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American Journal of Ophthalmology

2019
198巻

白内障術後のIOL偏位の長期経過

American Journal of Ophthalmology 198巻(2号)2019

Frequency of intraocular lens dislocation and pseudophacodonesis, 20 years after cataract suregry-A prospective study.
Mönestam E(Sweden)
Amer J Ophthalmol 198(2): 215-222, 2019
・1997-1998に白内障手術を行った800例(11名にCTR)のうち、20年後には666名が死亡。
・このうち660名(10名のCTR)で追加手術なし、6名(1名のCTR)で偏位手術を行なっていた。
・20年後に34名の生存者では検査できなかったが、32名は追加手術なし、2名で偏位手術施行していた。
・残りの100名に検査を行い、そのうち2名は偏位手術を行っており、残りの98名には手術は施行していない。
・この98名のうち中等度以上のIOL動揺は5名で見られ、そのうち3名はPXFであった。
・軽度のIOL動揺は2名でみられ、残りの91名ではIOLはみられなかった。
・結果として、800名のうち10名(68.3歳58-80歳)でIOL偏位の手術をうけたことになった。
・白内障手術前に39%の患者はPXFであった。
・白内障手術後から偏位手術前の平均は12年6ヶ月(3年9カ月から19年3か月)であった。
・20年間の累積の偏位手術はPXF患者では6%、PXF以外では2%(p=0.035)。(TY)

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