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American Journal of Ophthalmology

2022
242巻

白内障術後長期の角膜乱視変化

American Journal of Ophthalmology 242巻(10号)2022

Comparison of Long-Term Corneal Astigmatic Changes After Cataract Surgery in Eyes With Superior or Horizontal Clear Corneal Incisions
Sunsuke Hayashi. et al, Am J Ophthalmol 242(10), 221-227: 2022
・2.4mm上方及び水平角膜切開白内障手術後(各群43名43眼)の角膜乱視の長期変化を調べた。
・術前、術後SIAが安定した時点(ベースライン:術後約6か月後で2回測定し円柱度数の差が0.5D以内、軸±15°以内)、ベースラインから7年以上経過した時点で調査。垂直/水平(Rx)成分と斜乱視(Ry)に分解して比較
結果
・ベースラインからの平均期間8.90±1.25年。
・直乱視→上方切開、倒乱視→水平切開
・手術からベースライン
・上方切開:0.26D±0.50D倒乱視化
・水平切開:0.26D±0.77D直乱視化 両群で有意差あり (P<0.001)
・斜乱視成分は両眼とも有意差なし
・ベースラインから術後7年以上経過後
・上方切開:0.20D±0.48D倒乱視化
・水平切開:0.262±0.66D倒乱視化 両群で有意差なし (P=0.314) 
・斜乱視成分は両眼とも有意差なし
・本研究で約9年で0.22D倒乱視が進み、手術切開部位によらなかった。
・既報で白内障手術後20年で0.5-0.65Dの倒乱視化が生じる
・直乱視から倒乱視への移行は50歳以上の男性と60歳以上の女性で発症
・上記から
・60歳以上の男性、70歳以上の女性では手術時に倒乱視は水平切開で完全矯正し、0.5D以上の直乱視は垂直切開で矯正を提唱する(MM)

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