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British Journal of Ophthalmology

2013
97巻

加齢性黄斑変性症に対する抗VEGF治療のNon-responders

British Journal of Ophthalmology 97巻(11号)2013

Non-responders to treatment with antagonists of vascular endothelial growth factor in age-related macular degeneration
Ilse Krebs et al. (Austria)
Br J Ophthalmol 97(11): 1443-1446, 2013
・AMDに対する抗VEGF治療の無効頻度とその理由を見いだす。
・2006.1~2008.12 アクティブなAMD患者283人334眼(男性107人、女性176人)、平均年齢76.29±8.9歳
1ヶ月毎に12ヶ月間経過観察した。
OCT所見で悪化、BCVA5文字以上低下、活動性があると判断した時点で再治療を行った。
Bevacizumab 1.25mg 使用 249眼 (74.55%)、Ranibizumab 0.5mg使用 85眼 (25.45%)
・平均投与回数 4.8±2.1回(Bevacizumab 4.7±2.1回、 Ranibizumab 5.2±2.0回)
十分に治療に反応しない目を識別するために、測定可能なデータが3つ選択された:BCVA、CRTと病変のサイズ。
・14.37%がNon-responders。(Bevacizumab 14.06%、 Ranibizumab 15.29%)
両眼治療した患者51人 両眼反応あり33人(65%)、両眼反応無し2人(4%)、片眼ずつ違う反応16人(31%)
ベースラインでの視力の悪さの他、硝子体網膜癒着が際立ってNon-respondersと関連づけられた。
病変タイプでは、Non-respondersはクラシックとラップより高かった。しかし有意差はなかった。
3ヶ月時点での視力の悪化と網膜厚の増加と病変の大きさの増加がnon-respondersと判断する適切な材料である。
十分に反応しない症例の治療のために新しい治療が開発されなければならない。(CH)

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