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British Journal of Ophthalmology

2015
99巻

上眼瞼吊り上げ術の際にまぶたを吊り上げる最適な位置

British Journal of Ophthalmology 99巻(3号)2015

Functional centre of the upper eyelid: the optimal point for eyelid lifting in ptosis surgery
Kim CY, et al. (Korea)
Br J Ophthalmol 99(3):10 346-349, 2015
【目的】眼瞼下垂に対する上眼瞼吊り上げ術の際、まぶたを吊り上げる最適な位置として「functional eyelid center」を提案
【対象と方法】先天性眼瞼下垂112例を前向きに解析。涙道プローブで上眼瞼を持ち上げ、もっとも外観がよいところを「functional eyelid center」と定義。吊り上げ術を施行した患者には、シリコンロッドを縫い付けた部位による術後の事象を評価。
【結果】瞼裂幅の平均21.88±2.33mm、内眼角から瞳孔中心までの距離10.05±1.49mm。Functional eyelid centerは瞳孔中心線より平均4.28mm耳側に位置した。
・上眼瞼吊り上げ術の際、functional eyelid centerより鼻側に4.4mm、耳側に3.9mmでシリコンロッドを固定すると良好な結果が得られた。(これは瞳孔中心線より鼻側に0.1mm、耳側に8.2mmに相当)
・上眼瞼吊り上げ術が施行された98眼のうち、93眼(94.9%)が術後1年経っても再発みられず良好な(自然で対称的な)外観を保っていた。
【結論】Functional eyelid centerは瞳孔中心線よりやや耳側に位置した。上眼瞼吊り上げ術の際、functional eyelid centerを中心として持ち上げるとより良い外観になった。(MK)

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