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British Journal of Ophthalmology

2019
103巻

黄斑部が剥がれていない網膜剥離の黄斑機能低下

British Journal of Ophthalmology 103巻(2号)2019

Macular dysfunction in patients with macula-on rhegmatogenous retinal detachments
Kunihiko Akiyama et al (Japan)
Br J Ophthalmol 103(2): 404-409, 2019
Macula-on のRRDで、術後視力良好であっても視機能低下を訴える患者がいる。コントラスト感度を用いた研究で血流障害が示唆されたものはあるが、本研究ではfocal macular ERGを用いた機能評価を行った
黄斑部を含まない連続32症例32眼の網膜剥離患者
RRDの範囲(象限)、裂孔の象限、アーケード血管を含む剥離の有無、3時間以上のgiant tearの有無の4つのstatusに分けて評価
黄斑部に15°の刺激を与えてFMERGを2回以上記録しノイズの少ないデータを採用
a波、b波、OPsについて患眼と僚眼で比較し、RRDのstatusが各コンポーネントに影響を与えるかを観察
結果:27眼で解析可能であった
僚眼と比べ患眼では各コンポーネントの振幅低下がみられたが、潜時は変化がなかった
RRDの部位での低酸素がエンドセリンを介して黄斑部血流量の低下をきたした可能性(MM)

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