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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2013
251巻

糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固術照射時間と痛み

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 251巻(4号)2013

Pain score of patients undergoing single spot, short pulse laser versus conentioal laser for diabetic retinopathy.
Mirshahi A et al(Iran)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(4): 1103-1107, 2013
・33例66眼の糖尿病網膜症患者で、20msecの短時間照射と、100msecの通常照射の汎網膜光凝固を片眼づつ行い、どちらが疼痛が少ないか調査した。
・スポットサイズはいずれも200μmで、中等度凝固斑がでる強度で行った。
・疼痛はvisual analog scale(VAS)で評価し、効果は1W,1,2,4,6Mで評価した。
・症例は16名の女性と17名の男性で行い、年齢は58.9±7.8歳であった。
・強度は通常照射では273±107mW、短時間照射では721±406mWであり(p=0.001)、凝固数は通常照射では1218±441発、短時間照射では2125±503発(p=0.001)、痛みスコアは通常照射では7.5±1.14、短時間照射では1.75±0.87であった。
・中心網膜厚の1W,1M,4M後の変化は、通常照射の方が短時間照射よりも、29.2μm(p=0.008)、40.0(p=0.001)、40.2(p=0.007)増加していた。
・短時間照射の方が疼痛の点からも術後浮腫の点からも有益であった

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