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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2012
250巻

Optic disc pitの術後視機能

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 250巻(7号)2012

Restoration of the photoreceptor layer and improvement of visual acuity in successfully treated optic disc pit maculopathy: a long follow-up study by optical coherence tomography.
Theodossiadis GP et al(Greece)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(7): 971-9, 2012
・Optic disc pit(ODP)手術が成功した14例14眼について、OCTでの視細胞層の変化と最高視力(BCVA)について検討した。
・手術方法は黄斑部のスポンジでのバックルが10例、硝子体手術(視神経乳頭縁への光凝固+C3F8ガス注入)が4例であった。
・網膜下液が完全に吸収された後の経過観察期間は36-95ヶ月(57.4±18.3ヶ月)である。IS/OSラインの回復は、殆どの例では下液吸収直後にはみられず、下液吸収後の6ヶ月から12ヶ月の間に始まり、24か月まで続いた。
・BCVAは治療前は0.99±0.38 logMAR(小数点0.10)、下液吸収直後は0.81±0.26 logMAR(0.15)、24ヶ月後は0.61±0.33 logMAR(0.25)であり、このBCVAは経過観察中のIS/OSラインの完全化と正の相関があった(r=0.775 p<0.001)。
・最終の視細胞層状態と、下液吸収直後のBCVAが、最終BCVAを予測する最大の要因であった。

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