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British Journal of Ophthalmology

2010
94巻

黄斑前膜手術後の重篤な視力障害

British Journal of Ophthalmology 94巻(8号)2010

Unexplained vision loss following removal of epiretinal membrane.
Roe RH et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol, 94(8), 1033-9, 2010
・2000-2007年の間に、4つの施設の網膜外来で行った黄斑前膜手術後に発生した6例の術後の重篤な視力障害例について報告した。
・6例の術前視力は20/60-20/100(中間値 20/70)。
・術中合併症なく、術翌朝、全例、強い視力障害を訴え(指数弁から光覚弁)、強い中心暗点がみられ、全例、黄斑部は白濁化して黄斑浮腫になっていた。
・2ヶ月から5年の経過観察で、視力はやや改善したが20/200-手動弁であったが、中心暗点の原因は分からなかった。
稀ではあるが、発生することを認識しておく必要がある。

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