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British Journal of Ophthalmology

2010
94巻

眼圧日内変動に対する合剤治療の優位性について

British Journal of Ophthalmology 94巻(1号)2010

Using diurnal intraocular pressure fluctuation to assess the efficacy of fixed-combination latanoprost/timolol versus latanoprost or timolol monotherapy.
Varma R et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol 94(1): 80-4, 2010
・1日1回のlatanoprost/timolol合剤、1日1回のlatanoprost単体、1日2回のtimololで、日内変動を得検査した。
・USAの38施設とドイツの37施設で並行して、double-maskで行った。
・2-4週の経過観察期間をおいて、studyに入った。
・無治療で眼圧30以上あるいは、治療中で25以上のものを対象とした。
・現行の治療を中止し、まず、0.5%timolol(1日2回)を2-4週間続け、その後、無作為に3群に分けた。
・a)午前中に合剤点眼、午後placebo(n=278)、b)午前latanoprost、午後placebo(ドイツ)、あるいは逆(USA)(n=287)、c)午前午後にtimolol(n=289)。
・2,13,26週目で、8:00,10:00,16:00に眼圧測定。朝の点眼は8:00眼圧測定後とした。
・26週目の日内変動は合剤では有意に減少(p=0.002)したが、latanoprost群、timolol群では有意差がなかった(p=0.601;p=0.097)。
・合剤では、26週目で眼圧変動値が開始前より48%減少(3.7±2.5→3.0±2.1mmHg)したが、latanoprost群では13%増加(3.5±2.6→3.7±3.1)、timolol群では48%増加(3.4±2.3→3.7±3.2)していた。
・合剤治療は眼圧下降の他に日内変動を減らす効果も期待できる

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