眼科JOURNALトップ > Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology > NTGにおける視神経鞘直径の重要性

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2012
250巻

NTGにおける視神経鞘直径の重要性

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 250巻(7号)2012

Intraocular pressure correlates with optic nerve sheath diameter in patients with normal tension glaucoma.
Pinto LA et al(Portugal)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(7): 1075-80, 2012
・頭蓋内圧(ICP)の間接的指標としての超音波での視神経鞘直径(ONSD)を61例のPOAG、46例のNTG、42例の正常者のいずれも片眼で測定した。
・ONSDは正常者6.09±0.78、NTG 6.03±0.69、POAG 5.71±0.83mmで、有意差がなかった(p=0.08)。
・ONSDは、POAGでもNTGでも視野欠損や角膜中心厚CCCとは相関がなかった。
・NTGでは、OSNDは眼圧と相関していた(r=0.53 p<0.001)が、POAGや正常者では相関がなかった(p=0.86 p=0.46)。
・このことは、NTGでは篩板前後の圧差が重要であることを示唆している。

過去のアーカイブ