Chlorhexidine Versus Povidone-Iodine for Intravitreal Injection Antisepsis: A Systematic
Review and Meta-Analysis
ANDREW MIHALACHE, et al. (Canada)
Am J Ophthalmol 2025;(8)276: 64–77.
・目的:硝子体注射後眼内炎(postinjection endophthalmitis:PIE)予防のためのポビドンヨード(PI)とクロルヘキシジン(CHX)使用した消毒の有効性と安全性を比較する。
・対象と方法:2000年1月から2024年7月までの関連文献を対象とした。
・CHX の濃度は0.1% から 0.05%、PI は5% から10% が使用された。
・結果:455,340 件の硝子体内注射で 129 件の眼内炎が報告された。
・発生率はPI群とCHX群で同等であった(CHX = 60/185,849, 0.032% vs PI = 69/269,491, 0.026%)。
・培養陽性PIEの発生率はCHX群0.016%(n = 30/185,849)、PI群0.009%(n = 24/269,491)であり、培養陰性PIEの発生率はCHX群0.016%(n = 30/185,849)、PI群0.017%(n = 45/269,491)であった。
・培養陽性の眼内炎を発症した54眼では、表皮ブドウ球菌陽性のオッズ比がPI群と比較してCHX群で有意に低かった(CHX = 12/30, 40.0% vs PI = 20/24, 83.3%; OR = 0.12, 95% CI = [0.03, 0.49], P = 0.003)。
・CHX群とPI群の眼は、眼内炎治療後の最終平均BCVAで優位差はなかった。
・(CHX=40、1.17±0.77logMAR vs PI=40、1.07±0.89logMAR、P=0.67)。
PIよりもCHXの方が疼痛がより軽減されること、角膜上皮障害が少ないことがわかった。
・また消毒前後の眼表面の微生物スワブ培養を実施し、PIとCHXの両方が分離株数を同程度に減少させたことが実証された。
・結論:CHX群とPI群の消毒におけるPIEとみなされた発生率は培養陽性、培養陰性のいずれであっても、有意差は認められなかった。
・両群の眼内炎の視力予後にも有意差はなかった。
・CHXによる消毒は、PIと比較して、痛みと角膜上皮障害を軽減し、培養微生物分離株を減少させる効果は同等であるという点で、利点があると考えられる。(CH)