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British Journal of Ophthalmology

2020
104巻

網膜剥離手術時のILM剥離の功罪

British Journal of Ophthalmology 104巻(9号)2020

Role of internal limiting membrane peeling in the prevention of epiretinal membrane formation following vitrectomy for retinal detachment: a randomised trial.
Kumar V et al(India)
Brit J Ophthalmol 104(9): 1271-1276, 2020
・裂孔原性網膜剥離に対する硝子体手術時のILM剥離と黄斑前膜ERM形成について検討した。
・症例は黄斑剥離期間が3ヶ月以内、proliferative vitreoretionpathy gradeがC1以下、黄斑症の既往がない患者60眼である。
・PPVのみ行ったGroup1(30眼)、ILM剥離を行ったGroup2(30眼)に分けて検討した。
・剥離は全例治癒したが、黄斑部ERMはGrp1では6眼20%、Grp2では0眼であった(p=0.002)。
・最終的なCDVAは両群間で有意差はなかった(p=0.43)。
・神経線維層障害はGrp1では0眼、Grp2では12眼40%で発生したが(p<0.001)、最終視力には影響していなかった(p=0.84)。
・最終CMTはGrp1では266.0±37.5μ、Grp2では270.0±73.7であり、有意差はなかった(p=0.62)。(TY)

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