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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2013
251巻

近視性黄斑分離症に対するガス注入の効果

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 251巻(5号)2013

Gas tanponade for myopic foveoschisis with foveal detachment.
Wu TY et al(Taiwan)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(5): 1319-1324, 2013
・近視性黄斑分離症があり、中心窩網膜剥離を伴った-7D以上の近視眼10例10眼に硝子体手術は行わず、C3F8ガス0.2-0.4mlを注入し、5日から7日間のうつ伏せ姿勢を行った効果を6ヶ月間経過観察した。
・術前の最高視力はlogMARで0.52(0.30)~2.0(0.01)であった。
・1ヶ月後には中心窩剥離は4眼で完全に消失、4眼は部分的に改善した。
・この部分的に改善した例の内、2眼は繰り返し治療で解剖学的に成功した。
・残りの2眼の内、1眼は15ヶ月後に剥離は消失し、もう1眼は剥離は継続したが剥離高さが減少した。
・硝子体手術は1眼で行われ、分離症、網膜剥離は消失した。
・最高視力は7眼で改善し、残り3眼も視力低下はなかった。

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