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British Journal of Ophthalmology

2018
102巻

メルボルンにおけるアカントアメーバ角膜炎の危険因子、人口統計および臨床像

British Journal of Ophthalmology 102巻(5号)2018

Risk factors, demographics and clinical profile of Acanthamoeba keratitis in Melbourne: an 18-year retrospective study
Matthew Hao Lee, et al. (Australia)
BrJ Ophthalmol 2018(5);102:687-691.
目的:オーストラリア、メルボルンのRoyal Victorian Eye and Ear Hospital(RVEEH)で治療されたアカントアメーバ角膜炎(AK)患者の発生率、危険因子、臨床像および最終的な視力を評価する。
対象と方法:1998年1月から2016年5月にRVEEHで管理されたAKのすべての症例。
診断は角膜検体の染色、培養、CL保存液、バイオプシーなど。
結果:調査期間中にAKと診断されたのは34人36眼、平均年齢38.9歳(範囲:19-79歳)、男性と女性は同数だった。早期に診断されたのは26例(症状発生から診断まで30日未満)であり、後期診断されたのは10例(症状発生から診断まで30日以上) 。早期診断と後期診断の間の年齢、性別、左右およびCLの点で有意差はなかった
経過観察の平均時間は220.6日であった。
CL装用は31眼(86.1%)、その内、6眼(19.3%)の患者がCLしたまま水泳をし、7眼(22.6%))はCLを水道水ですすいだ事を認めた。また、消毒を怠る(22.6%、n = 7)、長期のCL使用(38.7%、n = 12)、長期のケース使用(16.1%、n = 5)など、CL使用法に問題があった。
患者の早期診断は角膜上皮下浸潤(p<0.05)を呈する傾向があり、後期診断の患者はブドウ膜炎の兆候、輪状浸潤、内皮プラークおよび角膜菲薄化だった(p<O.O5)。
VAが改善されたのは29眼(80.6%)であった。早期診断の患者のVA(logMAR 0.4、p = 0.01)と比較して後期診断の患者のVAは(logMAR 0.8)は悪かった。
最も一般的な治療は、プロパミジンとポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)(n = 14)、プロパミジンとクロルヘキシジン(n = 6)およびプロパミジンとPHMBとクロルヘキシジン(n = 4)の組み合わせであった。
その他、上記の薬剤と、ネオマイシン、オフロキサシンおよびボリコナゾールなどの他の抗菌剤との組み合わせであった。
外科的治療は7眼で行われた。全層角膜移植5眼、羊膜移植3眼、治療用CL1眼、角膜クロスリンキング1眼。
結論:AKは重度の角膜炎の稀な原因であり、CL使用と関連していた。より遅い診断を受けた患者は、症状と視力も悪く、治療期間も長くなった。より早期の診断および治療が必要であることを示す。
現在の治療は、併用療法は単独療法より効果的であると示唆するエビデンスはない。これを確立するために更なる研究が必要である(CH)

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