眼科JOURNALトップ > Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology > 緑内障眼における視神経乳頭の強膜開口、ブルッフ膜開口の変化

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2016
254巻

緑内障眼における視神経乳頭の強膜開口、ブルッフ膜開口の変化

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 254巻(2号)2016

Structural dissociation of optic disc margin components with optic disc tilting: a spectral domain optical coherence tomography study.
Hasegawa T et al(京大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 254(2): 343-349, 2016
・視神経乳頭のブルッフ膜開口部(BMO)と強膜孔開口部(SO)をPOAGあるいはその疑い者101名101眼で検討した。
・視神経乳頭の長軸に沿って0.5度間隔でEDI-OCTでスキャンし、視神経乳頭周囲の鼻側と耳側縁を中心に検討した。
・耳側と鼻側のSOからBMOまでの距離は有意に相関しており(R-0.632 p<0.0001)、多変量回帰分析では、乳頭の楕円率(耳側、鼻側ともp<0.0001)、眼軸長(耳側 p=0.002、鼻側 p=0.001)と相関していた。
・緑内障眼での視神経乳頭の傾斜や眼軸の延長に伴った、強膜孔開口部のブルッフ開口部からの鼻側移動は、耳側だけでなく鼻側でも起こっていた。
・視神経乳頭の深部構造の鼻側移動は、視神経乳頭傾斜のみられる近視眼で著明である。(TY)

過去のアーカイブ