Cataract surgery in the extremely small eye : morphology, comorbidities and outcomes in 300 eyes
Maximilian Hammer, et al. (Germany)
Br J Ophthalmol 2025(8);109:917–924.
・目的:高屈折眼内レンズ(IOL)(30D以上)を挿入した眼の特徴について。
・対象と方法: 2009年1月から2023年10月の間、白内障手術を受けた超短眼軸長眼で、30D以上の高屈折IOLの移植を必要とする191名300眼を対象とした。
・対象を小眼球症(N)、相対的前部小眼球症(RAM)、中等度遠視(MH)、高度遠視(HH)に分類した。
・術中術後の合併症、術前術後の屈折度、視力を調査した。
全患者にHaigis、SRK/T、Holladay IIを使用した。
・眼軸長(AL)<20mmの眼はすべて小眼球症眼、前房深度<2.2mmまたは角膜径<11mmでAL>20mmの眼は相対的前部小眼症、術前屈折度が+5D以上、AL>20mm、前房深度>2.2mm、角膜径>11mmの眼はHHと定義された。
・上記に分類されない眼をMHとした。
・結果:術前平均球面等価値(SE)は+6±2.85D、平均眼軸長は20.68±0.92mmであった。
・MH 58眼(19.3%)、HH 136眼(45.3%)、N 68眼(22.7%)、RAM 38眼(12.7%)に分類された。
・弱視(14.7%)、過去の斜視手術歴(7.3%)、緑内障(12.7%)、過去の虹彩切開術術(9.4%)を認めた。
・術後SEは-0.42±1.56 D。
・術前矯正遠見視力(CDVA)と術後非矯正遠見視力(UDVA)に有意差は認められなかった(logMARはそれぞれ0.34±0.39、0.47±0.38、p=0.47)。
・術後CDVAはわずかに改善した(0.28±0.31 logMAR、p=0.02)。
・狭隅角は有意に改善され、後嚢破裂率(3%)は既報の範囲内だった。
・術後1日目に眼圧上昇が認められたのは2眼のみで、点眼治療でコントロール可能だった。
・16眼(5.3%)で術後に新たな嚢胞様黄斑浮腫が認められた。
・結論:超短眼軸長眼に対する白内障手術は安全であり、前房の状況を改善する。
・術後CDVAは術前CDVAと比較してわずかに改善する一方、術後UDVAは術前CDVAとほぼ同等だった。
・手術により眼鏡が不要になり、良好な患者満足度につながる。(CH)