眼科JOURNALトップ > Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology > アデノウイルス角結膜炎の二次的な角膜上皮下混濁のための0.03%タクロリムス

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2014
252巻

アデノウイルス角結膜炎の二次的な角膜上皮下混濁のための0.03%タクロリムス

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 252巻(5号)2014

Topical 0.03% tacrolimus for subepithelial infiltrates secondary to adenoviral keratoconjunctivitis
Eliya Levinger, et al. (Israel)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 252(5): 811-8l6, 2014
・アデノウイルス角結膜炎の二次的な角膜上皮下混濁に対する0.03%タクロリムス軟膏の効果を評価する。
・症例は11人11眼、すべての患者は少なくとも13ヶ月間0.1%デキサメタゾン点眼で治療されていた。他の抗炎症薬は使用していなかった。緑内障点眼を使用している人もいなかった。
0.03%タクロリウム軟膏1日2回6週間使用、角膜上皮下混濁を評価後4週wash out、さらに12週間使用した。
・視力 0.34±0.09 → 0.08±0.04に改善した。すべての症例で改善。
異物感、グレアなど他の症状もかなり減少した。
最初の2週間、11人がタクロリウム軟膏による若干の違和感を訴えたが、中止しなくてはいけないほどの副作用はなかった。
・他の治療では反応しない症例やステロイド治療が出来ない症例に0.03%タクロリウム軟膏は安全で効果的な代替え治療となる。(CH)

過去のアーカイブ