Asymmetric choroidal vascular pattern in tilted disc syndrome.
Nonaka K et al(東京女子医)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 263(3): 699-704, 2025
・傾斜乳頭症候群は、眼球の胚性裂の不完全閉鎖に関連した先天性疾患であり、黄斑部上方の脈絡膜は相対的に肥厚し、下方は菲薄化している。
・今回、黄斑部の脈絡膜血管パターンの上下対称性を評価した。
・13症例17眼すべてで、中〜大脈絡膜血管に上下非対称性が認められた。
・上部脈絡膜では下部より、血管密度(P=0.01)と平均血管径(P<0.01)が有意に高値だった。
・漿液性網膜剥離は4眼に認められ、すべて非対称な血管パターンの眼であった。
・脈絡膜血管の異常に起因する循環の不均衡が、漿液性網膜剥離の原因の1つである可能性が考えらえた。(TY)