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American Journal of Ophthalmology

2018
196巻

拒絶反応と関連する因子

American Journal of Ophthalmology 196巻(12号)2018

Factors Associated With Graft Rejection in the Cornea Preservation Time Study
DOYlE STULTING, et al. (GO,USA)
Am J Ophthalmol 2018(12); 196: 197-207.
目的:角膜内皮移植術(DSAEK)後の拒絶反応に関連する要因を特定する。
対象と方法:DSAEKを受けた1090人1330眼。平均年齢70±9歳、男性39%、女性61%、3年間経過観察した。フックス角膜内皮ジストロフィー1015人(93%)、原発性内皮機能不全75人(7%)。
また。無作為に角膜保存期間(PT)0〜7日(n = 675)または8〜14日(n = 655)のドナー角膜を受けるようにした。
追跡調査は術後1日、1週間、1、6、12、24、および36か月後に行われた。
結果:術後3年間で拒絶反応率は44眼(3.6%)だった。22眼(50%)が軽度、20眼(45%)が重度、残りの2眼(5%)については重症度は決定されていない。しかし、これらの2眼の移植片はその後移植片不全になった。
44眼のうち22眼(50%)が術後1年以内に発症し、16眼(36%)が術後1年から2年の間、6眼(14%)術後2年から3年の間に発症した。
拒絶反応のリスクは2つのPTグループ間で有意差はなかった(P=0.85)。
レシピエントの年齢が10歳増加する毎に、ハザード比0.53であり、これは若年者に比べて高齢者の拒絶反応の危険性が低いことを示している。
より長いPT、レシピエントとドナーの間の性別の不一致、レシピエントの疾患、移植片のサイズ、およびレシピエントの人種はすべて拒絶反応と関連していないことがわかった。
拒絶反応がなく3年以上経過観察できたのは445眼で、術後4年目以降に拒絶反応を認めたものはなかた。
術後3年で角膜透明性を保っている角膜の内皮細胞損失率は、拒絶反応を経験した症例では48%減少、拒絶反応を認めなかった症例では38%だった(P=0.03)。
結論:拒絶反応3.6%で認められた。そのために移植片不全になったのは1%のみだった。
若いレシピエントが高齢のレシピエントより拒絶反応を示す可能性が高いことがわかった。より若いDSAEK患者は長期のステロイド点眼治療と経過観察が必要である。(CH)

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