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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2023
261巻

脈絡膜形態に対する寒冷昇圧試験の効果

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 261巻(2号)2023

Changes in choroidal thickness in healthy participants after induction of sympathetic hyperactivity using the cold pressor test.
Umemoto R et al(福岡大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 261(2): 585-587, 2023
・交感神経の過剰反応は中心性漿液性網脈絡膜症など、多くの網脈絡膜疾患の原因となっている。
・寒冷昇圧試験が健常者の脈絡膜形態に与える影響について検討してみた。
・対象は21.4±3.7才の54名(男22名、女32名)で、矯正視力1.0以上、BMIが20.8±2.4Kg/m2(15.4~29.8)で、全身疾患のないボランティアである。
・屈折度は-2.8±2.8D、眼軸長は24.7±1.2mmである。
・右手を手首まで約1度の冷水に30秒間浸ける寒冷昇圧試験を行った。
・眼圧の変化はなかったが、傍中心窩脈絡膜厚SFCTは試験終了直後から有意に減少し、20分間続き、30分後に元に戻った。
・寒冷昇圧試験の今後の臨床応用が期待される(TY)

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