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British Journal of Ophthalmology

2011
95巻

狭隅角眼では虹彩は厚くなっているか

British Journal of Ophthalmology 95巻(1号)2011

Increased iris thickness and association with primary angle closure glaucoma.
Wang BS et al(Singapore)
Brit J Ophthalmol  95(1): 46-50, 2011
・167名の閉塞隅角の人を対象にして、通常の暗所での前眼部OCTを測定し、強膜峡から750μmと2000μmの部位での虹彩の厚み(IT750、IT2000)と、虹彩の最大の厚み(ITM)と虹彩全体の切断面積(I-Area)を測定した。
・167名の内訳は、PAC:50名、PACG:73名、急性PACの遼眼:44眼であり、1153名の正常者を対象とした。
・平均IT750:0.499 vs 0.451mm p<0.001、IT2000:0.543 vs 0.479mm p<0.001、ITM:0.660 vs 0.602mm p<0.001、I-Area:1.645 vs 1.570mm2 p=0.014で、狭隅角眼でいずれも有意に大きかった。
・各パラメータの調整ODは、IT750:OR=1.7 95%CI=1.1-2.7 p=0.032、IT2000:OR=2.2 95%CI=1.3-3.8 p=0.006、ITM:OR=2.2 95%CI=1.3-3.6 p=0.003であったことから、狭隅角では虹彩は厚くなっていることが分かった。

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