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British Journal of Ophthalmology

2013
97巻

角膜新生血管に対するアバスチンの効果

British Journal of Ophthalmology 97巻(1号)2013

Subconjunctival bevacizumab induces regression of corneal neovascularisation: a pilot rendomised placebo-controlled bouble-masked trial.
Petsoglou C et al(UK)
Brit J Ophthalmol 97(1): 28-32, 2013
・30例の様々な原因による角膜新生血管例に、2.5mg/0.1ml bevacizumabか、0.9%/0.1ml生食を1ヶ月間隔で3回結膜下注射した。
・0.1%Dexamethasone点眼を最初の1ヶ月間、基本的には1日4回使用した。
・3ヶ月後の角膜新生血管面積で判定した。
・デジタルカメラで撮影した画像を形態計測による解析で処理した。
・角膜新生血管面積はbevacizumab群の15眼で平均-36%減少(-92%~+40%)したが、生食群では平均90%増加(-58%~+1394%)した(p=0.007)。
・生食群には移植の拒否反応で+1394%増加した1例を除くと、平均-3%減少(-58%~+40%)であるが、これでも有意差があった(p=0.016)。
・ただし、視力、角膜厚、眼圧、内皮細胞数は両群間に有意差はなかった。(TY)

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