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American Journal of Ophthalmology

2019
204巻

眼表面症状のある患者のニキビダニの影響

American Journal of Ophthalmology 204巻(20号)2019

Demodex mite infestation and its associations with tear film and ocular surface parameters in patients with ocular discomfort
DF Rabensteiner, et al. (Austria)
Am J Ophthalmol 2019;204:7-12
【対象と方法】
・オーストリアのドライアイ眼科クリニックで眼表面の不調を訴えた連続229例
・睫毛を採取(眼瞼あたり4本、計16本)しデモデックスの存在を検索、ドライアイ症状および眼瞼パラメータとの関連を調査
【結果】
・92例(40.2%)の患者にデモデックスが存在、睫毛16本あたり平均3.3匹
・デモデックスに荒らされた患者は、’sleeves’(円柱状のフケ)の増加、Marxラインスコアの増加、マイボーム分泌物の質の低下が、健常者と比べて有意にみられた
・ドライアイのパラメータは有意差なし
【結論】
・デモデックスは眼表面の不快感を自覚する患者に頻度が高い
・本論分の患者あたりのデモデックスの数は、アジア発の既報のそれより低い
・デモデックスは瞼縁の変化と関連しており、眼瞼炎およびマイボーム腺機能不全の病態に関わっていることが示唆される(MK)

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