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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2011
249巻

20G, 23G,25G 硝子体手術の術中合併症

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 249巻(12号)2011

25-, 23-, and 20-gauge vitrectomy in epiretinal membrane surgery: a comparative study of 553 cases.
Sandali O et al(France)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 249(12): 1811-9, 2011
・553例の黄斑上膜剥離手術に25G(347例), 23G(91例), 20G(115例)硝子体システムを使用し、安全性などを検討した。
・手術時間は23G,25G群で20G群より有意に短かった(p<0.001)。
・術8日目の視力改善は25G群で20G,23G群より有意に良かったが(p=0.035)、6週間目には有意差はなくなっていた(p=0.186)。
・術翌朝の眼圧は20G群で有意に高く(15.25±3.04→16.22±5.62 p<0.001)、23G群では低くなっていたが(15.93±3.15→15.15±4.68 p=0.073)、25G群では有意な変化はなかった(15.55±2.58→15.36±4.73 p=0.807)。
・網膜裂孔の発生は、PVD作成群では20G=20/163(12.4%), 23G=6/43(14.3%), 25G=2/38(5.3%)、非作成群では20G=9/185(4.9%), 23G=1/73(1.4%), 25G=0/53(0%)であり、PVD作成が有意に裂孔発生に関連があったが、術中の合併症発生率に関しては有意差はなかった。
・総合的に判断すると、25G、23G手術が有利である。

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