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British Journal of Ophthalmology

2011
95巻

近業後の眼軸長の延長について

British Journal of Ophthalmology 95巻(5号)2011

Axial elongation following prolonged near work in myopes and emmetropes.
Woodman EC et al(Australia)
Brit J Ophthalmol 95(5): 652-6, 2011
・近業が眼軸長に影響を与えるかどうかを検討した。
・20名の近視(-3.11±2.24D)と20名の正視(-0.10±0.23D)の18-33歳(平均23.4±4.0歳)。
・近視は12歳以前に発生した10名の若年発症EOMと、12歳以上で発症した10名の後発発症LOMに分け、更に、過去2年以内に-0.5D以上近視が進行した進行群8名(LOM=1名、EOM=7名)と、停止群12名(LOM=9名、EOM=3名)に分けた。
・眼軸長はIOLMasterで、近業前、5D調節仕事を30分間行った直後とその10分後に測定した。
・近業作業直後には有意に眼軸長は長くなった。
・EOMでは0.027±0.021、LOMでは0.014±0.020、正視では0.010±0.015、進行群では0.031±0.022、停止群では0.014±0.018mmであった。
・近業終了10分後には有意差はなくなっていた。
・EOMと進行群では眼軸長の増加は正視群より有意に大きかった。

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