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British Journal of Ophthalmology

2018
102巻

サイトメガロウイルスにより誘発された水疱性角膜症患者のための角膜内皮移植術後のガンシクロビル点眼治療

British Journal of Ophthalmology 102巻(9号)2018

Topical ganciclovir treatment post-Descemet’s stripping automated endothelial keratoplasty for patients with bullous keratopathy induced by cytomegalovirus
Koji Kitazawa, et al. (京都府立医大)
Br J Ophthalmol 2018(9);102: 1293-1297.
目的:サイトメガロウイルス(CMV)角膜内皮炎患者に対する、再発防止および角膜内皮移植術(DSAEK)後の術後結果に対するガンシクロビル(GCV)点眼の有効性を調査する。
対象と方法:DSAEKを受けたCMV角膜内皮炎による内皮機能不全の6人6眼。1日4〜6回、0.5% GCV点眼を続けた。術前および術後の検査(DSAEK後のCMV角膜内皮炎の再発を含む)、視力、眼圧、移植片生存率および角膜内皮細胞密度(ECD)を調べた。
平均患者年齢は63.8歳(範囲:41〜82歳)であり、そして6人のうち5人(83.3%)が男性であった。
眼房水中のCMV-DNAの検出前に4眼はPosner-Schlossman症候群(PSS)と診断され、他の2眼は慢性前部ブドウ膜炎と診断されていた。
結果:DSAEK後にCMV内皮炎の再発はなかった。平均経過観察期間は40ヶ月(範囲、12〜60ヶ月)。
平均術前BCVAは1.52±0.68 logMAR(0.52〜2.40logMAR)であったが、術後1年までに0.15±0.16 logMAR(-0.08〜0.30 logMAR)まで有意に改善した(P <0.01)。
平均術前ドナーECDは2692±177細胞/ mm 2であり、平均術後ECDは6、12および36ヶ月で26%、33%および54%の損失が認められた。
全例IOPは術後によくコントロールされていた(10〜20 mm Hg)。
GCVの長期局所投与に関連した有害作用は観察されなかった。
結論:DSAEK後のCMVの再発を予防するためのGCV点眼の継続使用は、ECDの維持、IOP制御、および視力の維持をもたらす。(CH)

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