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British Journal of Ophthalmology

2019
103巻

網膜色素変性症における房水フレアと残存視野面積の関連

British Journal of Ophthalmology 103巻(4号)2019

Correlation between aqueous flare and residual visual field area in retinitis pigmentosa
Koji M Nishiguchi, et al. (東北大学)
Br J Ophthalmol 2019(4);103:475-480.
目的: 網膜色素変性症(RP)における前房水フレア、視機能、黄斑部構造との関連を調査する。
対象と方法:RP群123人(227眼)、黄斑ジストロフィー群35人(68眼)、対照群(裂孔原性網膜剥離になった患者の健眼)148人(148眼)のデータを分析した。3群間の房水フレアの違い、およびRP群での房水フレア、視力、視野面積および黄斑部厚(直径1.0mmおよび6.0mm)との関連を調べた。
結果:房水フレアは、黄斑ジストロフィー群(6.9±3.6)または対照群(6.8±5.2)よりもRP群(11.6±22.1)で高かった。房水フレアは残存視野面積と負の相関があることが示された。BCVAはRP群(0.44±0.62 logMAR)と黄斑ジストロフィー群(0.56±0.48 logMAR)の間で統計的に有意差はなかった(p = 0.132)。(図2) 房水フレアと BCVAでは相関は検出されなかった
黄斑部厚は、直径1.0mm区域よりも直径6.0mm区域で房水フレアとより密接に相関していることが明らかになった。
また、嚢胞様黄斑浮腫、黄斑上膜、および黄斑変性の有無にかかわらず、房水フレアのレベルを比較したところ、有意差は認められなかった。(図3)
右眼と左眼を別々に評価しても、これらの関連付けはすべて同様だった。(図1)
結論:房水フレアと視野面積はRP患者で相関していた。房水フレアは、中心窩よりも全体的な網膜変性の程度をより密接に反映している可能性がある。(CH)

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