%がフックス角膜内皮変性症。
水疱性角膜症になってからDSEKまでの平均期間8.62ヶ月。
グループ① 白内障手術から6ヶ月以内にDSEK施行 44眼
グループ② 白内障手術から6ヶ月以後にDSEK施行 76眼
結果:術前視力 ① 0.54 logMAR  ② 0.24 logMAR
    術後6ヶ月 ① 0.18 logMAR  ② 0.30 logMAR
   術後12ヶ月 ① 0.18 logMAR  ② 0.26 logMAR
20/40より視力改善 ① 53%  ② 48%、20/25より視力改善 ① 25%  ② 9%
合併症 グラフト解離 ①2眼  ②2眼、拒絶反応 ①0眼  ②2眼、ステロイドレスポンダー ①2眼  ②4眼
結論:長期間の角膜浮腫は角膜の構造的変化をもたらすかもしれないので、角膜浮腫が発症してから早めに(6ヶ月以内)DSEKをした方が良いと思われる。(CH)

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